泰巖歴史美術館(たいがんれきしびじゅつかん)は、東京都町田市の小田急線・町田駅近くにある、織田信長に特化した美術品類の展示館です。
戦国時代から江戸時代初期頃の織田家にまつわる古文書・書画・武具・甲冑・鉄砲・日本刀・茶道具などを中心に、展示されています。
「泰巖」(たいがん)と言う名称は「総見院殿贈大相国一品泰巖尊儀」と、織田信長の戒名に入っている2文字で、意味としては「泰然自若として威厳がある」ということになるようです。
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町田と申しますと、鎌倉幕府が滅亡したあと、近くで「井出の沢の戦い」などもあった、鎌倉街道が通じるところです。
しかし、戦国時代の町田は、武将とはあまり縁がないところですので、最初に感じたのは、なんで織田信長を町田で?と言う事でした。
詳しく調べてみますと、これらの収蔵品は、町田で不動産業を営む、太陽グループ・山中泰久さんが蒐集したコレクションとの事です。
集めるのに、相当な費用もかかったものとお察しいたしますが、一般財団法人太陽コレクションとして、2020年3月、開館に至り、我々一般の人でも、拝見することができるようになりました。
そのような、意味では、とても貴重な織田信長関連の歴史美術館です。
新型コロナ感染拡大防止のため、ずっと、訪問するのを自粛しておりましたが、感染対策を万全にし、ようやく、訪れることができました。
玄関を入って、右に事務所があり、券売機でチケットを購入します。
そして、1階には、最初に、安土城の天主閣内部が再現されています。
2階にエレベーター、または階段で上がると、安土城の天守(最上階)部分が再現されているのを見れます。
本物の安土城跡に行っても、建物は再現されていません。
安土にある安土城天主「信長の館」のご紹介では、再現・展示されていますが、町田で拝見できるのは、首都圏にお住まいの方にとって、朗報だと存じます。
最上階の5階には、京都・妙喜庵にある国宝の茶室「待庵」が再現されています。
1階から2階に上がったら、エレベーターで5階に上がり、階段で、4階、3階へと降りつつ、戻るのが良いかと存じます。
特に、織田信長が使用した「天下布武」の印鑑が押されている書状が、たくさんあり、とても感服致しました。
天下布武の印鑑(レプリカ)でも、発売されたら、絶対に欲しいです。
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写真にありますとおり、安土城の建物は、撮影が許可されています。
しかし、他の展示品は、撮影禁止ですので、あまりご紹介できないのが、残念です。
代わりにと申しては失礼ですが、インターネット・ミュージアムさんが、許可を得て撮影した動画がありますので、シェア表示させて頂きます。
なお、自宅でもじっくり見れるように「図解」の販売は行われています。
購入しようか、非常に迷いましたが、いつでも、買いに行ける距離の為、今回は辛抱してみました。
泰巖歴史美術館への行き方・交通アクセスですが、小田急線・町田駅北口より徒歩5分ほどの場所にあります。
商業地・住宅地の中にある、亀甲模様の建物が目印です。
専用駐車場はありませんが、付近には、タイムズなどのコインパーキングが点在しています。
念のため、当方のオリジナル関東地図にて、そのタイムズの駐車場入口をポイントしておきます。
ただ、満車の場合もありますので、その時は、住宅地の細い道路を入ってみてください。
ただし、歩行者・自転車も多く通行しますので、運転にはご注意を。
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泰巖歴史美術館の見学所要時間は、最低30分から、20分間の映像も含めて、じっくり見ますと、2時間以上といったところです。
館内にレストランや飲食スペースはありません。
多少、休館日がありますので、訪問前に、公式サイトにて、ご確認頂けますと幸いです。
もし、歴史にご興味があり、お時間が許せば、あと25分ほど歩くと「井出の沢の戦い」合戦場跡(井出沢城)もあります。
・織田信長と言う人物に迫る~【織田信長】の性格・人柄は?
・安土城の解説【日本100名城】
・安土城天主「信長の館」のご紹介
・東京にある史跡巡り用オリジナルGoogleマップ
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