豊洲市場(とよす-しじょう)は、古くなった築地市場に変わって2018年10月にオープンした新しい東京の台所、東京都中央卸売市場のひとつになります。
衛生面に配慮した一般の見学コースが設けられ、予約不要で、マグロなどの水産物や青果の取引を間近で見学できるようになりました。
豊洲市場の見学は、特別な事が無い限り「無料」です。
また、豊洲市場の施設には一般客も利用可能な物販店・飲食店もたくさんあります。
と言う事で、豊洲市場に行く前に知っておくと失敗しない方法・得する方法を中心に記載したいと存じます。
スポンサーリンク
最寄り駅は「市場前」
豊洲市場の最寄り駅は「ゆりかもめ」(東京臨海新交通臨海線)の「市場前」駅となります。
ゆりかもめは、ゴムタイヤで走行する交通機関(AGT、鉄道の一種)です。
新橋駅からですと「市場前」(しじょうまえ)まで約30分になります。
豊洲駅からは、2駅目で約5分です。
市場駅から豊洲市場には、屋根付きの専用歩行者デッキ(歩道橋)でつながっていますので、地上に降りることなく、そのまま見学者コースに行けます。
徒歩5分くらいの距離です。
なお、市場駅は2015年まで、東京都内で最も利用者が少ない駅で「都会の秘境駅」とも呼ばれていましたので、券売機が少ないです。
外国人旅行者などで券売機には列ができていますので、できる限り「PASMO」「スイカ」などの交通系ICカードで乗車することをお勧め致します。
運行本数は、昼間でも1時間に12本(約5分間隔)で動いていますので、すぐに乗れます。
一番前や、一番うしろの席からは、東京の景色も良く見えますよ。
ちなみに、自動運転ですので、運転手さんや車掌さんは乗務していません。
あとは、路線バスでも行くことはでき、新橋駅と築地市場を都営バス「市01系統」が結んでいます。
駐車場なし
駐車場ですが、市場関係者以外の一般訪問者向け駐車場はありません。
豊洲駅近くにあるコインパーキングか、ららぽーと豊洲の有料駐車場に止めて、モノレール「ゆりかもめ」で移動と言う事になるか、豊洲市場から最寄りのコインパーキング「リパーク豊洲6丁目」(107台)利用となります。
自転車を止める駐輪場もありませんので、ご注意願います。
飲食店街は3箇所
豊洲市場は大きく分けて「水産仲卸売場棟」「水産卸売場棟」「青果棟」と大きな建物が3つあり、道路を挟んで分かれています。
そのため、豊洲市場グルメとして食事ができる店舗・お店が集まっている飲食店街も3つに分かれているとご理解願います。
北側にある水産仲卸売場棟(3階)には、すし、和食、中華、洋食、牛丼屋など22店舗が入ります。
南西にある水産卸売場棟(3階)には、すし、海鮮丼、カレー、天ぷら、だんご屋など13店舗です。
下記写真は、水産卸売場棟(3階)にある飲食店街の様子です。
和食・海鮮丼の丼匠さんで、海鮮丼を頂きましたが、2人で5000円(税込)でした。
量は普通でしたが、もちろん、おいしく頂きました。
しかし、平日朝11時30分だと言うのに、約30人くらいの行列になってました。
どの飲食店も、とても混雑しています。
もし、昼食ランチを狙うのであれば、朝11時前に到着しておきたいところです。
南東にある青果棟には、すし、そば、天ぷらなど4店舗となります。
なお、店舗によって営業時間や定休日などが異なります。
フードコートではなく、独立したひとつひとつのお店が集まった、いわば商店街のようなものですので、訪問したその日はお休みのお店もあります。
私が豊洲市場、オープン直後に訪れた際には、まだ、お店のオープン準備(開業準備・内装・搬入など)が終っておらず、まだ開店日を迎えるのにあと1週間以上掛かるようなお店、シャッターが閉まっているお店も結構ありました。
そのため、飲食店の混雑は、余計に拍車がかかっているように感じます。
お土産物店など
物販店舗は、北側にある水産仲卸売場棟の「4階」にあり、カツオ節、お茶、漬け物、包丁、包装用品、Tシャツなどお土産物店など約70店舗が集まっています。
年末の水産物など食料買い出しにも最適な場所となります。
豊洲市場「魚がし横丁」として新しい観光スポットと言えるでしょう。
