秋田県にかほ市に国の天然記念物・国の名勝「象潟」(きさかた)があります。
九十九島 (クジュウクシマ) とも言いますが、佐世保の九十九島と違い陸地です。
「東の松島、西の象潟」と江戸時代には人気の景勝地となりましたが、何がスゴイのかと申しますと、広大な平地に、小さな「島」がいくつもあるような風光明媚な風景があります。
九十九島の東には、活火山であり、日本百名山・日本百景のひとつでもある鳥海山(標高2236m)があります。
その鳥海山は、今から2500年前頃、紀元前466年に大規模な山体崩壊を起こしました。
このとき、岩石や土砂が現在のにかほ市に堆積し、大きな岩石は、海中(象潟湖)に浮かぶ小島のようになっていました。
ところが、江戸時代の1804年に、最大震度7と推定される、象潟地震(きさかたじしん)が発生します。
本荘城でも櫓、門、塀、石垣が大破し、4~5m程度の津波も押し寄せたそうです。
そして、象潟湖の大部分が隆起して、湖がなくなり、陸地と化しました。
こうして現在の風景ができたわけですが、平坦な土地に、かつての岩石がポツン、ポツンと島のように見えることから、九十九島と呼ばれています。
実際には102程度、不思議な小山の集まりがあるそうです。
松尾芭蕉も訪れたことがあるそうでして、景勝地・松島にも似ていると言う事から「東の松島、西の象潟」と呼ばれたそうです。
まさに、秋田の九十九島(象潟)の真ん中に行って写真を撮影したのですが、近くに行っても、よくわかりませんでした。
しかし、あちこちに、このような小山が形成されています。
田植え時期ですと、周囲の田に水が張られて、一番綺麗らしいです。
よくわかりませんので、YouTubeにあった、にかほ市さんの動画を共有しておきます。
なお、国道7号沿いにある道の駅「ねむの丘」に行きますと「展望室」があるそうでして、九十九島を一望できるそうです。
ちなみに、鳥海山は雲が掛かっていました。
残念。
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