北海道観光

知床半島のクルーズ船5社を徹底解説 ウトロ港発「知床の観光船」攻略法


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世界自然遺産の北海道・知床半島は、日本最後の秘境と言われ、その大自然は訪れる者の心を打ちます。
岬の先端に繋がる道路もなく、手付かずの自然が残されている秘境・知床(しれとこ)の、素晴らしい壮大な風景を楽しむのであれば、クルーズ船に乗らない選択肢は考えられません。
知床とは、アイヌ語で「シリエトク」(大地の果て、突き出た所)と言う意味になります。

オホーツク海にて、船でしか見ることのできない知床の絶景と言うレア度の高い旅を楽しむ方法として、観光船の攻略情報を掲載したいと存じます。

ウトロから船で知床をクルーズ

知床半島の温泉地・ウトロからは、クルマで行くことが難しい知床半島の原風景をオホーツク海の海の上から見学できます。
航路は主に2コースあり、知床半島の先端まで行く「知床岬航路」と、知床半島の半分くらいにあるカムイワッカの滝で折り返す「硫黄山航路」とあります。



夏は比較的穏やかですが、外海のため、強風や濃霧、また晴天でも波が高いと欠航になる場合が多いです。
特に10月以降のオホーツク海は波が高い場合があります。
また、出航したとしても、海の状態によってはコースが短縮される場合があります。
この時間短縮は、実際に沖に出て船長が判断することになりますので、原則として事前にはわからない場合もあります。
雨が強くても波などに問題なければ、欠航になることは少ないです。

6月までと10月以降は外気温も低くなりますので、外に出る場合には、ジャンパーが必須となります。

7月~9月に地上では半袖でいられても、船上は不可能です。
なお、11月中旬~4月下旬までの冬季は、知床の観光船は各社、運休となります。

知床半島を巡る観光船はいくつもあります。
その「すべて」をご紹介してみたいと思います。
まずは、オホーツク海のウトロ港から出向する遊覧船です。

知床観光船

一番メジャーなのは、道東観光開発さんが運航している「知床観光船」です。
定員は各400名と大型の「おーろら」と「おーろらII」の2隻を保有しており、旅行会社の北海道ツアー客の団体も利用するのが、この知床観光船となります。

座席は自由席で乗船の順番は、乗り場に並んでいる順番となります。
船内には売店、コーヒーショップ、トイレと、夏はクーラー、寒い冬には暖かい暖房にて過ごせる空調が完備されています。
もちろん、外のデッキから雄大な知床の景色を堪能することも可能です。

ただ、定員近くの乗船率になると、座席は一杯になる傾向がありますが、これは他社でも同様です。
船内にて追加料金を支払うと、1等船室の利用も可能です。
このおーらろ号は、冬期には流氷観光砕氷船として網走港から運航されています。

知床岬航路(3時間45分)は、6/1~9/30の夏季のみで1日1便または2便です。
硫黄山航路(1時間30分)は、4月下旬~10月下旬まで1日4便から5便程度です。

最高速度は14.3ノット(巡航13.8ノット)のため、下記でご紹介するクルーズより、ゆったりと観光を楽しめます。

下記は追加料金で入れる「特別室」(特別客室)の様子です。
特別席のチケットは船内で購入する仕組みで、座っていると、出航した直後に係員さんが座席まで来ますので、現金清算します。

乗り場は当方の北海道オリジナル地図にて場所がわかるようにしてあります。
まず知床観光船の乗船券売場で、チケットを購入してから、奥の方にある岸壁の乗り場に向かってください。
船が停泊している岸壁では、乗船券は買えません。
乗船券売場と、乗船場(桟橋)は、歩くと5分以上掛かります。
車で訪問した場合でも、先に、乗船券売場近くに、一度の車を停車させて、チケットを買ってから、車でトンネルを抜けて有料駐車場とめて、船の発着場に向かってください。
集合時間はありませんが、事実上20分前くらいには到着していないと、乗船が困難な場合があると存じます。

予約なしでも当日空席があれば乗船可能ですが、シーズンの土日祝は団体ツアーも多いため、事前予約していた方が無難です。
公式サイトにインターネット予約システムがあり予約が可能なだけでなく取消もインターネット上にて可能です。
クレジットカードは使えませんが、JAF会員の場合、会員証の掲示で5名まで10%割引が適用されます。

