伊勢湾フェリー
伊勢神宮への参拝や、鳥羽水族館、そして志摩方面を訪れるのに便利なのは「伊勢湾フェリー」です。
伊勢湾フェリーの乗船時間(航海時間)は約55分になります。
航行中に大きな船舶をさけた場合などには、その分ちょっとだけ航行時間が掛かりますが、乗船中には答志島、菅島、そして神島といった伊勢の島々を眺めながら優雅な約1時間を過ごす事ができます。
東京や静岡方面から「陸路」で伊勢神宮へ向かう場合に東名高速の浜松ICからですと、伊勢湾岸道を経由して伊勢神宮まで約225kmで早くて約3時間です。
伊勢湾フェリーを利用する場合、東名の浜松ICで降りて、伊良湖岬まで約2時間10分。
ほぼ渋滞はありません。
伊勢湾フェリー乗船が約60分、鳥羽から伊勢神宮まで約20分で合計が約4時間です。(乗船待ち時間を含まず)
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陸路の場合ETC普通車で高速料金が5970円(浜松-伊勢)+ガソリン代ですので、陸路で行った方が費用的にも高かったのですが、今まではフェリーの方が若干高いとは思います。
大人2名、小学生2名、車が5m未満でフェリーに乗った場合、片道運賃で1万1200円(2023年現在)です。
しかし、フェリーの船旅ができるところなんて、日本は島国と言えどもそんなに多くないんです。
陸路の場合、約3時間以上運転しっぱなしですが、伊勢湾フェリーを利用すると約4時間の行程中1時間はドライバーも「休憩」が取れます。
長距離運転する場合には、この1時間の休憩時間は大変貴重です。
そして、雄大な海からの眺めも楽しめますので、ご家族にとっても思い出に残る「船旅」になるのは間違いありません。
フェリー乗り場へ向かう前に
さて、伊勢湾フェリーは、文字通り「フェリー」ですので、海が荒れていますと「欠航」になります。
特に、東京方面から伊勢へと向かう場合には高速ではあまり風が吹いてなくても、海上では風が強いと言う事もありますので、途中のSAやPAで休憩した際に今日はフェリーが動いているか必ず確認しましょう。
スマホがあれば、伊勢湾フェリーのホームページにて運航状況がわかります。
運航している場合には、できれば出航時間の30分前までに到着しましょう。(乗船券の購入手続きなどがあるため)
ただし、無理に急ぐのはキケンですので、間に合うかどうか?と言う場合には無理せず、その次でいいやと言う感じでお願いしたいと存じます。
フェリー乗り場の地図と場所
伊良湖から乗る場合には、乗船ゲートから駐車場に入って、乗用車の場合には1番レーンから順番に止めて行きましょう。
伊良湖の伊勢湾フェリー乗り場は下記の地図ポイント地点となります。
鳥羽から乗る場合には、フェリーターミナルの建物1階が乗船口となっています。
鳥羽の伊勢湾フェリー乗り場は下記の地図ポイント地点となります。
フェリーの乗船手続き方法
予約あり/なしを問わず、まずは、フェリー乗り場に向かい、係員さんの指示に従って車をレーンに駐車させます。
満車だと係員さんから予約有無などを聞かれると思います。
港の所定位置に車を止めましたら「車検証」を持って、チケット売場(発券窓口)に向かいましょう。
出航時間の20分前までには車に戻らないといけませんので時間ギリギリの場合には、家族は車に乗ったまま待機して、ドライバーさんだけ乗船券を買いに行った方が無難です。
まだ時間がある場合には、お土産物屋さんなど皆さんで車を降りて行って良いですが、他の車に充分注意して下さい。
トイレは船の中にもあります。
割引適用で無ければ「クレジットカード」も利用できますが、伊勢湾フェリーの場合、割引適用やセット券などの場合は現金払いのみとなります。
乗船券は車に同乗している全員分必要ですが、車両航送運賃)自動車航送運賃)にはドライバー1名分が予め含まれています。
よって、大人2名、小学生2名の場合には「運転手以外に、大人1名、子供2名」と別途申し出て、旅客航送運賃の乗船券を購入しなくてはなりません。
ちなみに、帰りも伊勢湾フェリーに乗る予定の場合には「往復」で購入すると割引があります。
小学校入学前の幼児は大人1名につき1人まで無料ですが、乗船人員には数えられますので、幼児(赤ちゃんでも)もチケット購入時に必ず申し出ましょう。
※船舶には「定員」があり乳幼児でも人数の把握が必要な為。
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繰り返しますが、車には20分前には戻ってください。
