法起寺とは
法起寺(ほっきじ)は、奈良県生駒郡斑鳩町岡本にある寺院で古くは岡本寺・池後寺(いけじりでら)・岡本尼寺・池後尼寺とも呼ばれていた。
聖徳太子が622年に法華経を講じ住み始めた「岡本宮」の跡地に、聖徳太子の長男・山背大兄王が寺に改めたとされる。
宗派は法隆寺を総本山とする聖徳宗(しょうとくしゅう)で、創建は飛鳥時代の638年と斑鳩(いかるが)にある古代寺院のひとつと言え、法起寺も世界遺産にもなっている。
3.5mある立派なご本尊は十一面観音で、平安時代の作と考えられており国の重要文化財。
現在、収蔵庫に安置されている。
706年、恵施僧正が法起寺・三重塔を建立した。
この高さ24mの三重塔だが、三重塔としては日本最古であり国宝になっている。
落雷などでの火災被害もなく、よく1300年以上残ってくれていると感心した。
よくよく調べると荒れていたのを江戸時代の1678年に、真政圓忍と弟子によって修復したそうだ。
その後、1972年にも大規模な解体修理が行われた。
斑鳩は周囲に高い建物がないため、今の時代でもこの3重塔は目立つ。
法隆寺の五重塔から2層と4層を抜いた造りと言える。
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本堂・観音堂は、江戸時代の1694年3月に再建されたもの。
今の建物配置と異なり、創建当時は隆寺式伽藍配置になっていたようだ。
境内はそんなに広くはないが、とにかく歴史の古さはひしひしと伝わっている寺院だ。
10月中旬ごろには、周りに「コスモス」が咲くらしい。
近くには法輪寺もある。
法起寺は有料拝観が可能で、境内にトイレもある。
拝観入口は西門からで、入って左手に受付がある。
いつもそうなのか?、特別だったのか?はわからないが、この日は「警備員」のおじ様が境内の説明・案内を行ってくださった。
警備員さんのため、毎日出勤している訳ではないと思うが、関西風のジョークもふんだんに交えての説明であった。
関西ではこのようにユニークに話してくださる方はほんと多い。
昔はよく阪神の応援で甲子園に行っていたため、漫才好きな関西風土には慣れていたつもりだったが、今回は久しぶりの関西であったため、最初、まさかの冗談について行けず、ウケるところ、ウケなくて申し訳なかった。(^-^)
ちょっと悪いことをしたと思った。
そんな説明が毎回はないと思うが、法起寺の見学所要時間は15分程度か。
斑鳩の法起寺では、こんなに静かで穏やかに時間が、飛鳥時代から流れていたのだろうと感じることができた。
お勧めしたい。
交通アクセス
法起寺の駐車場は、正式ではないようだが、県道から1段下がった未舗装の空き地にクルマを止めて良いらしい。
下記の写真ではわかりにくいが「関係者・以外」と記載がある看板の「以 外」の間に「法起寺」と記載もされている。
すなわち「法起寺以外」の目的では、止めないでねと言う意味らしい。(執筆時点では)
ただ、駐車場などと特に表示もなく、入口がわかりにくい。
県道から入る場合も、法隆寺方向に向かっていると左折が困難なためご注意願いたい。
また、駐車場のすぐ横が法起寺で一見ワープできそうなのだが、入口はグルット信号のほうへ歩いて迂回しないと入れない。
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駐車場の入口などは、当方のオリジナル地図「大阪・京都・奈良方面」にてポイントしている。
大坂・京都・奈良など関西方面の史跡
スマホ画面などで表示して「検索窓」から検索して、カーナビ設定することでも使用可能。(徒歩ナビとしても可能)
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