なお、じゃらんネットからもインターネット予約と事前決済が可能でして、最初から10%割引になっています。

知床観光船の駐車場は無料ではなく、ウトロ町営駐車場(普通車400円)の利用となります。

出航時間の25分前くらいから乗船開始となります。
良い場所を確保したいのであれば、30分以上前に現地到着すると良いでしょう。
続けて乗りに来る人が見えなければ、出航は数分フライングして、桟橋を離れます。

他社でも船を出していますので、続けてご紹介いたします。

知床クルーザー観光船ドルフイン

ホワイトリリー旭川さんが運航する知床クルーザー観光船ドルフィンは、定員50名くらいの観光用クルーザーを使用しています。
最大30ノット出ますので、大型の観光船より高速で、少し観光も時間短縮になります。

また、小型船の特徴を生かして、波に問題なければ知床の断崖絶壁のすぐ近くまで接近してくれることもあり、大型船よりワイルドな経験が可能です。
欠点としては、外にいると波しぶきが掛かる場合があるのと、小さいゆえに大型船よりは揺れやすいと言う事がありますので、酔う方は注意が必要です。
ただ、他の小型船と異なり、ドルフイン号の場合、船内の座席数と、外デッキ・スペース数がほぼ同じで、ほぼ全員が座れて、尚且つ、外にもほぼ全員が出られると言う特徴があります。

知床岬クルーズ(3時間)は、4月下旬~10月上旬までで1日1~2便。
野生動物探索クルーズ(1時間40分)は、5月くらい~10月上旬で1日1~2便で、ヒグマに出会える率も90%以上を誇るようです。
なお、出航時間の30分前までに集合する必要があります。

予約なしでも当日空席があれば乗船可能ですが、予約順に良い席からの「指定席」のため、予め予約していたほうが無難です。
公式サイトより、インターネット予約申込フォームがあります。

また、小型犬であれば抱っこ・ゲージにて、一緒にペットも乗船可能です。
クレジットカード精算可能ですが、その場合、割引クーポン券は使えません。(割引にならない期間あり)
お車の場合、ドルフィン専用駐車場がありますので、当方の北海道オリジナル地図にてご確認頂けますと幸いです。

ゴジラ岩観光

宝来水産さんが運航するのが「ゴジラ岩観光」の観光船です。

3隻の小型クルーザー船「カムイワッカ号」を所有しており、定員は59名・55名・82名となります。
航海速度は20ノットで、知床のクルーズ船では、中ぐらいの速度となります。

50名定員のクルーザーの場合、船内キャビンに座れるのは30名ほどで、残りの20名は外の席になります。
この外になる状態を「雨キャン」と呼んでおり、公式サイトの予約状況から、混雑具合を確認することができます。
この雨キャンで予約となった際に、雨天の場合には、濡れてしまうので「レインコート」が必要です。
傘を差しての船での乗船は、傘が他の人に当たる、風で飛ばされるなど、危険・無理ですので、レインコートを事前に用意しておくと良いです。
また、外ですので、外気温が低い場合には、防寒対策も追加で必要です。

硫黄山コースは、どこの船舶会社よりも、4月の早くから11月までと長期間運航しているのが特徴です。
知床半島の東側「羅臼」(らうす)でも運航がありますが、ここではウトロ出発のみご案内いたします。

予約なしでも当日空席があれば乗船可能です。
船内は自由席ですが、乗船する順番は予約順となります。
特に繁忙期などは事前に予約しておくと良いでしょう。
クレジットカード精算が可能ですが、公式サイトにある割引クーポン券は現金払いのみとなります。
公式サイトより、インターネット予約申込フォームがありますが、日付の選択にはご注意願います。
3日以内は電話予約のみとなります。

最低催行人員未満の場合には、提携先の知床遊覧船(大型船の知床観光船ではありません)への誘導か運休となります。

知床岬コース(3時間15分)はGWと6月~10月上旬頃まで、1日2便程度の最低催行人員は7名以上です。
ヒグマウォッチングコース(2時間10分)はGWと6月~9月下旬頃まで、1日2便程度の最低催行人員は7名以上です。
硫黄山コース(1時間10分)は、4月中旬から11月中旬まで、1日4便程度になっていて、最低催行人員は5名以上です。

