青島神社とは
青島神社(あおしまじんじゃ)は、宮崎県宮崎市青島にある、周囲1.5kmの青島にある神社です。
祭神は、日本神話にも登場する天津日高彦火火出見命(あまつひだかひこほほでみのみこと)、その妃神である豊玉姫命(とよたまひめのみこと)、そして塩筒大神(しおづつのおおかみ)となります。
火遠理命(ほおりのみこと)と豊玉姫命は、初代天皇とされる神武天皇のおじいさん夫婦に当たります。
縁結びの神社として知られ、昭和には新婚旅行のメッカとなっていました。
彦火火出見命が海積宮から戻ってきたときに、宮居を青島に建てた跡とされています。
元宮跡からは弥生式土器も出土していると言います。
古くは淡島(あわしま)、歯朶の浮島(しだのうきしま)、鴨就島(かもつくしま)とも呼ばれていました。
創建はかなり古いようですが、戦国時代の1503年には、都於郡城主・伊東尹祐によって再興されました。
江戸時代にも伊東氏の飫肥藩より崇敬を受けますが、1662年に日向灘で起きた大地震によって5mほどの津波が発生したようで、貴重な古文書などは流失したと言います。
江戸時代中期まで、島に立ち入ることができるのは神職と飫肥藩の島奉行のみとされた聖地であり、旧暦3月16日から3月末日まで期間限定で、領内人の渡島参拝のみ許されていたと言います。
参拝は、陸の海水浴場のところから遙拝したそうですが、社家として勤める長友氏が藩主に一般人の渡島参詣を申し出で、ようやく参拝可能になったとされます。
社殿は昭和49年(1974年)に火災で全焼したため、そのあとに再建されたものとなります。
境内には「海積の祓」「産霊紙縒」「天の平瓮投げ」など、アトラクションのように少額で楽しめる占いなどもありました。
このようなものあっても良いのではと思いますが、占いは信じないので、普段はおみくじもやりません。
運は自分で切り開くものだと考えますが、大願成就とお願いはしたいので、神社では、そのぶんお賽銭を奮発させて頂いております。
ということで、現在は弥生橋と言う立派な橋を渡って、どなた様でも参拝することができます。
御朱印帳は2種類あるようですので、お願いする際にはせっかくですので、2つお願いしたほうが良さそうです。
青島は全体が熱帯・亜熱帯植物の群生地として国の特別天然記念物に指定されており、島全体が青島神社の境内となります。
島は鬼の洗濯板で囲まれていますが、こちらは通常の国の特別記念物となります。
しかし、この洗濯岩も、ほんと貴重な自然の造形美ですよね。
昔の人々は、神様が作ったのだと信じてもおかしくないです。
しかし、砂浜もとてもキレイで良いところです。
お子様は、岩の間の潮溜まりにいる、小魚やヤドカリ・カニなどを見つけるのも楽しいと思いますが、結構滑りますので、ご注意を。
お花が好きな方には、県立青島亜熱帯植物園がおすすめです。
青島への交通アクセスですが、電車の場合、JR青島駅にて下車して徒歩10分と便利です。
JR九州の観光特急「海幸山幸」(うみさちやまさち)と言う豪華リゾート列車も青島駅には停車致します。
クルマの場合ですが、青島に通じる道は、青島参道商店街となっていて、訪問時点では駐車場はありませんでした。
無料駐車場が当方の九州オリジナル地図にてわかるようにしてあります。
無料駐車場に止めた場合、海側に出て、海岸沿いを歩いて行くこともできます。
私は行きと返りと違う道を歩いてみました。
ただし、この無料駐車場、平日でも満車気味です。
混雑時には周辺で勧誘を受ける500円の有料Pを素直に利用すると良いでしょう。
青島には一周グルッと周れる遊歩道も整備されています。
青島神社の見学所要時間は、40分~90分といったところです。
なお、付近の海底で大地震が発生しますと、間違いなく津波が押し寄せるところです。
南海トラフ巨大地震の被害想定では、宮崎市は最大16メートルの津波が到達すると予想されています。
強い地震を感じましたら、直ちに高台へと非難して頂けますよう、お願い申し上げます。
近くの青島グランドホテルの建物が津波避難ビルとして指定されていますので、念のため、明記しておきます。
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鬼の洗濯岩
この日南にある「鬼の洗濯岩」(おにのせんたくいわ)ですが「波状岩」と言います。
なんでも、約700万年前位に、海中に出来た水成岩(固い砂岩と軟らかい泥岩が繰り返し積み重なった地層)が地震によって隆起しました。
そして、長い年月をかけて波に洗われたため、固い砂岩層だけが、板のように積み重なって見えるようになったものです。
上記でご紹介した青島でも見られますが、青島から南にある巾着島まで、約8kmの海岸線にて、随所で見られます。
下記は、鵜戸神宮へ行く途中にある「鬼の洗濯岩」で、売店レストランもあります。
このように鬼の洗濯岩は、あちこちにありまして、鵜戸神社に入っていく海岸線にも見られました。
鬼の洗濯岩は一箇所だけではありませんので、念のため記載しておきます。
・あおしま太陽閣温泉 健康ランド「華の湯」~青島にある温泉
・綾城と内屋敷城~中世の山城を復元「伊東尹祐と綾の乱」も
・鵜戸神宮~亀石の穴に投げる運玉もある太古からの信仰
・都井岬灯台と日本の野生馬「御崎馬」~都井岬
・モアイ像が日本の宮崎にもあった~サンメッセ日南にあるイースター島の風景
・馬ヶ背~日向岬にある心洗われる絶景・絶壁スポット
・九州の史跡探訪用オリジナル地図(カーナビ代わりにも)
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