掛戸松島(かけと-まつしま)は、島根県大田市仁摩町にある日本海の海岸で、ちょっとした景勝地になっています。
日本海の荒波にも耐えている奇岩は「松島」と呼ばれ、岩のてっぺん付近には、かわいらしい「松」が生えています。
ここは、もともと、小高い丘があって、日本海は見えなかったそうです。
この丘があることで、陸地側にあった波根湖(はねこ)が、度々氾濫したと言います。
そのため、鎌倉時代の1299年(永仁6年)~1306年(徳治元年)に、有馬氏が要害山の切り崩しました。(掛戸開削)
そして、排水路が海に繋がり、増水(洪水)が軽減されたようです。
スポンサーリンク
戦国時代には、尼子氏に従っていた牛尾久信が、波根湖に水軍も配置していた模様です。
新田開発と共に、洪水被害から更に守るため、江戸時代には、1762年から7年掛けて、石見銀山の代官・川崎平右衛門が、湖北の山地(この場所)を、更に大きく掘削し、掛戸水路の幅を広くしました。
その結果、幅約50mの切り通しができ、その日本海にある奇岩が、見える景勝地となったようです。
明治に入ると干拓事業が行われて埋め立てられ、昭和26年(1951年)には完全に陸地となり、波根湖は消滅しました。
掛戸松島への交通アクセスですが、JR山陰本線の波根駅から歩くと10分くらいのようです。
踏切近くが入口で、未舗装ですが、奥に数台の駐車場がありますので、当方のオリジナル地図で、入口をポイントしておきます。
・石見銀山を2時間で観光する「効率が良い」観光モデルコース 駐車場の場所も
・キララビーチ(多伎海水浴場)日本の夕陽百選
・琴ヶ浜「鳴き砂」 (島根県大田市) 平家の娘伝説
・山陰地方の史跡・観光のカーナビにも便利な地図
この記事へのコメントはありません。