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黒木御所跡 鎌倉時代初期の順徳上皇配流地【佐渡観光】

黒木御所(佐渡)

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順徳天皇(じゅんとく-てんのう)は、後鳥羽天皇の第3皇子です。
王朝の権力回復を狙う後鳥羽上皇は、鎌倉幕府を開いた源頼朝が死去すると、土御門天皇に退位を迫って、僅か14歳の順徳上皇が即位しました。
そして、後鳥羽上皇による院政が行われた訳です。

そして、父・後鳥羽上皇の鎌倉幕府打倒計画に順徳天皇も参加し、1221年4月に、懐成親王 (仲恭天皇) に譲位して天皇の座を退いたうえで挙兵します。

しかし、承久の乱(じょうきゅうのらん)を起こしますが、鎌倉幕府執権の北条義時は直ちに19万もの討伐軍を京に派遣し、後鳥羽上皇は大敗北となり順徳上皇らと囚われの身となったのです。


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その結果、後鳥羽上皇は隠岐島に配流となり、父の計画に協力した順徳上皇は佐渡島、関与しなかった土御門上皇も自ら望んで土佐国へと謹慎しました。
この時、順徳上皇が佐渡にて約21年間過ごしたのが、ここ「黒木御所」と言う事になります。

黒木御所(佐渡)

予定では、真野の国分寺が謹慎場所と定められていたようですが、当時の佐渡国守が管理していた泉(地名です)に建造したと言う事になります。
樹皮つきのままの木材で急造された、大変粗末な屋敷(宮所)だったそうです。

黒木と言う名称は、丸木や皮附の木材で造った建物という意味と考えられており、順徳上皇は黒木御所の四隅に、御持仏として観音、弥陀、薬師、天神を祀り、日夜礼拝されたと伝わります。

黒木御所(佐渡)

1916年7月9日には、昭和天皇が行啓しており、その際の御手植えの松が現存しています。。

順徳上皇は佐渡で、和歌「順徳院御集」、歌学書「八雲御抄」、有職故実書「禁秘抄」、日記の「順徳院御記」などを残しています。
配流後は佐渡院と称されていましたが、1242年9月12日に佐渡で崩御しました。享年46。

陵墓は京都市左京区大原勝林院町の大原陵となりますが、佐渡の真野地区には順徳天皇火葬塚(真野御陵)があります。


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交通アクセスですが、両津港から車で約25分、小木港より車で約50分となります。
15台ほどの無料の駐車場とトイレが完備されています。
場所は当方の「東北・新潟オリジナル地図」にて分かるようにしてあります。

近くには観光スポットとして佐渡金山佐渡奉行所もありますので、セットでどうぞ。

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髙田

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