北海道観光

阿寒湖を楽しむ7つの見逃せない観光スポットや阿寒湖遊覧船とオンネトーなど

阿寒湖

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阿寒湖が楽しい理由

阿寒国立公園にある阿寒湖(あかんこ)は、水面の標高は420mで最大深度は45m、周囲は30kmの淡水・カルデラ湖で、ラムサール条約登録湿地にもなっています。

阿寒湖

北海道には大沼、洞爺湖支笏湖屈斜路湖摩周湖網走湖など、各地に有名な観光となっている湖がありますが、阿寒湖と申しますとまず第一に「マリモ」そして「アイヌ」「温泉」と、他の湖にはない特徴があるのです。
そんな阿寒湖には「阿寒湖温泉」もありますが、川湯温泉などと異なり、かなり阿寒湖は観光客誘致に頑張っています。
そのため、温泉街がすたれておらず、夜遅くまで開いているアイヌのお土産物店も非常に多いですし、旅館から歩いて行ける範囲での観光スポットも色々とありますので、自然だけでなく楽しさが結構詰まった場所です。

阿寒湖の土産物店

その代表格として、まずは阿寒湖遊覧船からご紹介いたします。

阿寒湖遊覧船とマリモ

阿寒湖には4つの小さな島があり、そのひとつ「チュウルイ島」では、マリモ展示観察センターがあり、阿寒湖特有「マリモ」の生態を見学することができます。

マリモ

マリモは、淡水性で糸状の緑藻(モ)が、湖底で波にもまれて集まり球状集合体となったもので、日本の特別天然記念物に指定されています。

阿寒湖特有の「マリモ」

天然物は湖底深くにいますので、このチュウルイ島にあるマリモ展示観察センターにて展示されていると言う事になります。
たぶん今回で4回目の訪問だと存じますが、久しぶりに寄らせて頂きました。

阿寒湖マリモ

ただし、遊覧船「阿寒湖観光汽船」に乗船しないと、そのチュウルイ島には行けません。

阿寒湖観光汽船

阿寒湖の観光船乗り場は2箇所あり「本社」を出て5分後に「営業所」と寄って、チュウルイ島に遊覧船が向かいます。

阿寒湖遊覧船

航行中は、船内にて係員さんが阿寒湖観光の説明もしてくださりますし、湖畔に道も繋がっていない大自然部分が多い阿寒湖ですので、その景色を見ているだけでも飽きません。
下記写真の奥にある山は、今でも活発な活火山であり、日本100名山の雌阿寒岳(めあかんだけ)、1499mです。

雌阿寒岳

阿寒湖の東にすぐあるのは、活火山・雄阿寒岳(おあかんだけ)、標高1371mとなります。

雄阿寒岳

下記はマリモの展示がされているチュウルイ島で、遊覧船は接岸しますので、約15分間、マリモ観察センターなど島内に上陸できます。
湖の船ですので、波があって船が揺れると言う事もあまりにないので、酔いやすい方でも大丈夫かと存じます。

チュウルイ島

マリモ観察センターは大きな建物ではありません。
トイレも無いので、トレイは船内を利用となります。

マリモ観察センター

昔このように直接、阿寒湖の底にいるマリモを観察していたようです。

マリモを観察

薩摩藩士で、明治2年にフランスへ留学し、大蔵省・内務省・農商務省の要職を歴任した前田一歩が、牧場を作ろうとこの広大な阿寒の土地を政府から購入しました。
しかし、阿寒湖を訪れた前田一歩は「この山は、伐る山から観る山にすべきである」として、阿寒湖の大自然を今でも「前田一歩園財団」が所有・管理して森林保全事業を行い、守ってくれています。
ちなみに、阿寒湖温泉街の多くの土地もこの前田一歩園財団が土地を貸しています。
チュウルイ島から見た阿寒湖は下記のような感じです。

チュウルイ島から見た阿寒湖

約15分の見学を終えて、船に戻ります。
ちょっと良い席を確保したいときには、帰り、ちょっと早く船に戻ればOKです。

阿寒湖観光船

阿寒湖に響くムックリの音色を聞きながら、湖を遊覧しつつ、港に戻ります。

阿寒湖遊覧船

夏季には朝6時発の船便があり、朝一番に限っては約1時間で戻ってきますので、旅館の朝食を頂く前に、ひとっ風呂ならぬ、ひとっ船を楽しむことも可能です。
阿寒湖観光汽船の運航は、だいたい4月の終わりころから11月一杯です。