ゴジラ観光の駐車場は、乗船手続きが終わってから、その先の乗船場所にある広い駐車場を教えてもらえます。
駐車料金は無料です。

知床世界遺産クルーズFOX

フォックスさんが運航するのが、知床世界遺産クルーズFOXとなります。
定員37名の小型クルーザーを主に使用しています。

混雑具合にもよりますが、基本的に航行中に席の移動はできないとお考え下さい。
前方デッキ(先頭の屋外)になる場合などもあるため、ジャンバーの無料貸し出しがあります。

そのため、予約時に座席の「種類」を希望として出すことができます。
例としては、景色優先(立見)、雨に当たりにくい席(雨天時には濡れる席)、2階席、バウデッキ(船の前方)など・・。
双眼鏡レンタル(600円)も予約可能です。

知床世界遺産コース(3時間30分)は、6月~10月上旬まで1日2便。
ルシャ・コース(ヒグマ)(2時間)もありますが、運航期間不明。
カムイワッカ・コース(1時間10分)もありますが、運航期間不明ですので、わかりましたら加筆致します。

クレジットカード精算が可能ですが、公式サイトにある割引クーポン券は現金払いのみとなります。
公式サイトに、インターネット予約システムがあり、混雑状況も分かります。

乗船受付は、クルーズフォックスのお店で受付となります。
当方の北海道オリジナルマップにて場所がわかるようにしてあります。

知床遊覧船

名前が似ていますが、知床観光船ではありません。
知床遊覧船は、ウトロの旅館しれとこ村と、国民宿舎・桂田を運営する、しれとこ村グループさんの観光船となります。

2隻所有しており、1隻は定員65名の小型観光船、もう1隻は定員60名のクルーザーとなり、いずれも防寒着完備です。

公式サイトにインターネット予約システムがあり、ネットから予約した場合には日にちより最大で20%割引となります。

予約なしでも当日空席があれば乗船可能です。
船内は自由席ですが、乗船する順番は予約順となります。

知床岬コース(3時間)は、6月~10月上旬まで1日2便で最低催行人員は7名以上です。
ルシャ湾コース(ヒグマ)(2時間)は、5月くらい~10月上旬で最低催行人員は7名以上です。
カムイワッカ・コース(1時間)は5月~11月20日まで、1日4~5便程度の最低催行人員は7名以上です。

ゴジラ岩観光と提携しているようで、最低催行人員未満の場合には、ゴジラ観光のクルーズ船への誘導か運休となります。

30分以上前に知床遊覧船の建物に集合する必要があります。
当方の北海道オリジナル地図にて場所がわかるようにしてあります。
クルマの場合には、店舗の前に車を止めて、駐車場を教えてもらってください。
クレジットカードは使えません。

知っておくと良い事項

いずれの観光船・クルーズ船でも、まずは窓口にて乗船手続き(チケット購入・予約引き換え)が必要です。
手続きを済ませてから、船舶が停泊している岸壁にて並ぶ形となります。
先に岸壁に行っても、チケット買ってきてまた戻ってきてと、言われるだけとなりますのでご注意願います。

大型船はトイレなどの設備も充実していて揺れにくいですが、滝などの入江の近くまでは進めませんので、遠くから見る形です。
しかし、遠くの方が接近しすぎるよりは、知床半島全体のダイナミックさもわかります。
小型船の場合には駐車場無料が多く、船は小さいので揺れやすいですが、小さいだけに入江の近くまで接近できますので、まじかで岩肌や滝を望むことも可能です。
それぞれメリットデメリットがあります。

もし、宿泊するホテルや民宿が近い場合には、旅館にクルマを止めてからウトロ港に向かっても良いでしょう。
バイク・自転車の場合、止めるところは心配ないと思います。

熊(ヒグマ)をみたいのであれば、硫黄山コースでは厳しいですので、そのちょっと先のルシャまで行く小型クルーズ船のコースがお勧めです。
イルカ、シャチなども見るチャンスも得たいならば、迷わず知床半島の先端まで行くコースが良いですが、時期と時間は限られますので、ご利用は計画的。

