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東京にもたくさんある西郷隆盛と勝海舟の関連史跡11選~便利な行き方や地図も

桜田門

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東京都心にも幕末に関連する史跡、西郷どん西郷隆盛」や「勝海舟」が活躍した跡地などがたくさんあります。
そんな東京にある西郷隆盛と勝海舟関連の史跡巡りに便利な地図と情報を作ってみましたので、ご参考頂けますと幸いです。

まずはなんと申し上げましても、上野の西郷どんです。

上野・西郷隆盛銅像

上野駅の西側にある丘の上「上野公園」に、西郷隆盛の銅像があります。

上野・西郷隆盛銅像

とても有名ですので、毎日、たくさんの方が訪れてはカメラやスマホで写真におさめておられます。
上野駅の不忍口(しのばす-ぐち)から徒歩3分といったところですので、気軽に訪れることもできます。
詳しくは下記にまとめてありますので、ご高覧賜りますと幸いです。

上野の西郷どんに会いに行こう~西郷隆盛の銅像が見すえる東京

すぐ近くには、下記の彰義隊の墓があります。

彰義隊の墓

江戸城に戻った徳川慶喜は、1868年2月11日に新政府に対する恭順して、翌2月12日には上野・寛永寺に蟄居しました。
そして、4月11日に江戸城が無血開城し、徳川慶喜は水戸へ移りますが、将軍を警護していた渋沢成一郎や天野八郎ら、旧幕府側の軍勢「彰義隊」は、引き続き寛永寺に留まっていました。
この時、江戸の治安を担当していたのは、西郷隆盛でしたが、そのやり方が手ぬるいとして、解任されます。
そして、代わりに大村益次郎が京都からやってくると、上野で彰義隊と武力衝突が発生し、1868年5月15日、新政府軍は上野を包囲して、1日で彰義隊を撃破しました。
この時、彰義隊105名、新政府軍56名が戦死したとあり、彰義隊の墓がココにある訳です。

彰義隊の墓

西郷隆盛の銅像のすぐ近くにありますので、セットでお参りしておきましょう。

次は、清水観音堂です。

清水観音堂

西郷隆盛の銅像がある上野公園に、寛永寺の一部とも言える「清水観音堂」があり、国の重要文化財に指定されています。

清水観音堂

江戸城の鬼門の守りでもあり千手観世音菩薩が祀られています。
建物は、京都東山の清水寺を模した舞台造りで、寛永八年(1631年)に天海大僧正が建立したものとなります。
清水観音堂には上野戦争の絵馬や、弾丸も展示されています。
不忍池も見渡せますので、訪問しておきましょう。

それぞれの観光スポットは、当方オリジナルのGoogleマップにて印させて頂いております。

東京の幕末・戦国史跡巡りに便利な独自Googleマップ

地図はカーナビ代わりにも使えますので、ご活用頂けますと幸いです。

続いては西郷隆盛の江戸での足跡を辿ります。

屋敷跡

薩摩藩中屋敷跡(江戸)

薩摩藩中屋敷跡(薩摩幸橋屋敷跡)は現在の帝国ホテル付近にありました。
訪問するも、特に石碑などは見つけられませんでしたが、一応、写真だけ・・。

薩摩藩中屋敷跡

中屋敷は上屋敷の控え(予備)で、隠居した旧藩主や成人した跡継ぎの屋敷として使われることが多く、島津斉彬の居所となっており、西郷隆盛も出入りしたようです。

薩摩藩上屋敷跡

大名とその家族が居住するところが、上屋敷です。
薩摩藩上屋敷跡(薩摩藩三田屋敷跡)は、江戸城に上がる前に篤姫も約1年滞在した場所で、薩摩藩の江戸における政治的中心の屋敷となります。

薩摩藩上屋敷跡

大政奉還のあと、庄内藩がここ薩摩藩上屋敷を焼き討ちにしたため、鳥羽伏見の戦いになったとも言われています。
現在は、NEC(日本電気)の本社ビルが建っています。

芝さつまの道

薩摩藩上屋敷の広さは2万1785坪と広大だったそうで、上記石碑があるNEC本社の北側となるセルスティン・ホテルの辺りも薩摩藩の敷地でした。
参考までに明記しますと、東京ドームは約1万4000坪です。

芝さつまの道

この付近は屋敷の中央にあたり、池に架かる橋や、能の舞台などがあったそうです。
当時の薩摩藩邸の位置などの説明が充実しています。

ちなみに「蔵屋敷」と言う藩の屋敷もあります。
蔵屋敷は、年貢米や特産物を保管した蔵、すなわち「倉庫」があった屋敷の事で、主に海辺近くにあり、海運にも対応しました。