出航時間はフェリーが出航する時間ですので、船が到着した時間からクルマと人は乗り込みますのでギリギリだと積み残しとなってしまいます。
フェリーが入港(到着)するとすぐに乗船となりますが、同乗者も全員「車に乗って」乗船となります。(歩いて乗船するのは、電車・路線バス利用など徒歩の乗客のみです。)
乗船券は、実際に車が動き出してフェリーに乗る直前に係員さんに提出する形になります。
乗船する際には、係員さんの指示に従って、車を船の中に止めましょう。
もちろんエンジンを止めてパーキングブレーキ(サイドブレーキ)をかけます。
止めたら、速やかに階段から上階の客室へと向かって下さい。
観光バスなどの団体客が来る前に「座席」を取るために、早めに行くと良いですが走る必要まではありません。
ケガの元となりますので、船の中は走ら無いようにご注意ください。
※船舶法により、運航中に車に残る事や、エンジンをかけっぱなしにすることは禁止されています。
※ペットは車内に置いておくことが可能ですが、エンジンは停止しなくてはなりません。
もし、キャビン(客室)が混雑している場合には、更に上階の「特別室」も利用できます。
特別席は船内にある売店で、別途「特別室料金」をご購入願います。
そんなに高くはないです。
なお、通常キャビンでも船内後方から「外」に出る事ができ船の外から海の展望を楽しめます。
ただし、風が強いと子など飛んでしまいますのでご注意ください。
到着する際には、船内放送にて「車に乗ってください」と放送が入ってから車に戻ってください。
全員が車に乗って、そのまま下船する形となります。
この車に戻るのが遅くなりますと、他の乗客の皆様に迷惑を掛けるだけでなく、車がたくさん動き出そうとしているデッキを歩くのが危険にもなりますので、遅れないよう注意しましょう。
伊勢湾フェリーは予約が必要か?
これまで5回ほど、伊勢湾フェリーに乗船したことがある私の個人的な意見となりますが、基本的に伊勢湾フェリーは予約するまでの必要性はないと思います。
ただし、鳥羽から伊良湖へ向かう便の「夕方」は結構混雑する場合があると思いますので、特に土日祝の場合、帰りの便は「予約」した方が良いとも言えます。
実際問題、土日祝にて満車(満船)で1便遅くなった経験もありますので、もし、最終便を利用する予定の場合には予約した方が良いかも知れません。(繁忙期は予約除外日あり)
観光バスの場合には、行程が遅れる要因になりますので、もちろん予約した方が無難です。
前日まで電話予約可能で、当日は予約不可です。
なお、予約のキャンセル料は不要ですが、出港20分前までに到着してないとキャンセル扱いとなります。
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ちなみにお盆、年末年始、ゴールデンウィークなどでは、伊良湖港からだと午前中が混雑し、鳥羽港からは14時頃から夕方が混雑します。
ただ、高速なども渋滞・混雑して、何時に港に到着できるかわかないと言う事もあり、GW(ゴールデンウィーク)とお盆、年末年始は、予約じたいを受付していません。
最後に命を守る為に
伊勢湾フェリーは安全第一で運航されており、1964年の営業開始以来、事故も起こしていませんが小型船舶の免許を持っている私からの念のためのアドバイスをさせて頂きます。
船に乗り、座席や休憩スペースを確保されましたら、子供や家族に「救命胴衣の場所はあそこだ」と確認しておきましょう。
緊急時の対応として救命胴衣がある場所を知らないで探すのと、事前に知っているのでは差が出ます。
もちろん、家族を心配させてはいけませんので、万が一のためであると付け加えて下さい。
だいたい、救命胴衣はキャビンの収納棚の中に保管されています。
ちなみに、高速道路網が整備されたことで旅客が減り、伊勢湾フェリーは2010年に航路廃止の届出を行いましたが、現在は愛知県など自治体の支援を受けてなんとか運航を継続しています。
しかし、現在就航している3隻のフェリーが退役となるとその後はまたどうなるか?わからないのではと推測致します。
という事で、廃止になってからでは乗る事もできませんので、是非、今のうちに乗船なさってみてはいかがでしょうか?
以上、工夫次第で素敵なクルーズ旅にできる伊勢湾フェリーの攻略法でした。
どうぞ、お気をつけてお出かけ願います。
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