九州南部の霧島山中央部に位置する霧島山・新燃岳(しんもえだけ)の噴火情報・噴火状態と、噴煙などのライブカメラ(生中継動画)のリンク集などをまとめて記載しておきます。
観光や旅行中の情報収集にお役立て頂けますと幸いです。
最新情報
宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島連山・新燃岳で2018年4月5日朝3時31分に、今回の一連の活動の中で最大となる爆発的噴火が観測されました。
噴煙の高さは火口から5000m上空にまで達しています。
3月25日の爆発的噴火では、火砕流が火口の西側へ800m流下するのが確認されています。
新燃岳は噴火警戒レベル3で、入山規制となっています。
火口から2キロ以内では火砕流、3キロ以内では大きな噴石に警戒が必要です。
また、引き続き火砕流の発生にも注意が必要です。
2018年4月19日(木)、霧島の新燃岳とは別の山「硫黄山」が噴火しました。
硫黄山の情報は、ページ下部にあるリンクよりお進み頂けますと幸いです。
その後、2018年5月14日14時44分頃、新燃岳が噴火し、噴煙が高度4500mまで達し、都之城などで火山灰が降っております。
この噴火は、16時10分に停止しています。
なお、その後、大きな活動が見られないことから、2018年6月28日、宮崎・鹿児島県境の霧島連山・新燃岳の噴火警戒レベルが、3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引き下げられました。
新燃岳とは
新燃岳は霧島山の最高峰である韓国岳(からくにだけ)がある霧島山の南東部にあります。
下記の地図ポイント地点が新燃岳です。
すり鉢状の円形の火口があり、その幅は直径750mです。
火口底には平成噴火前まで直径150m、水深30mの青緑色した火口湖の新燃池がありました。
霧島火山群は、約15万年前の噴火活動で、韓国岳などが形成され数万年の休止期間がありましたが、約6万年前頃に活動を再開したと考えられています。
新燃岳は、約1万年前に形成が始まり、約5600年前、約4500年前、約2300年前にも、イタリア・ポンペイの町を火山灰で埋め尽くしたような「プリニー式噴火」が認められます。
有史以降としては、江戸時代の1716年と1717年に噴火しており、八丈島でも降灰があったと記録に見られます。
また、当時の薩摩藩主・島津吉貴は、デマを流さないようにと禁止令も出しています。
最近では、1959年(昭和34年)に、噴煙が上空4000mまで達する水蒸気爆発(昭和噴火)がありました。
1960年3月21日には、三陸沖地震M7.2。
2010年以降では、2011年(平成23年)1月19日に約半年ぶりに噴火し、約300年ぶりのマグマも確認できています。
この時は、宮崎市や都城市、日南市に火山灰が降り積もったり、空振により100枚以上のガラスが割れるなどの被害が出ています。
9km離れた、宮崎道霧島SAで停車中の車の窓ガラスも割れたりしています。
そして、2011年3月11日には、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)M9.1となりました。
2017年にも何回か噴火しており、2018年(平成30年)も、激しい活動が続いています。
噴火による被害は鹿児島県と言うよりは宮崎県側に発生しやすいです。
ライブカメラ
気象庁の監視カメラ(生中継)は下記です。
九州地方の「韓国岳からのライブカメラ」または「硫黄山南からのライブカメラ」が、新燃岳の状態もわかるようになっています。
ライブカメラ側の回線混雑時や視聴者多数時には繋がりにくくなります。
出来る限り高性能バソコン、光ケーブル回線などで御覧頂くと良いかと存じます。
下記はユーチューブでの新燃岳リアルタイム中継動画です。
当然ながら、夜間は「まっくら」、昼間でも曇っていれば「まっしろ」ですので、ご了承願います。
また、放送元の都合で、突然、違う火山の映像に変更されている場合もありますので、お詫び申し上げます。
上記はMRT宮崎放送さん(都城市方面から生中継)、下記はUMKテレビ宮崎さん(高原町から撮影)です。
他のライブカメラ中継は下記のとおりです。
NHKの新燃岳生中継映像
鹿児島県姶良・伊佐地域振興局 (カメラ1と、カメラ2があります。)
その他の情報
混雑していて動画が見れない場合などには下記にて文字情報などをご確認願います。
気象庁 霧島山(新燃岳)の活動状況 (1週間以内)
霧島山火山防災マップ表 (PDF)
気象庁・降灰予報 灰が降る予想
気象庁・噴火速報 被害が出そうな噴火の際に発表
降灰対策
住宅や勤務先では、ドアや窓を閉めましょう。
パソコンなどの電子機器は静電気が発生しているため、灰を寄せ付けて故障やショートの原因にもなります。
降灰が予想される場合に、お出かけの際は「マスク」などを着用するのが良いです。
灰には小さなガラス物質が含まれるため、目に入らないよう「ゴーグル」もあると良いでしょう。
コンタクトレンズは外すと良いです。
突然の降灰時には、ハンカチなどで口元を覆ったり、日傘などをさす人もいます。
噴石が予想される場合には、ヘルメットを準備し、停電に備えて、夜間などは懐中電灯を枕元に置くなどしましょう。
火山灰が1cm以上になると、道路は滑りやすくなり交通事故が起きやすくなります。
また、視界不良などで交通に支障がでる他、停電が発生する可能性が高くなります。
灰が2cm以上になると、健康な人でも目・鼻・喉など気管支の健康被害が起きる可能性が高まります。
日頃より、火山灰対策ゴーグルなど、準備しておきたいところです。
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以上、火山による被害がないことをお祈り申し上げます。
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