勝海舟邸跡

勝海舟が幕臣時代だったときの屋敷は、勝海舟邸跡として赤坂にあります。

勝海舟邸跡

もっとも、海外留学したり、神戸で海軍をやったりしていましたので、赤坂にはいないときも多かったようです。

西郷隆盛屋敷跡

日本橋人形町には、西郷隆盛屋敷跡があります。
新政府にて参議となった西郷隆盛が住んだ場所です。

西郷隆盛屋敷跡

日本橋小学校の脇に案内板があります。
西郷隆盛はこの屋敷を売り払って、鹿児島に下野しました。

場所は当方オリジナルのGoogleマップにてご確認願います。

目黒不動尊

主君・島津斉彬が倒れたとき、江戸詰めだった西郷吉之助が滝行して病気回復を祈願したのが目黒不動尊です。
境内に「水掛不動」があり、ここで滝に打たれと言います。

水掛不動

西郷隆盛が鹿児島の親友・福島三太夫に充てた手紙に「御煩(わずら)い重う候ては、誠に暗の世に罷り成り候と、只、身の置く処を知らず候。只今、致し方御座無く、目黒の不動へ参詣致し、命に替えて祈願をこらし、昼夜祈り入り事に御座候」と記述されています。

江戸開城 西郷南州・勝海舟会見之地

下記は、薩摩藩蔵屋敷があった場所で、西郷隆盛と勝海舟が江戸城無血開城の相談をした「西郷南洲・勝海舟会見の地」です。
田町(三田)にあります。

西郷南洲・勝海舟会見の地

この会談の際に、勝海舟は西郷隆盛を連れて、愛宕神社まで登り、江戸の街を燃やしちゃいけねえと、説得したとも言われています。

愛宕神社

愛宕神社は、勝海舟が西郷隆盛と共に登って、江戸の街を燃やしてはいけないと、説得した場所ともされています。

出世の石段

愛宕神社に関しての詳しい説明は、別途ページがありますので、ここでは省略させて頂きます。

東京の愛宕神社お参りは「出世の石段」から? 東京23区内最高峰に登ろう

西郷山公園

渋谷近くの代官山と三軒茶屋の中間付近、目黒川の北岸に「西郷山公園」があります。
ここは、西郷隆盛が政府の役職を辞して、鹿児島に下野した際に、西郷隆盛の弟・西郷従道が、兄さぁが復帰した際にと、土地を購入していたところです。

