仙巌園(せんがんえん)は別名を磯庭園(いそていえん)、磯の御殿とも言う薩摩藩・島津家の別邸跡で、素晴らしい庭園などが残っており、国の名勝に指定されています。
なお、2015年には明治日本の産業革命遺産となり、世界文化遺産にも登録が決定しました。
正式名称は仙巌園・附・花倉御仮屋庭園(せんがんえん-つけたり-けくらおかりやていえん)と言います。
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江戸時代の1658年(万治元年)に、第19代当主・島津光久が造園を開始しました。
この島津光久は、関ヶ原の戦いで敵中突破を敢行した島津義弘の孫にあたり、もともとこの地には家老・鎌田出雲守の旧宅があったそうです。
仙巌園という名称は、中国江西省にある景勝地「龍虎山仙巌」から取ったと言われています。
なお、その後も歴代藩主が仙巌園の改築を続けたと言います。
下記は錫門です。
水神さまの社もありました。
桜島を築山にした借景技法でせ、鹿児島湾(錦江湾)を池に見立てた素晴らしい景観と、広大な庭園が特徴の庭園となっています。
今回、訪問した11月はちょうど「仙巌園・菊まつり」が開催されていおり、色とりどりな展示が楽しめました。
幕末には第28代当主島津斉彬がこの敷地の一部をに、ヨーロッパ式製鉄所やガラス工場を建設するなどの近代化事業(集成館事業)を起こしました。
2018年NHK大河ドラマ「西郷どん」では、御前相撲などたくさん撮影されたロケ地にもなっています。
集成館(しゅうせいかん)とは、アジア初の近代洋式工場群で、反射炉、溶鉱炉、洋式造船所も建てたとの事です。
そのため、仙巌園の中には反射炉跡も残されています。
また、鉄製150ポンド砲も設置されています。
1888年(明治21年)からは焼失した鹿児島城に代わって、島津忠義公爵の住まいとなりました。
その後、家督を継いだ島津忠重は東京市に移住させられ、仙巌園は不在となったと言います。
1957年(昭和32年)には島津家に返還され、現在は島津興業が運営・管理しています。
下記は西郷隆盛と島津斉彬の菊人形です。
営業時間は午前8時30分~午後5時30分で年中無休です。
入場券は仙巌園と尚古集成館の両方が見学できます。
なお、御殿ガイドツアーがついたセット券もありますが、ガイドツアーは9時~16時40分までの毎時00分、20分、40分と時間が決まっています。
ただし、見学後にお抹茶とお菓子も出ますので、お得かも知れません。
別料金で所要30分の園内ガイドツアーも、毎時あります。
アクセス・行き方ですが、JR鹿児島中央駅から、カゴシマシティビュー・まち巡りバスの場合「仙巌園前」で下車すぐです。
クルマの場合には下記の地図ポイント地点が有料駐車場入口となります。
係員さんの誘導に従って車を止めて下さい。
観光所要時間は、標準が60分で、ガイドツアーを利用するとプラス40分は見た方が良さそうです。
ひと周りするだけでしたら、45分あれば充分です。
※いずれも尚古集成館は加味せず。
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