北海道は霧多布の見どころを5箇所ほど、まとめて掲載してみます。
まず、霧多布への行き方ですが、JR北海道の札幌駅からですと、釧路駅まで約350km、特急で3時間50分です。
そして、釧路駅から霧多布の表玄関となる浜中駅まで、約74km、1時間20分の距離となります。
なお、浜中駅からは路線バス乗り換えとなります。
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このあたり、アクセス方法はまたのちほど詳しくご紹介することにして、まずは霧多布湿原からご紹介したいと存じます。
霧多布湿原
霧多布湿原(きりたっぷしつげん)は、北海道・厚岸道立自然公園にある湿原で住所にしますと北海道厚岸郡浜中町となります。
この日は、厚岸から道道123号で向かってみました。
霧多布と言う地名はアイヌ語で「茅を刈るところ」と言うを意味の「キータプ」から来ています。
湿原は、長さ約9km、奥行き約3kmに広がりますが、これは東京ドーム600個以上の面積となります。
霧多布湿原では、6月~9月には様々な花が鮮やかに咲き乱れますが、花の種類は約300種と、釧路湿原などより多いです。
ミズバショウ・白(6月)
クロユリ・濃紫(6月)
ワタスゲ・白い綿毛は実(6~7月)
ヒメオウギアヤメ・青紫(7月)
エゾカンゾウ・黄色(7月)
ノハナショウブ・赤紫(7月)
ハマナス・赤(7月)
エゾリンドウ・青(9月)
特に気候が比較的寒いので、例えば、ツルコケモモやガンコウランなど、本州では標高の高い山でしか見れない高山植物も平地の霧多布で見られます。
釧路湿原、別寒辺牛川流域湿原、根釧原野湿原群、サロベツ原野に次いで日本で5番目の広さを誇る湿原で、国の天然記念物にもなっています。
ラムサール条約登録湿地、北海道遺産にも選定されています。
もともとは海の底でしたが、2000年前~3000年前に今のような低い土地になった低層湿原で、多くは厚さ70cm~260cmの泥炭地となっています。
要するに、植物が枯れては泥炭となるのが繰り返されて、積み重なったものです。
霧多布湿原は、ほとんど平地なので、ご高齢の方でも気軽に歩けます。
散策であれば1時間~2時間あれば十分です。
より詳しく霧多布湿原を知りたい方は、ガイドツアーもありますので、参加してみてください。
時期によっては、長ぐつトレッキングもあります。
9回ほどの地震による大津波の跡や、6回ほどの火山噴火の火山灰も確認できているそうです。
なお、海抜は3m以下となりますので、もし、大きな地震を感じたらすぐに高台に避難開始しましょう。
霧多布湿原センターではアウトドアに必要な道具のレンタルもあります。
例えば、マウンテンバイクは1日1000円、歩くスキー500円、長靴100円、熊鈴100円など。
2階の展望ホールからは霧多布湿原を見渡せますので、必ず寄りたいところです。
琵琶瀬展望台
もうひとつ、霧多布岬にクルマで訪れた際に、ぜひ寄りたいのは琵琶瀬展望台です。
霧多布湿原の南にありますが、高台にあるため、太平洋も望める360度の世界を楽しめます。
霧多布湿原の中を蛇行する琵琶瀬川の景観も良いところなはずなのですが、霧多布だけにここも「キリ」に包まれておりまして、海も湿原も見渡すことはできませんでした。
そのため、写真もありません。
お詫び申し上げます。
場所は当方オリジナルのGoogleマップにて、しるしていますので、ご参考頂けますと幸いです。
根室の場合、霧になる回数の多さは、日本で3位、釧路は4位です。
特に7月に霧が多いです。
ちなみに、JR根室本線の茶内駅や浜中駅には「ルパン三世」がいます。
原作者であるモンキー・パンチ先生の生まれ故郷がここ浜中町との事です。
きりたっぷ展望台
きりたっぷ展望台は、霧多布岬の近くにある景勝地です。
霧多布岬(きりたっぷみさき)の正式名称は湯沸岬(とうふつ-みさき)と言います。
展望台からは、アザラシが生息している帆掛岩などを望めるそうですが、ご覧のあり様でした。
他にも、浜中湾越しに奔幌戸(ポンポロト)、貰人(モウライト)の絶壁も素晴らしいです。
ジブリ映画「思い出のマーニー」のモデル地としても知られます。
アイヌ語ではアザラシの事を「トッカリ」と言います。
北海道に生息するアザラシは、オホーツク海側でゴマフアザラシ、フイリアザラシ(ワモンアザラシ)、クラカケアザラシ、アゴヒゲアザラシ。
太平洋沿岸はゼニガタアザラシがいますが、霧多布岬ではゼニガタアザラシを見かけることから、トッカリ岬とも呼ばれます。
なお、アザラシの大好物は「ウニ」です。
霧多布岬がある浜中町は、日本でも有数のウニや昆布の生産地ですが、近年は、アザラシがウニをたくさん食べてしまい、漁獲量も減っていると言います。
霧多布岬のあたりには牧場にもなっており、道路からお馬さんも見れたりします。
写真はキリ(霧)でなしです。
申し訳ありません。
アゼチの岬展望台
霧多布の半島には、霧多布岬だけではなく、もうひとつ素晴らしい景色が待ってくれているところがあります。
西の端にはある「アゼチの岬」で、観光バスでも進入して泊まれる立派な駐車場とトイレも完備されています。
アゼチの岬はビワセ湾に突き出た岬で、海上にはエトピリカと言う鳥が生息する小島・ゴメ島・嶮暮帰島を望めると言います。
特にビワセ湾、浜中湾に沈む夕日はキレイだと言うので、タイミングが良ければ、ぜひ一度拝顔したいものです。
今回は急ぎ足の旅のため、寄れなかったのですが、日帰り温泉「霧多布温泉ゆうゆ」も近くにありますので、暑さ・寒さをしのぐのにも良いですよ。
浜松海岸パーキングエリア
根室十景にも選ばれている浜松海岸駐車場です。
立派なトイレ入ると「ジャズミュージック」も流れてきます。
もちろん、この駐車場から見える景色も素晴らしく、沖合にはユルリ島と七つ岩を望みますが、この日は見えませんでした。
北の国から98時代のロケ地にもなっており、正吉と蛍が歩いた海岸が浜松海岸です。
この日は、霧多布から、おちいし岬、花咲岬、納沙布岬へと移動したのですが、全部、視界が悪かったです。
その中でも、霧多布が一番、霧が濃い状態でした。
そのため、観光地紹介にしては、ほとんど意味のない記事となってしまい、失礼のほどお許し願えますと幸いです。
また、機会があれば、写真撮影しに訪れたいと存じておりますので、新しい写真が撮れ次第、内容も更新させて頂きます。
霧多布への交通アクセス・行き方ですが、前書きでご紹介したJR浜中駅から路線バスで霧多布温泉行きに乗り終点下車、徒歩で20分となります。
釧路駅や厚岸駅からもバスがありますが、本数は少ないため、釧路からレンタカーで訪問するのが現実的です。
クルマの場合には無料駐車場を当方のオリジナルGoogleマップでも明示させて頂いておりますので、カーナビ代わりにご活用頂けますと幸いです。
釧路から根室に向かう国道44号からちょっとそれますが、+30分~60分で霧多布も堪能できます。
天気が良くて、時間があればぜひお立ち寄りを。
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