山梨観光

昇仙峡「仙娥滝」散策~効率よくラクに御岳昇仙峡を堪能できるモデルコース

仙娥滝

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昇仙峡「仙娥滝」

山梨で富士山に次ぐ人気の観光地と言って良い「昇仙峡」は全国観光地百選で渓谷の部第1位に選ばれたほど、景観が素晴らしい国内有数の人気観光スポットです。
特別名勝としての正式名称は御嶽昇仙峡(みたけしょうせんきょう)と言い、日本五大名峡にも選ばれています。
そして、渓谷には柱状節理の花崗岩や輝石安山岩の奇岩がいたるところに露出しており、長潭橋(ながとろばし)から仙娥滝(せんがたき)まで、全長約5kmの遊歩道が整備されています。
しかし、5kmもありますので、ゆっくり歩くと片道だけで1時間30分の所要時間を要します。
ただし、約1時間で往復できる短縮コースを周るだけでも、昇仙峡の魅力を堪能できますので、この記事では下部に、1時間のモデルコースも追記させて頂きました。

昇仙峡

土日祝の中央道は渋滞が激しいですので早めに帰りたいですしね。
と言う事で、昇仙峡の一番の見どころである「仙娥滝」(せんがたき)も観光できる「短時間観光方法」としてご紹介してみたいと存じます。

まず、駐車場ですが、公共で無料の市営駐車場も何箇所かあることはあります。
しかし、いずれも重要な観光スポットからは離れているのが現状でして、民間の駐車場利用が現実的です。
ただし、観光地ゆえにお土産物店が設置している駐車場が多く、1000円以上のお土産物を買わないと、駐車代が必要なケースなどになっています。
また、少ないですが、有人の有料駐車場もいくつかあり、混雑時にはオープンしています。


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昇仙峡の散策地図としては下記をご参考にして頂けますと幸いです。

昇仙峡の散策マップ

上記地図の入口からお土産店の間を抜けていくと「180段の階段」があり、その階段を降りきったところが、仙娥滝の撮影ポイントとなります。
岩の割れ目に沿って流れ落ちる、落差が30メートル程の瀑布が仙娥滝で迫力もあります。

仙娥滝

仙娥滝という名称は、中国神話に登場する月に行った女性の「嫦娥」のことです。
要するに、月のようで更に優しさを持った滝であると言う意味になります。

i仙娥滝

この仙娥滝は地殻変動による断層にて生じました。
マイナスイオンもたっぷりですが、ちょうど、日差しの関係で、写真は明暗がくっきりしており、よくわからないと思いますので、また、チャレンジしたいと存じます。

この仙娥滝からちょっと下流に歩くだけでも、昇仙峡をさらに楽しめます。

昇仙峡

なお、昇仙峡にかぎらず、紅葉が見られる観光シーズンの土日は、周辺の道路は渋滞します。
渋滞は、駐車場に入れないために発生します。

昇仙峡

これはもう仕方ないところですので、どうしても11月の土日に訪問される場合には、覚悟して訪れるしかありません。

昇仙峡

さらに下流に進むと昇仙峡の「石門」がありますが、短時間・昇仙峡と言う事でこの辺で・・。

昇仙峡

なお、昇仙峡をゆっくり散策する場合には、天神森~能泉間約2kmを、幌のかかった観光馬車も運行していますので、うまく利用するとその分、疲れずにハイキングする事が可能だと存じます。
また、仙娥滝駅からパノラマ台を結んでいる約1kmの昇仙峡ロープウェイを利用しますと、富士山などの展望も素晴らしいです。


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なお、昇仙峡では「落石」も発生しています。
散策の際には、どうぞ、ご注意願えますと幸いです。

交通アクセス

昇仙峡への交通アクセス・行き方ですが、電車で昇仙峡に行く場合、JR甲府駅の南口バスターミナル「4番乗り場」から「昇仙峡行き」のバスに乗車して、約30分~40分です。
昇仙峡口、天神森、グリーンライン、滝上などにバス停がありますので、行きは終点までバスに乗車することをお勧め申し上げます。
帰り、グリーンラインのバス停から帰る方法ですと、昇仙峡を約5km、片道歩いて堪能可能です。

クルマの場合、先に下流のグリーンライン駐車場(無料)に止めて、路線バスか、循環乗合バス「昇仙峡渓谷オムニバス」(1区間300円)で、上流の滝上バス停まで行き、歩いて戻ってくると言うのが理想的です。
昇仙峡渓谷オムニバスは、土日祝の場合、だいたい、グリーンライン駐車場から、2台がピストン輸送で、滝上バス停まで、往復しており、当日、先着順となります。

