塩船観音こと「塩船観音寺」(しおぶねかんのんじ)は、東京都青梅市塩船にある真言宗醍醐派の別格本山です。
総本山は、京都山科にある醍醐寺と言う事になります。
大化年間(645年~650年)に、人魚の肉を食べて800歳まで生きたと言う八百比丘尼(やおびくに)が若狭からやってきて、紫金の千手観音像を安置したのが始まりとされますが伝承の域を脱しません。
なお、塩船の名称は、行基が天平年間(729年~749年)に訪れた際、地形が船の形に似ていることから、名付けたとされています。
「不老長寿の観音様」「馬の守り神」として信仰され、鎌倉時代には、武蔵七党村山党・金子家範ら金子氏から保護を受けたほか、室町時代には辛垣城主の三田氏から庇護されています。
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特に、室町時代後期に建てられた本堂、阿弥陀堂、仁王門は、本堂内の厨子とともに国の重要文化財に指定されています。
下記は茅葺の仁王門です。
下記は、阿弥陀堂です。
下記は塩船観音の本堂ですが、階段を登ったうえにあります。
安産祈願やお宮参り(新生児詣り)も可能ですが、10月・11月・12月には「七五三」も受付しています。
朝9時~16時の受付で、御祈願料は5000円と、失礼な書き方ですがお安い・格安です。
また、新生児や七五三御祈願のご家族のクルマは、特別に境内の売店前まで車で入れると言う配慮もありますので、うれしいですね。
ただし、土日祝は混雑しますので、時間に余裕をもってお参りしましょう。
初詣でも人気のお寺さんですが、4月上旬~5月上旬には「つつじ祭り」が開催されます。
境内斜面に約2万本のツツジが咲きます。
開園時間は午前8時~午後5時です。
下記はインスタにあった情報を共有化させて頂きました。
なお「塩船観音つつじまつり」の期間中のみ、入山料が必要となる有料拝観になります。
入山料は大人300円、小学生以下100円です。
また、この期間は駐車場も有料になり700円ですが、臨時駐車場も含めて300台が駐車可能です。
お祭り期間以外は、駐車場も見学も無料になります。
毎年5月3日は、刀を持った山伏たちが火渡りする「柴燈護摩」「火渡荒行修行」が行われ、たくさんの見物客でにぎわいます。
なお、船の形をした周囲は、ちょっとした散策コースになっており、少々の登り坂になりますが、奥には観音様が立っています。
普段でしたら観光所要時間は、ゆっくり回って30分といった感じです。
下記は護摩堂になりますが、その近くには軽食もある売店がありますので、お昼ご飯もOKです。
春と秋には、3000円にて1日体験修行もあります。
公共交通機関の場合、JR青梅線の「河辺駅」からバスで10分、塩船観音入口バス停下車して徒歩10分になります。
GW期間中には、河辺駅から塩船観音寺まで直通の臨時バスも運行されます。
駐車場入口は下記の地図ポイント地点となります。
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