船に酔いやすい方は、大型船となる「知床観光船」がお勧めです。
それでも、揺れるときは揺れますが・・。
心配な時には酔い止め薬を飲んでからにしましょう。

知床観光を船舶にて楽しむ場合に、自由席であれば、行きは進行方向「右側の席」(右舷)がお勧めです。
海から見ると、行きの知床半島は右側に見えます。

知床での欠航の確率ですが、私の場合で、3勝1敗1分です。
1分けは、波が高くて岩尾別航路(40分)となり距離が短縮したケースです。
ただし、距離が短くなった場合には、乗船料金も安くなっていましたので、その当たりは良心的でした。
確実性の高い乗船を狙うのであれば、前日の最終便に間に合うようにウトロを訪問して、ウトロ温泉に宿泊し、翌日の朝1便を予備として確保しておくしかないかと存じます。

オホーツク海に沈む夕日も素晴らしいですので、夕方の最終便もお勧めです。

ただし、午前中、オホーツク海から見る知床半島は、太陽光線が逆光ですので、今回、ご紹介している写真のように、暗くなってしまいます。
明るく見たいのであれば、午後便がお勧めなのですが、出航するかは波次第といったところです。

無事に出港しても、意外と「寒い」です。
薄着などにならないよう、準備して参りましょう。

キタキツネとエキノコックス

ウトロ港では、エサを覚えてしまっていて、キタキツネが良く出ます。
北海道の道東ではよく、野生のキツネが見れますが、子供連れのキタキツネの姿はまるで映画の世界のようで、可愛らしいです。
ただし、キツネには絶対に触らないようにしてください。

難病となる寄生虫エキノコックスに感染する恐れがあります。
潜伏期間が10~15年という怖い寄生虫で、最後には全身に転移します。
近年でも北海道では毎年10~20人の感染者が報告されています。
幼虫は目に見える大きさではありません、手についていてもわかりません。
北海道で食事をする前には必ず手を洗いましょう。
ちなみに私は、露天商が道端などで販売しているトウモロコシも、念のため北海道では食べないようにしています。

交通アクセス

女満別空港からレンタカーで約1時間30分でウトロに到着します。
女満別空港より「知床エアポートライナー」利用の場合も約2時間20分です。
釧路空港からはレンタカーで約180km、3時間30分となります。

他にも札幌駅からのウトロに行く夜行バス(予約制)も運行されています。
また、バスで宇登呂にお越しいただいた場合、現地の定期観光バスで知床五胡などを巡ることも可能です。
定期観光バスや、夜行バス「イーグルライナー」は、宇登呂温泉街のホテル知床・知床プリンスホテル知床第一ホテル・知床グランドホテルにも寄ってくれます。

ウトロ(宇登呂)には、ウトロ温泉と言う大きな温泉街があり、これまた、大きな旅館がいくつも営業しています。
下記でしたら、往復の航空機と旅館や、レンタカーなどのセット料金にて割引での旅行予約も可能です。

時間が許せば、ウトロ港にあるゴジラ岩と、オロンコ岩も歩いて訪れてみてください。

宇登呂の温泉を含む北海道の日帰り温泉などは別ページにてご紹介しております。
そうそう、2017年に閉鎖された「ホテル地のはて」が2018年、なんと「復活」しました。

岩尾別温泉「ホテル地のはて」(旧:ホテル地の涯)~まさに地のはてにあるワイルドな温泉
知床斜里「天に続く道」一度は見ておきたい斜里町の絶景ルート
オロンコ岩チャシとウトロチャシ 世界自然遺産の知床半島にある砦跡
オシンコシンの滝・三段の滝・遠音別川鮭魚溯上觀覽設施
カムイワッカ湯の滝と世界遺産の知床半島「自然の本気」を感じる旅
知床五湖と知床連山~世界自然遺産知床随一の観光スポット攻略法
北海道の個人旅行に便利な観光地図

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髙田

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最後までご高覧賜りまして、誠にありがとうございます。
旅行会社勤務時の経験なども活かしまして国内旅行の情報提供中。
日本航空さんに年間20~30回搭乗して日本国内を巡っており、観光地での楽しみ方、お得な過ごし方などを掲載しております。
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