大谷資料館(おおやしりょうかん)は、栃木県宇都宮市大谷町にある大谷石採石場跡の資料館、大谷石に関するミュージアムです。
資料館と申しますと、建物内にたんに展示物があると言うイメージですが、この大谷資料館の場合、資料館と言うよりは、採掘場跡(史跡)の見学コースといった感じです。
なお、採掘場と申しますと、何か汚れているですとか、汚いと言うイメージがあるかも知れませんが、壁などの建築材として使われる「大谷石」の採掘をしていたところですが、館内が汚いと言うことはありません。
むしろ、照明などキレイです。
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下記は、大谷資料館の入口前の駐車場ですが、入口前の第1駐車場は、観光バスと身障者専用となっています。
一般車両は、麓の無料駐車場に止めて、若干の坂道を徒歩で上がる事3分くらいですが、坂道はぜんぜんきつくはありません。
下記がエントランスとなります。
館内にトイレはありませんので、そとで済ませておいてください。
手前にカフェが隣接していますので、ガレットをメインに、ジェラートやコーヒーなどをお手軽にテイクアウトでき、 オープンテラスのウッドデッキでランチ(昼食)を取ることも可能です。
大谷石(おおやいし)は、この付近で採掘された石材の名称で、火山灰や砂礫由来の軽石凝灰岩(かるいし-ぎょうかいがん)に分類されます。
柔らかい石で、加工しやすかったことから、古墳時代には石棺の材料としても大谷石が用いられたようです。
1979年にオープンした大谷石資料館は、地下30~60mにある地下採掘場跡へ降りることが出来ます。
入場料を支払うと、ゆったりとした階段があり、地下へと下がっていきます。
通路は狭いので、立ち止まっての撮影は禁止です。
大谷石は、古くから外壁・土蔵などの建材としても使われ、下野・国分寺や宇都宮城などや、東京の帝国ホテル旧本館にも使用されています。
訪問したのは7月上旬、外気温は20℃くらいで、内部は10℃くらいでした。
しかし、神秘的な空間が広がっていますので、非日常の体験が簡単にできます。
最盛期の昭和40年代には、約120カ所の採石場がありましたが、現在では10箇所程度のようです。
なお、古い採石場跡の天井が落ちて、地表が陥没する事故も発生しており、問題となっています。
このように、2万平方mにも及ぶ巨大な地下空間(採掘場跡)があり、採掘方法、搬出方法などを、時代を追って見学することができます。
切り出された石は約1000万本と言いますので、まさに地下の巨大な建造物といった感じです。
地下空間ですので、雨の日のデートスポットしても、良いかと存じます。
内部の気温は、夏でも10℃くらいと、涼しいですので、寒がりな方は、夏でも、薄い上着があると良いです。
本来であれば、ガウンの貸し出しもあるのですが、新型コロナ対策中は、レンタルがないようです。
大谷石(おおやいし)に関する一般展示のほか、非日常的な光景を求めて、コンサート、合唱、猿楽、映画会、観劇、美術展、ダンスパフォーマンス、セミナーなどの文化事業も開催されています。
また、映画、テレビドラマ、テレビCM、プロモーションビデオの撮影もよく行われていて、2016年にはテレビ東京の「勇者ヨシヒコと導かれし七人」(山田孝之さん、木南晴夏さん、ムロツヨシさん、宅間伸さんなど)のロケ地にもなりました。
車椅子の方の場合ですが、車椅子、高齢者、身体障がい者などの場合、自動車・バスにて、直接、地下坑内への乗り入れが可能です。
ただし、すいている平日のみで、事前に日時を電話で予約する必要があります。
地上に開口部があり、下記のように、坂道のように繋がっています。
JR宇都宮線・宇都宮駅の西口から関東バス「立岩行き」で所要約30分「資料館入口」バス停下車して徒歩約5分。
大谷観光一日乗車券と言うバス乗り放題の割引乗車券は、関東自動車JR宇都宮駅前定期券センターにて発売されています。
無料の駐車場は完備されています。
駐車場の場所は、当方のオリジナル地図にてポイントしておきます。
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大谷資料館の見学所要時間ですが、最低30分、ゆっくり見ると90分といったところです。
コインロッカーは無いようです。
もちろん、大谷観音堂とセットでどうぞ。
・大谷景観公園の解説 自然が作り出した迫力ある景色
・大谷観音「大谷寺」大谷磨崖仏 (洞窟寺院) 国の特別史跡 日本最古の石仏
・関東周辺の観光・史跡オリジナルGoogleマップ
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