佐渡島の小木港では「たらい舟」に乗船することができます。
たらい舟の歴史を調べてみますと、必要に迫られて考案された模様です。
江戸時代後期の1802年に、佐渡の小木付近でマグニチュードM6.5から7.0と推定される大地震が発生しました。
佐渡小木地震(さどおぎじしん)と呼ばれています。
小木では453戸がほぼ全壊し、死者18名が出たとあります。
ただし、佐渡金山などでは、数日前から異常を察知していたようで、坑夫らは坑道に入るのを自粛していたため、犠牲者はなかったと言います。
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この地震では、小木の港が「干潟になった」と記録にあります。
すなわち、海岸が隆起した訳でして、約2mほど上がった模様です。
この隆起により、従来の小舟では、海底の岩礁などに衝突してしまい「漁」ができなくなったと言います。
しかし、浅くなった海底には、アワビやサザエなどが豊富な漁場となりました。
そのため、小回りが利いて、なおかつ安定した舟として、洗濯桶を大きくしてみたら良いのではと言う事になり「たらい舟」が考案されたと言います。
実際に、現在でも、海女さんたちは、たらい舟を使用して、ワカメ、サザエ、アワビなどを採取しています。
その珍しい漁法はテレビ放送などで知られるようになり、観光用のたらい舟が登場しました。
佐渡おけさも有名ですが、佐渡のたらい舟も有名です。
今回は時間がなく乗船する予定ではなく、どなた様か乗っているところを撮影させて頂こうと思いましたが、ぜんぜん出航していませんでした。
そのため、インスタに上がってた写真を下記の通りご紹介させて頂きます。
そういえば、ジブリの映画「千と千尋の神隠し」で、リンが漕いでいたのも「たらい舟」でしたね。
佐渡の衣装に身を包んだ女性の船頭さんが、漕いでくれますので、安心です。
英語が少し話せるスタッフもいるとの事です。
ひとつのたらい舟に大人3名乗れるそうです。
観光用たらい舟の乗船料は中学生以上500円、4歳~小学生300円となっています。
少人数であれば事前予約は不要で、小木港の力屋観光汽船の窓口に行けばOKです。
混雑していなければ、すぐに乗船できます。
所要は7分程度で、海水がとてもキレイな深さ約4mある小木港の湾内を航海します。
営業時間は朝8時20分~17時(12月~3月14日は9時~16時)です。
なお、雨でも雪でも、傘を差して乗船可能です。
その場合、座席には新聞紙を敷いてくれるそうですが、150円でレインコートの販売もあるようです。
このように、一年中いつでも乗れます。
両津港からですと、車で約70分となります。
駐車場は無料で50台ほど止められます。
売店や軽食堂などもあります。
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ちなみに、小木に直接行く場合、新潟県の直江津港から小木港まで、高速フェリーで1時間40分で行けます。
なお、小木の先にある矢島・経島には「たらい舟操縦免許試験場」があるそうで、自力で5m進めたら「たらい舟操縦士海技免状」を発行してもらえるそうです。
私は小型船舶1級を持っていますが、有効ではないのですかね?
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