関東の醤油メーカーでは、その歴史は400年以上と、古い部類なのがヒゲタ醤油です。
田の四隅にヒゲがついたような商標がトレードマークになっています。
江戸時代の1616年に、銚子の豪農・田中玄蕃が醤油の醸造を始めました。
銚子は温暖多湿で夏冬の気温差が少ないため、醤油造りに欠かせない麹菌や酵母など微生物の生育に適しているそうです。
醤油の原料は主に大豆ですが、小麦も使用すると言う、現在の日本での濃口しょうゆ製法を、ヒゲタが確立しました。
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江戸では、町民が増えて、生活排水も増えると、江戸湾ではプランクトンが増えて「魚」が「おいしく」なり「刺身」が大流行しました。
そのとき、魚の臭みも取りながら、おいしく食べるのに必要だったのが「こいくちしょうゆ」だったと言う歴史があります。
こうして製造された醤油は、銚子から江戸に船で運ばれ、庶民からも親しまれたと言います。
そして、ついには、刺身をすし飯と一緒に食べると言う「寿司」へと発展する訳ですが、いずれも「濃い口しょうゆ」があってこそでした。
ちなみにヤマサ醤油の濱口家と、ヒゲタ醤油の田中家は同族だそうですが、ヤマサのほうが創業はあとです。
ただし、醤油の全国シェアは、1位がキッコーマン、2位がヤマサとなっており、スーパーで見かけるのはヤマサのほうが多いです。
1985年のNHK連続テレビ小説で放送された「澪つくし」は、ヒゲタ醤油がモデルとなっています。
工場見学申込方法
ヒゲタ醤油・銚子工場での無料「工場見学」では、しょうゆができるまでの工程などを詳しく学ぶことができます。
見学は、年末年始を除く毎日可能です。
10名未満の場合には、事前予約などは不要で、直接現地に行けばOKです。
銚子工場の入口にある守衛室(警備員)にて、名前などを記載すると、工場内に入れます。
その時、クルマはどこに止めてくださいなどの説明もあります。
工場の中に、無料駐車場は10台ほど完備されています。
ただし、土曜・日曜・祝日・お盆休みなどは従業員もお休みですので、工場見学のスタッフは「ペッパー君」がお出迎えする形となり、工場内部には入れないようです。
そのため、土日はちょっと物足りないかも知れません。
フレスコ画も土日は見れないようです。
到着時間にもよりますが、流れとしては、工場入口で受付して、ヒゲタ史料館から入り、脇の講堂でまず映画を見ます。
そのあと、平日の場合には実際に工場の中に入って、VRスコープによる工場見学体験、フレスコ画見学などとなり、最後に史料館を見て売店となります。
その最後の時に、無料でヒゲタ醤油の本膳(卓上100mlビン)をひとり1本、お土産として頂けました。
もちろん、売店にて他の醤油や、ヒゲタの醤油で焼いた銚子の濡れせんべいなども購入可能です。
銚子にはヤマサ醤油でも工場見学が可能ですが、ヤマサの場合には事前に日時の予約が必要となっています。
しかし、10名までであれば、ヒゲタ醤油では予約不要の為、時間にも追われる事なく、当日、ふらっと立ち寄ることもできます。
入場は無料です。
受付は朝9時~12時と、午後は13時~16時となります。
昼はお休みですので、失礼のないように、お願い申し上げます。
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受付がある工場入口は当方のオリジナル地図にてわかるようにしてあります。
JR銚子駅からは、徒歩で12分の距離となります。
工場見学の所要時間は30分~50分といったところです。
銚子観光の際には、ぜひどうぞ。
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