西郷山公園

その後、西郷従道の別邸もこの地にありました。
詳しくは下記の西郷従道の記事にてご紹介させて頂いております。

西郷従道~ロシアから日本を守った影の立役者

勝海舟の洗足軒跡

勝海舟は、新政府軍の西郷隆盛と交渉する際に、洗足池の脇の中原街道を通行しており、池の畔に別邸「洗足軒」を設けました。

洗足池

勝海舟と西郷隆盛もこの別邸で歓談したと伝わります。

そして、西南戦争で西郷隆盛が亡くなったあと、勝海舟は供養碑「西郷隆盛留魂祠」を建てました。

西郷隆盛留魂祠

勝海舟も1899年(明治32年)に死去しますが、遺言によりこの地に葬られ、のちに妻・たみの墓も設けられました。

勝海舟夫妻の墓

下記は、江戸城の無血開城を成し遂げた2人の功績を賞賛する碑です。

江戸城無血開城の石碑

私が訪問した際には史跡を再整備中で中には入れませんでした。

勝海舟の洗足軒跡

工事は2018年3月20日に終わるようです。
という事で4月になって再訪させて頂きました内容は下記にまとめてあります。

5分でわかる勝海舟のすごさ~幕臣・勝海舟の生涯
西郷隆盛の留魂祠~洗足池のほとりに勝海舟が建立

まだまだあるぞ薩摩関連の史跡

大久保公哀悼碑

大久保利通が暗殺された場所である赤坂の近くに「大久保公哀悼碑」があります。

大久保公哀悼碑

詳しくは下記のページの最後の方で触れています。

大久保利通(大久保正助、大久保一蔵)~詳細版~日本史上最高の政治家

江戸城・桜田門

大老・井伊直弼が暗殺された場所となります。

大老・井伊直弼と埋木舎~開国を唱えるも桜田門の変にて横死する

新選組近藤勇の墓

新選組の局長・近藤勇は、捕縛されると板橋にて処刑されました。
現在、板橋駅前に近藤勇の墓があります。
近藤勇とは~新選組局長として徳川幕府に尽くした生涯

史跡巡り・東京観光に便利なGogoleマップです。

下記から大きな地図としてご利用頂けます。
スマホで使えば、歩くカーナビとしても使えますので、道に迷う事もありません。

東京の幕末・戦国史跡巡りに便利な独自Googleマップ

都心の観光に便利なフリーキップ

このページでご紹介した史跡や観光スポットを訪問される場合には「フリー切符」が安くて便利です。
なお、東京の地下鉄は「東京メトロ」と言う民営と「都営地下鉄」と言う都営の2社があります。
それぞれ、切符が違います。

下記は東京メトロの1日乗車券は「東京メトロ24時間券」大人600円、小児300円となっています。

ただ、この東京メトロ券では、都営地下鉄は乗れません。
そのため、都営地下鉄もたくさん乗り降りする場合には、メトロ線と都営線の両方で有効な「東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券」大人900円、小児450円がお勧めです。

しかし、上記でご紹介した史跡の多くは、東京メトロだけでも訪問できます。
と申しますのは、都営地下鉄は、浅草線・新宿線・三田線・大江戸線の4線しかなく、東京メトロの方が地下鉄多いんです。

行きにくいのは、芝の増上寺と三田駅周辺の史跡でして、ここは都営地下鉄・三田線が便利です。
ただ、この芝と三田のエリアだけ都営線ですので、私は、フリーパスは、東京メトロだけのにして、都営線は普通に切符(パスモ・スイカ)で1回だけ乗車して、あとは歩きました。
もっとも、都営地下鉄にも2回乗るのであれば、東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券の方がお得です。

都営地下鉄においても「都営まるごときっぷ(1日乗車券)」大人700円、小児350円もありますが、この切符は、都営地下鉄だけでなく都バス・都電荒川線も乗り放題です。

訪れたい史跡が決まりましたら、うまく行く順番の計画を立ててご活用頂けますと幸いです。
順番は、当方オリジナルのGoogleマップを見て、コースを考えてみてください。

東京の幕末・戦国史跡巡りに便利な独自Googleマップ

あと、JR沿線にお住まいでしたら「東京フリーきっぷ」大人1590円、小児800円と言う、JR東日本の都区内と、東京メトロ・都営地下鉄、都電・都バス、日暮里・舎人ライナーとほぼすべて乗り放題となるフリーパスもあります。
しかし、お値段が1590円と結構高いので、乗車する駅によっては、かえって損をしてしまう事がありますので、計算してみてください。

更には、京成・東武・つくばエクスプレス・西武・小田急・東急・京急といった私鉄各線の沿線から東京への往復乗車割引と地下鉄のフリーがついているお得な切符もあります。
お住まいの沿線によっては、その方が断然お得ですので、最寄り駅からあるフリーパスを調べてみてください。


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もし、遠方から羽田空港に降り立って、東京観光と言う場合には、京急にて「東京トラベル1DAYパス」「東京トラベル2DAYパス」と言うのがあります。
京急線の片道と、都営地下鉄が乗り放題になっているのですが、東京メトロとのセットはないです。
フリー切符は、いずれも「券売機」にて購入することができます。

なお、当サイトでは「鹿児島」における西郷隆盛の史跡も、同様に「巡りやすい」ようにご紹介していますので、よければ、合わせてご覧頂けますと幸いです。

西郷隆盛ゆかりの地を効率よく巡る方法と見どころ紹介~鹿児島と熊本や奄美大島編

西郷隆盛 【西郷吉之助】の波瀾な生涯が詳しく「まるっとわかる」詳細版
島津斉彬とは~西郷隆盛・大久保利通、そして島津久光と薩摩藩での関係をわかりやすく
大久保利通(大久保正助、大久保一蔵)~詳細版~日本史上最高の政治家
5分でわかる勝海舟のすごさ~幕臣・勝海舟の生涯
上野の西郷どんに会いに行こう~西郷隆盛の銅像が見すえる東京
東京の幕末・戦国史跡巡りに便利な独自Googleマップ


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髙田

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最後までご高覧賜りまして、誠にありがとうございます。
旅行会社勤務時の経験なども活かしまして国内旅行の情報提供中。
日本航空さんに年間10~30回搭乗して日本国内を巡っており、観光地での楽しみ方、お得な過ごし方などを掲載しております。
国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級、温泉ソムリエ、普通救命修了。
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