特別天然記念物・国際保護鳥にもなっている朱鷺(トキ)が佐渡にて繁殖されているのは有名です。
そして、佐渡島納品トキ保護センターでは人工繁殖が行われているのも度々ニュースになりますね。
そのトキ保護センターに隣接するのがトキの森公園(ときのもりこうえん)で、両津港からもほど近いことから、たくさんの観光客が訪れる人気スポットになっています。
入場は「有料」(協力金)の公園となっていますが、協力費は全額「佐渡市トキ環境整備基金」の資金として使われます。
自然の森を生かした公園になっており、園内は大きく分けて「トキ資料展示館」と「トキふれあいプラザ」の2つの建物がメインとなります。
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まず「トキ資料展示館」はトキ保護センター内にて、一般公開されている施設となります。
トキの保護増殖に関するパネル、映像資料、はく製標本、骨格標本などが展示されています。
ほかにも実際にトキを飼育している屋内型の観察通路が併設されており、トキを直接見ることができます。
ただし、朱鷺が驚いてしまいますので、ゲージまでは50mくらい離れており、間近で見る事は出来ません。
写真撮影する場合にも望遠レンズの持参が必要です。
日傘を広げたり、大声で騒いだりするのは禁止されています。
ストロボ・フラッシュは当然NGですのでご注意を。
入場券は、両館共通ですので、別途購入する必要なく、別の場所にある「トキふれあいプラザ」も入れます。
トキふれあいプラザではいわゆる「動物園」のように、トキの生息環境を再現している大きなゲージを間近で観察できる施設となっています。
そのため、窓越しではありますが、トキまでの距離は近いです。
建物2階などではトキに関する資料の展示もあります。
日本産の朱鷺「キン」は、2003年に死亡して絶滅しており、現在のトキは、すべて中国の朱鷺のツガイを繁殖させているものとなります。
2008年秋から始まった放鳥トキの野生順応もうまく行き、2012年には野生下でヒナが誕生しているのが確認されました。
2018年現在、約200羽のトキが佐渡の空を羽ばたいています。
近くの田んぼを通過した際には、野生に戻っているトキが見れるかな?とキョロキョロしましたが、見れませんでした。
なお、他にも、iPS細胞を作って、日本産の遺伝子を受け継ぐ個体を復活させる取り組みも行われているようです。
ただし、もともとトキは、田畑を踏み荒らす害鳥であるため、佐渡の田んぼなどでは被害も出てきているそうです。
農家さんはただでさえ農薬などの規制を受けており、なおかつ、朱鷺によって作物が取れなくなれば、死活問題にもなります。
共栄共存と言う新たな問題も生じつつあるようでして、難しいですね。
トキの森公園の開園時間は、8時30分~17時(入館締切は午後4時30分)となります。
休館日は年末年始と毎週月曜日ですが、3月~11月までは無休となります。
協力費は大人(高校生以上)400円、小人(小中学生)100円で、券売機にてチケットを購入し、入口で提示するようなシステムです。
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交通アクセスですが、両津港からレンタカーなどで約25分となります
駐車場は無料で、ちょっとした売店もありました。
新潟交通佐渡バスの場合、両津港から「南線」で約20分、トキの森公園バス停下車の徒歩約1分となります。
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