テリー伊藤さんのお兄様が経営なさっている、卵焼き(玉子焼)の「丸武」さんもありましたので、購入させて頂きました。
そんなに高くないですし、美味しかったです。
その他、見学コース上には、パネル展示などもありますので、色々と楽しめます。
話題のターレも展示されていましたよ。
今は、ターレが走行しているところを、歩くような場面はなりました。
しかし、以前の築地市場では、通路に人がたくさん歩いていても、ターレが全速力で隙間ギリギリで通過すると言う事が多々ありました。
正直、運転マナーが悪いなと感じることもありましたが、今では、見学コースとしては分かれていますので、分離されていて安心です。
日曜・祝日はお休み
築地市場のときもそうですが、豊洲市場などの市場には「休市日」と言う定休日があります。
365日、毎日、開店している訳ではなく、年間258日前後の営業日数となっています。
原則として、月曜日~土曜日の営業です。
土曜日は祝日ではない限り大丈夫ですが、お休みは「日曜日」「祝日」「一部の水曜日」となり、それ以外にも臨時で休む場合があります。
東京都中央卸売市場のカレンダーにて、休業日ではないか?、やっているかチェック願います。
なお、前述したとおり、豊洲市場が営業している日でも、個々のお店は別途定休日を設定している場合もありますので、ご確認申しあげます。
なお、営業時間は朝5時~17時のあいだ、一般見学を受け入れています。
夜間は閉鎖されますので、ディナー目的で寄ることはできません。
マグロのせり
マグロのせり(tuna auction)を見学したい場合は、下記の通りになります。
場所は豊洲市場「水産卸売場棟」(7街区)の見学者通路になります。
せりが行われるのは早朝の朝5時30分頃から6時30分頃までのあいだとなります。
築地市場の場合、見学できるスペースが狭かったため、人数限定でしたが、豊洲市場では今のところ人数制限は行われていません。
もちろん、休業日はやっていませんので、ご注意願います。
ただ、外部からにホコリなどが入らないよう、豊洲市場では衛生面が強化されましたので、ガラス越しに見学する形になっています。
そのためカメラで撮影してもガラスに反射してしまい、よく撮れません。
音も聞こえませんし、魚臭いニオイもわかりません。
なお、1階ちかくにある「見学者デッキ」が解放されるのは、2019年1月15日(火)からとなっています。
見学者デッキでは、ガラス窓に隙間があり、せりを行っている際の掛け声などが聞こえるようになっていますので、楽しみです。
なお、見学者デッキは約100名しか入れないため、まぐろのせりが行われる時間帯の入場は、築地のときと同じように、事前の「抽選」になることが発表されました。
ただし、2階見学者通路の部分は、抽選外ですので、当選していなくても、上の方からせりを見学することは可能です。(音などは聞こえず、一部は見にくいですが・・。)
まぐろの「せり見学時間」は、午前5時45分から午前6時15分までの交代制で、当選者の集合時間は朝5時30分になっています。
そのため、ゆりかもめ「豊洲」駅を始発5時15分に乗車しないと間に合いません。
東京のホテルに宿泊されるのであれば、タクシーで行かないと厳しいと存じます。
なお、道路(地上)から豊洲市場の見学コースがある3階への行き方は、初めての場合、暗いと特にわかりにくいです。
よって、市場前の信号で降ろしてもらい、歩道からデッキへと階段を上がると良いかと存じます。
スポンサーリンク
豊洲市場の通常見学(全体見学)に必要な所要時間ですが、3棟全部見学しますと、お土産屋、飲食店の時間は加味しないで、2時間といったところです。
時間が無い場合には、水産棟だけで、ゆりかもめの市場駅から往復時間で約60分といったところでしょうか?
結構歩きます。
また、市場駅から近いところには、商業・観光施設「千客万来施設」が建設される予定で、2023年開業を目指しています。
・江戸東京博物館はあなどれない
・吉良上野介屋敷跡~本所松坂町公園の吉良邸跡【両国駅の南側にあります】
・江戸城とは?【意外と見どころも多い江戸城の写真集】
・東京スカイツリーの駐車場情報 ちょっとでも安い駐車場に止めよう
この記事へのコメントはありません。