神居古潭(かむいこたん)は北海道旭川市にある石狩川の急流部分にある景勝地の地名です。
カムイコタンと言うのは、アイヌ語で、カムイが「神(精霊)」、コタンは「村・集落」の意味で「神が住む場所」と言うことになります。
北海道では礼文島・択捉島・小樽・知床など各地にカムイコタンと呼ばれる場所があります。
諸説ありますが、神が悪さをした場所として、カムイコタンと呼ばれるとする場合もあります。
そんなカムイコタンの代表格が、この旭川の神居古潭です。
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この付近の石狩川は、岩肌が露出している両岸に挟まれた渓谷になっています。
その石狩川の神居古潭には、歩行者用の橋がかかっており、対岸に渡って散策することができます。
水深は深いところで70mもあると言われており、普段は穏やかな流れですが、少し天候が荒れると川の流れも激流になったりします。
石狩川の川幅が狭くなっていて、ところどころでは、渦を巻くこともあるそうです。
伝説では、魔神ニッネカムイと守護神サマイクルの戦いによって作られた地形とされ、まさに、パワースポットですね。
北海道のアイヌ人も、日本列島の和人も同じですが、昔は道路(道)はあまり整備されていません。
よって、縄文時代などには、陸上で移動すると言うより、人々は「川」「湖」「海」を「船」にて移動しました。
この神居古潭がある石狩川は、崖に挟まれた難所で、水面には渦を巻いているような箇所もある難所であったことから、度々、アイヌ人も遭難者が出たようです。
そのため、犠牲者が出ないように祈りを捧げたのか、それとも犠牲者を弔ったのかも知れませんが、岸上には古くから集落があった神居古潭竪穴住居遺跡や、ストーンサークルなどが発見されています。
そして、明治時代に入り、北海道の開拓はじまると、各地を結ぶ「鉄道」が敷かれました。
深川から旭川へ抜ける交通の要所でもあることから、明治31年(1898年)、石狩川沿いに函館本線が敷設されています。
しばらく、神居古潭駅(かむいこたんえき)が設置もされていました。
しかし、1969年(昭和44年)に、旭川駅~滝川駅間が電化・複線化され、納内駅~伊納駅間に新しい線路ができました。
そのため、神居古潭駅の線路は、旧線と言う事で廃止になり、その後、廃線跡にはサイクリングロードがもうけられました。
なお、1989年に駅舎が復元されて休憩所になっており、近くには、蒸気機関車(SL)が3両静態保存されています。
30台ほどの無料駐車場は、石狩川の南側、旧国道の商店付近にあり、トイレも完備されています。
その近くから、る釣り橋(神居大橋)を渡って対岸に行くと、神居古潭駅があり、近くにSLなども展示されていますが、見学所要時間は15分~20分といったところです。
もちろん、無料で散策可能で、紅葉の時期も見事なちょっとした観光地です。
山にハイキングもできるようです。
SLと神居古潭の観光所要時間は15分ほどになります。
神居古潭への交通アクセス・行き方ですが、バスの場合、留萌駅前~旭川駅前の路線バスで、神居古潭バス停下車の徒歩5分となります。
クルマの場合、JR旭川駅から40分。旭川空港から50分の距離です。
旭山動物園までは、クルマで50分くらいでしょうか?
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SLに関しては、下記の鉄道のサイトのほうにてご紹介しています。
・神居古潭公園(函館本線旧線・神居古潭駅跡)SL展示3台あり
・旭山動物園 (旭川の動物園) はじめて攻略法
・北海道観光「オリジナル」観光地図
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