阿寒湖

冬の阿寒湖は全面凍結し、ワカサギ釣りや、スケートなどもでき、阿寒湖氷上フェスティバル・冬華火などのイベントも開催されますが、冬季は外気温も-10℃くらいになりますので、スキー場も近くにあります。
観光船は往復約90分程度の所要時間です。

なお、モーターボートですと、2名5000円で、マリモ観察センターの往復も可能で、この場合40分にと時間短縮もできます。
船の駐車場はありませんので、宿泊しない場合の日帰り観光ですと、有料駐車場利用となります。
遊覧船は【PR】gifbanner?sid=3195428&pid=886675162JAF会員割引が使えます。

下記は阿寒湖の湖畔から撮影した、とても静かな阿寒湖の風景動画30秒です。

夏季には阿寒湖まりも夏希灯として、ロマンチックな夜の遊覧船も出るようです。
星が綺麗ですよ。

遊覧船公式サイト

阿寒湖アイヌコタン

先住民族アイヌの伝統的な建物を再現し、民芸品店や飲食店がある並んでいるアイヌコタンが阿寒湖の近くにあります。
コタンと言うのはアイヌ語で「集落」と言う意味です。
実際に、阿寒湖のアイヌコタンらは、戸数36、約120人のアイヌ人が生活しており、北海道で一番大きなアイヌコタンになっています。
主にアイヌの彫刻師によって表現された手作り民芸品をお店で作りつつ販売しているところが多く、たくさんの観光客が訪れる観光スポットにもなっています。
下記は夜間に訪問した際の写真です。

阿寒湖アイヌコタン

北海道の代表的なお土産として、大変人気ですし、夜遅くまで開いているラーメン屋さんもありました。

アイヌ古式舞踊「アイヌシアター・イコロ」

日本初のアイヌ文化専用室内劇場「アイヌシアター・イコロ」では、アイヌの文化を感じることができるアイヌ古式舞踊が毎日披露されています。
日本の「重要無形民俗文化財」にもなっていますが、2009年9月には「ユネスコ世界無形文化遺産」にも指定されました。

阿寒湖アイヌシアター イコロ

今回は夜21時からの演目「イオマンテの火祭り」を見学させて頂きました。

アイヌシアター・イコロ

アイヌの儀礼のひとつで、村の守り神・エゾシマフクロウをモチーフにした古い舞踊です。
心静かに祈り、炎のように歌い舞う幻想の舞台になっており、コタンコロカムイ(エゾシマフクロウ・村の守り神)の語りで進行されます。
アイヌの伝統楽器「ムックリ」も演奏されます。 
主に樺太アイヌに伝承されていた弦楽器トンコリの静寂な音色も素晴らしいのですが、撮影は禁止と言う事でしたので、どのようなものかは実際に見に行くしか無いです。

夜の公演の場合、阿寒湖畔で遠いホテルからの無料送迎もありますので、阿寒港の夜はこのアイヌシアター・イコロ、お勧めです。
なお、宿泊する阿寒港の旅館やホテルのフロントで、100円安い前売券も販売してくれています。
クーポン券としては、公式サイトから割引券を印刷することもできます。

公式サイト

散策路とボッケ

阿寒湖の温泉街から東端の湖畔には「ボッケ」と呼ばれる場所があり、通じる道は森の散策路となっています。

ボッケへの道

この阿寒湖ボッケは、泥火山が噴出しているところで、硫黄の異臭を周辺に放っています。

阿寒湖ボッケ

ちなみにボッケとはアイヌ語で「煮え立つ」と言う意味です。

阿寒湖ボッケ

写真だとよく分からないと思いますので、30秒動画も撮影しておきました。
冬でもここだけ雪は解けているそうです。

ボッケへは温泉街の入口から歩いて片道15分ほどの距離です。

阿寒湖散策

ジブリのアニメ映画に出て来るような大自然の中を歩いて行けますので、時間があればぜひ、散策して頂けますと幸に存じます。
日帰りの場合、第1有料駐車場に止めると便利です。

阿寒湖展望台

阿寒湖展望台は冬季はスキー場になっているのですが、雪が無い夏季は開放されていて、無料で入ることができます。

クルマで国設阿寒湖畔スキー場を目指してください。
ゲレンデの中腹が阿寒湖展望台となっているのですが、途中まで車で上がれるため、気軽に訪問して眺望を楽しめます。
スキー場のリフト乗り場に着いても、そのまま道なりに、ダートの道路をクルマで登って行ってください。
下記写真の先に駐車スペースがあります。

