瓢湖(ひょうこ)は、新潟県阿賀野市にある人造湖ですが、ラムサール条約の登録湿地であり、日本の重要湿地500にもなっています。
人造湖と申しましても、今から400年前にできた湖で、深さは120cm程度となります。
江戸時代の1639年に、新発田藩が洪水防止・農業用水などのために作りました。
当時の池の形が、瓢箪(ひょうたん)に似ていたことから「瓢湖」と呼ばれるようになります。
昔の人造湖ですので、ダムやコンクリート護岸で固めた湖とは思えず、湿地帯もあることから、言われないと、人造湖だとはわかりません。
そんなわけで、水辺には多くの自然もあり、たくさんの生物も生息するようになりました。
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その後、1950年(昭和25年)になって、初めてハクチョウが飛来したのが確認され、地元の吉川重三郎(通称:白鳥おじさん)が、野生ハクチョウの餌付けに日本で初めて成功しました。
白鳥の飛来地として、国の天然記念物にも指定されることになります。
毎年10月上旬頃から飛来し始めた白鳥は、3月下旬まで冬を瓢湖で過ごします。
特に、11月下旬頃のピーク時には5000羽を超える、コハクチョウ、オオハクチョウ、コブハクチョウが飛来します。
カモなど、白鳥以外の水鳥もたくさんいます。
シーズン中は、毎日9時、11時、15時の1日3回餌付けが行われていますが、昼間、白鳥は近隣の水田や河川に出かけているため、朝(6時30分~8時頃)と夕方(16時~17時30分頃)が一番多いらしいです。
ただし、餌付けの時間はわかっていて、その時間だけ、瓢湖に戻るらしいです。
なお、水鳥へのエサは自分でもあげることができます。
ただし、瓢湖の水鳥に与えることができるのは、阿賀野市観光協会公認の「瓢湖・水鳥のエサ」(100円)だけです。
瓢湖水きん公園にある売店にて購入可能です。
今回は夏季に立ち寄りましたので、ハクチョウはいませんでしたが、瓢湖では四季を通じ、春には桜やアヤメ・ハスなど、様々な花の観賞や野鳥の観察も可能です。
また遊歩道も整備されていますので、湿地帯の散策もできます。
白鳥の写真は撮れませんでしたので、下記に動画を共有表示しておきます。
瓢湖(ひょうこ)への交通アクセスですが、JR羽越本線「水原駅」より徒歩で30分、またはタクシーで5分です。
磐越自動車道「新津IC」からは車で15分で、無料駐車場は300台完備されています。
駐車場入口は当方のオリジナル地図にてわかるようにしてあります。
もし、近隣で宿泊するのであれば、五頭温泉が近くてお勧めです。
・新発田城 半分残念だけど素晴らしい日本100名城
・清水園 越後を代表する大名庭園と足軽長屋
・越後・水原城(水原館・水原代官所) 水原親憲の活躍も
・新潟や東北の観光にも便利な地図
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