猿橋とは
日本三奇橋として知られる猿橋(さるはし、えんきょう)は、山梨県大月市猿橋町猿橋の桂川に架かる刎橋で、国の名勝にも指定されています。
伝承では7世紀に百済の渡来人・志羅呼(しらこ)猿橋を架橋したとされます。
この時、猿が互いに体を支えあって橋を作ったのを見て、造られたと言いますが、さすがにこれは伝承の域を出ません。
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ここの猿橋がある桂川の渓谷は、深さが約30m、川幅も約30mの切り立った渓谷になっており、甲州街道はこの地点で桂川を渡るため、昔からなんらかの橋が掛かっていたものと推測致します。
1426年には関東公方・足利持氏の家臣・と一色持家と、甲斐守護の武田信長が「さる橋」にて合戦を行いました。
1487年には聖護院道興が案下峠(和田峠)を越えて訪れ、猿橋の伝承などを詠んだ和歌・漢詩を残しています。
戦国時代の1520年3月には、中津森館主・小山田越中守信有が猿橋の架替を行いました。
1524年2月11日には甲斐守護・武田信虎が猿橋に陣を構え「小猿橋」でも北条氏綱勢と戦闘があったとされます。
1530年1月7日には、小田原城主・北条氏綱と小山田越中守信有が単独で猿橋付近で対陣しています。
1533年に猿橋は焼失したとあり、1536年に再架橋されました。
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その後、江戸時代の1676年から、猿橋の架け替えの記録が残るようになり、現時点では1756年からは、今の猿橋と類似した形式の刎橋となっています。
現在ある猿橋は、1851年当時の橋を復元したもので、1984年(昭和59年)に架け替えられました。
国道20号からも近く、これまで10回くらい訪れたことがあったのですが、写真が手元になかったため、再訪してみました。
猿橋付近には数軒のお土産物屋さんと飲食店が営業しています。
交通アクセス
猿橋へのアクセス・行き方ですが、電車の場合、JR中央本線「猿橋駅」から徒歩15分となります。
車の場合は、下記の地図ポイント地点が無料駐車場になっており、6台程止められ、公衆トイレも完備されています。
大型バスの駐車場も国道20号の信号付近に用意されています。
ちなみに、大月には「桃太郎伝説」があります。
百蔵山の桃が桂川に流れて、洗濯していたおばあさんに拾われます。
桃太郎は、犬目で犬、鳥沢で雉子(きじ)、猿橋で猿を家来にし、岩殿山に住む鬼を退治したと言う話です。
・猿橋を掛けた小山田越中守信有とは?
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