阿寒湖展望台

その駐車スペースから歩いて5分ほど、ゲレンデへと登ったところから、阿寒湖を見渡せます。

阿寒湖展望台

真正面に雄阿寒岳、その左に阿寒湖が一望できる展望スポットの穴場になっています。

阿寒湖展望台

観光所要時間は車で行けば、約20分です。
ただし、夜間は道路が閉鎖されているようで、6月~9月は7時~18時、5月と10月は9時~17時だけ入れるようです。

オンネトー

阿寒湖港から車で20分くらいと、ちょっと離れていますが、阿寒湖まで来ましたら神秘的な湖「オンネトー」も訪れておきたいところです。
雌阿寒岳の静かな原生林に囲まれたオンネトーは、かつて「秘湖」と呼ばれ、オコタンペ湖、東雲湖とともに北海道三大秘湖の一つとされます。

オンネトー

オンネトーは約2万年前に発生した雌阿寒岳の火山活動によって、せき止められた沼で、周囲は2.5km、最大水深は9.8mと言います。
湖の脇に3箇所くらい、クルマを止められるスペースがありますので、一番奥まで車で行って、各所で写真を撮ると良いです。

オンネトー

湖水は酸性で鉄分を含むため魚類は住めませんが、酸化した白い化合物により、湖面の色が日差しの角度などによって変わることから「五色沼」とも呼ばれます。

オンネトー

かつては、オンネトー湯の滝の上にあった池は、天然の露天風呂として野湯入浴できましたが、その後、温泉水の微生物からマンガン鉱物を生成する世界唯一の「生きている鉱床」だと言う事がわかりました。
そして、2000年に国の天然記念物になったことから、現在、入浴禁止となっています。

なお、野中温泉は大人300円で入浴可能です。

オンネトーの滝へは、オンネトー湖の南側にある駐車場から、遊歩道・湯の滝コース1.4km(往復1時間)ですが、ヒグマが出るため、熊鈴などは持参したいところです。

オンネトー

下記の通り、動画も撮影しておりますので、どんなところか、ご覧頂けますと幸いです。

オンネトーの道路は、冬季積雪となるため、道路は通行止になります。
夏期は阿寒湖畔から路線バスも臨時運行されるので、阿寒湖温泉に宿泊した際にはぜひ立ち寄ってみてください。

釧路空港からオンネトーまでは約1時間20分、女満別空港からオンネトは約1時間20分です。

双湖台と双岳台

阿寒湖から弟子屈へ抜ける国道241号沿いには、他にも展望台が2箇所ありますので、寄ってみました。

双湖台は大きな無料駐車場があり、駐車場の西端に、歩いて1分ほどの坂道があります。
その登ったところに、双湖台展望台がありますが、そこからこのペンケトーとパンケトーの2つの湖が見えます。
この2つの湖への林道は通年通行止めのため、アクセスの悪さから観光開発されていない、自然の湖ですので、ここからしか見えません。
訪れた際には、木が茂っていて、事実上、ペンケトーしか見えませんでした。

ペンケトー

ただし、ここから見えるペンケトーは、北海道の形をしているとも評判です。

双岳台は雄阿寒岳を阿寒湖から、ちょうど「逆方向」で見つつ、遠くに雌阿寒岳も見えることから「双岳台」と名付けられています。

双岳台

上記写真の正面が雌阿寒岳で、左奥に薄っすらと見えるのが雌阿寒岳となります。
国道わきの駐車スペースから、どこかに歩いていくことなく、すぐ見れます。

観光バスのツアーでは、わざわざ寄ることは少ないですので、クルマの場合にはぜひ寄ってみましょう。
この記事でご紹介してる各場所は、当方のオリジナル北海道マップにて、正確にわかるようにしてあります。

日帰り入浴もできる阿寒湖温泉

阿寒湖には温泉旅館がありますが、宿泊しなくても「日帰り入浴」も可能なところが多いです。
阿寒湖温泉の泉質は単純泉・硫黄化水素泉38~85℃で、効能としては神経痛・冷え性・疲労回復・リューマチ・慢性消化器病・痔疾などがあります。

外湯としては共同浴場「まりも湯」もあります。

ちなみに、今回は、【PR】gifbanner?sid=3195428&pid=887315486JALのダイナミックパッケージで、ハイブリットのレンタカーを借りて、道東を周りました。

レンタカー

ただ、クルマが大きすぎたのか?、なんか燃費は悪かったです。

また、今回、宿泊したのは阿寒湖・ホテル御前水さんでした。

以上、北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉にある阿寒湖と阿寒湖周辺の観光スポットを漏れなく紹介してみました。
ご参考になりますと幸いです。

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髙田

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旅行会社勤務時の経験なども活かしまして国内旅行の情報提供中。
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国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級、温泉ソムリエ、普通救命修了。
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