神様に呼ばれた人しか行けない
縁が無い人は数回行こうとしても、たどりつけない
来るべき時期がやってきた人しか行けない
なんとも不思議な神社が奈良県の山奥「天川村」にあります。
その名は「天河大弁財天社」(てんかわだいべんざいてんしゃ)、通称「天河神社」です。
天河大弁財天社
厳島神社、竹生島神社と並ぶ日本三大弁財天のひとつとされ、主祭神は宗像三女神の市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)となっています。
水の神様で、大分の宇佐神宮や、京都の石清水八幡宮でも祀られている神様ですね。
本殿に祀られている弁財天像は、毎年7月16日・17日の例大祭だけで開帳され、能などが奉納されるそうです。
特に日輪弁才天像は60年に1度だけ開帳されると言う事で、普段、拝観することはできません。
参拝する際の鈴「五十鈴」(いすず)は、UFOを呼ぶともされる特殊な音が鳴るものらしいです。
なんでも、天河神社の宮司さんも、UFOをビデオ撮影できたとか・・。
まぁ、日本で多いお名前の鈴木さんの由来も、熊野にて神官を務めていた家柄であり、だいたい、鈴が関係していると分かりますので、神社の鈴は、とても大事です。
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奥宮は、標高1895mの弥山山頂にある弥山神社となっており、飛鳥時代に役行者が大峯開山した際に、弥山(みせん)の鎮守として祀ったのが創建となるようです。
弘法大師が高野山開山の前に大峯山で修行した際、最大の行場は天河神社だったようで、弘法大師に関連する遺品も奉納されているそうです。
また、能の成功者である世阿弥の息子・観世元雅(かんぜもとまさ)が、天河弁財天を崇敬し、秘蔵の面を奉納したと言うこともあり、特に、弁舌・才智の大神、そして、音楽・芸術・芸能の大神としての信仰が厚いです。
そのため、デザイナーさんや、音楽家・芸能人が参拝することも多い神社として知られます。
堂本剛さんも天河神社を参拝した際に「天から降りてくるように、僕の中から詩とメロディーが湧き上がってきた」として「縁を結いて」と言う曲ができました。
なかなか、天河神社に行けないと言うのには、それなりの「理由」があるようです。
基本的には、芸能や技量の神様ですので、その筋の人は、まず「忙しい」です。
そのため、たまたまの休みに行こうと思って、日にちを決めていても、突然、用事や邪魔が入ったりして、自分の意思に反して、行けないことが多々ある模様です。
仮に出発できたとしても、奈良県の山奥です。
バスの本数も少ないですし、行くまでの鉄道や高速道路・国道などが災害で通行止になるなどの理由で、たどり着けない場合もあると言う事で、本当に「縁」がないと行けないと言う事になります。
山道ですので、乗り物に酔ってしまうと言うこともあるらしいです。
ただし、向かっている途中に体調不良になるのは「体の浄化が始まっている」と言う事もあるそうなので、まさにパワーをもらいつつあると言う事でしょうか?
このように、ある意味「神様から試されている」と言うふうにも解釈でき、天河に行くには困難も多々あることから、いつしか「呼ばれた人しか行けない神社」と言う事になった模様です。
実は、当方も、天河神社訪問の前日に、洞川温泉に宿泊したのですが、いざ、天河大弁財天社へ向けて出発と思った朝8時直前に、大地震が来ました。
2018年6月18日7時58分頃に発生した最大震度6弱の大阪府北部地震(伊丹)で、奈良でもスマホから緊急地震速報が流れ、結構揺れました。
大阪府では死者も4名となりました。
奈良県でも近鉄などはすべてストップ致しましたが、道路は大丈夫でしたので、予定通り、レンタカーで天河弁財天を目指しました。
折しも梅雨の時期と言う事もあり、途中まで、前日からの雨がやむことはありませんでした。
しかし、天河神社に到着するころには晴れ間が広がり、日差しが厳しいくらいとなりました。
あとで考えましたら、何か、底知れる力が働いて、困難が降りかかったのかなと感じました。
しかし、行くことを諦めなかったため、最終的には天が迎えてくれたような気にもなりました。
ただ、最後の難関と申しましょうか、クルマを止める場所が、天の川温泉の有料駐車場しかないと思っていて、そこに止めたのは良いのですが、天河神社に繋がる道がわかりません。
Googleマップでなんとか確認して、民家脇の小道を抜けて、天河神社に無事、たどり着いた次第です。
神様には、なんとか歓迎して頂けたようですが、まさに、一筋縄では行かないと申しましょうか、訪問するのが「困難」なパワースポットでした。
パワースポットとしては、「高野山」「吉野山」「熊野」といったヤマト三大霊場の中心が天河神社ですので、とてつもない強力なパワーがあるそうです。
参拝して分かりましたが、天河の道が細い集落の中に入って行けば、天河神社の駐車場(30台)もあることがわかりました。
当方のオリジナル地図では、その駐車場の場所をポイントしておきます。
ただし、対向車が来ると、すれ違い困難な細い箇所も多いですので、どうぞ、たどり着けないことが無いように、安全運転にてお願いできますと幸いです。
拝観時間は、朝7時~17時です。
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交通アクセスですが、バスの場合には、近鉄・下市口駅から中庵住行きバスにて約60分「天河大辨財天社」下車するとすぐです。
ただし、バスの本数は1日3本程度とお考え願います。
雪の中、京から逃れた源義経が、静御前(しずかごぜん)と別れて、身を潜めたのが天川であるとも言われます。
帰り際、天川村の集落は、まだ道路は濡れていましたが、この天川は、人が胎内にいる時の“気”とほぼ同じ基準とも言い、水も空気も、とてもキレイな場所でした。
ちなみに、このあと、吉野へと向かいましたが、途中、尾野真千子さんの出身地付近にて道路が工事で通行止めになっており、引き返して遠回りすることに・・。
行くにしても、帰るにしても、難攻不落なようでございます。
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