循環乗合バス「昇仙峡渓谷オムニバス」

時刻表はなく、随時出発と言う感じ、運賃は運転手に現金手渡しとなります。
シーズンオフの平日には、電話すると来てくれると言う感じです。

モデルコース

路線バスで来た場合には、最初から終点・滝上バス停まで行けると良いです。
クルマの場合「グリーンライン県営駐車場」に止めて、路線バスか循環乗合バス「昇仙峡渓谷オムニバス」(ワンボックス車)に乗り換えて「滝上」まで行きましょう。
昇仙峡の問題は「駐車場」と「ロープウエイの輸送力」です。
秋の紅葉シーズンは「平日」でも、朝8時30分頃には、早くも、グリーンラインの駐車場は満車となります。
もし、グリーンライン県営駐車場が「満車」のときには「滝上・市営無料駐車場」に行って、昇仙峡を散策し、帰りにグリーンラインから、路線バスか乗合バスで、滝上へ戻ると良いです。

当方のオリジナル関東地図では、要所と駐車場をポイントもしていますので、カーナビ代わりにご活用頂けますと幸いです。

いずれにせよ、滝上に来ましたら、時間がある場合「昇仙峡ロープウェイ」(徒歩5分)を先に観光しましょう。
混雑時、ロープウエイは臨時便を出してピストン輸送となりますが、輸送力は函館ロープウェイの3分の1程度のため、冬季以外の土日祝は、慢性的に混雑します。
そのため、お金と時間を節約するのであれば、ロープウェイはカットすることも検討できると良いでしょう。

下記の「仙娥滝入口」から昇仙峡の散策開始ですが、ここでまず、トイレを済ませておきましょう。

仙娥滝入口

仙娥滝入口を入ったら、すぐの左手に、河原に降りられるところがあります。
その荒川の岸辺からは、仙娥滝の上の流れの部分を、見学可能です。

仙娥滝の上

仙娥滝が見学できるポイントへは、階段を下りて行きます。(上りは登るのが大変ですし、車椅子は不可)
そのため、上流から下流へと散策したほうが、歩くのが「ラク」なのです。
階段を降りると、日本の滝百選「仙娥滝」の見学台があり、昇仙峡、一番の観光スポットになっています。

仙娥滝

なお、散策路は約5km、ずっと下流まで伸びていますが、今回はその半分くらいのモデルコースとしてご紹介いたします。
滝からすぐのところには、下記のように、岩が大きく通路の上に、せり出しており、すこしスリリングなところです。

昇仙峡の散策

荒川にかかる昇仙橋を渡ると、もう一つの見どころ「石門」が近づいて参ります。
その前に見上げれば、下流に断崖絶壁の「覚円峰」が見えました。

覚円坊

下記が「石門」です。
写真ではコントラストがありすぎて、分かりにくいのですが、自然石が重なった「トンネル」(門)のようになっています。
もし、滝上に戻る場合には、この石門までは、見学しておきたいところです。

石門(昇仙峡)

昇仙峡の荒川の流れには、迫力ある巨石も、たくさんあります。

昇仙峡の荒川

覚円峰(かくえんぼう)と言うのは、平安時代後期の天台宗の僧侶「覚円」(藤原頼通の子)がやってきて、修行したことから名づけられました。

覚円峰

その対岸は天狗岩になりますが、下記写真の右側にある岩がそうです。
遊歩道ですので、クルマは通行止です。

昇仙峡・天狗岩

下記は、長田円右衛門の碑です。
長田円右衛門は、江戸時代後期の人物で、1843年に、昇仙峡の人々のため、道を切り開きました。

長田円右衛門の碑

今では、秩父多摩甲斐国立公園にもなっており、勝手に道も作れませんので、この長田さんのお陰で観光できると言っても過言ではありません。
この長田円右衛門の碑がある付近は、紅葉も見事でした。

昇仙峡の紅葉

更に下流へと足を進めると、クルマが通行できる舗装路となり、お土産物店・食事処も現れます。
下記の写真は、グリーンライン駐車場から降りてきた坂の先端でして、写真右手から遊歩道を下がってきました。
付近には、トイレもあります。

昇仙峡

上記の地点からは、坂の上へと舗装路を上がって行くと、グリーンライン駐車場(グリーンライン・バス停)になります。
以上のコースで、昇仙峡ロープウェイに乗車せずに、グリーンライン駐車場 ・ 滝上バス停 ・ 昇仙峡散策 ・ グリーンライン駐車場で、昇仙峡の観光所要時間は、約60分前後の行程・所要時間でした。
上記から更に下流には2.5kmの車道があり、散策も可能ですが、その場合、片道で1時間30分は要しますし、帰りバスなどが難関です。
車椅子の場合には、上記から上流へと進む分には、途中まで散策を楽しめますが、行きは登り坂となり、ちょっと大変かも知れません。
ランチ(昼食)が取れる場所は、昇仙峡ロープウエイ付近、滝上付近、グリーラインの駐車場付近になります。

紅葉の時期は11月上旬頃となりますが、とにかく、朝、早めに現地に到着できると混雑回避に繋がります。

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髙田

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