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春日大社とは
春日大社(かすがたいしゃ)は、奈良県奈良市春日野町にある神社でネスコの世界遺産にも含まれる。
日本全国約1000社ある春日大社の総本山であり、710年に飛鳥から平城京遷都となると、藤原不比等が興福寺と共に春日社を整備した。
もともとは、第1殿(国宝)に藤原氏守護神(常陸国鹿島の神・鹿島神宮)である武甕槌命 (たけみかづち)。
第2殿(国宝)に同じく藤原氏守護神(下総国香取の神・香取神宮)である経津主命 (ふつぬしのかみ)。
第3殿(国宝)は中臣氏・藤原氏の祖神(河内国平岡の神)である天児屋根命(あめのこやねのみこと)。
第4殿(国宝)では天児屋根命の妻・比売神(ひめがみ)
この四柱の神の総称が「春日神」となり、長らくは春日社と呼ばれていた。
平安時代に入ると皇族や貴族の春日詣も盛んになり、現在の配置となったようで、日本古来の神社がここにある。
西側にある興福寺は藤原氏の氏寺であり、春日社は藤原氏の氏神であることから、昔は興福寺と春日社の関係は深く、長らく神仏習合で興福寺とほぼ一体化していた。
平安時代の989年、一条天皇が藤原兼家と母・藤原詮子(藤原道長の姉)の希望で春日大社に行幸している。
明治の神仏分離令にて、興福寺は衰退したが春日社は明治4年に「春日神社」と改称。
のち、多くの春日神社と混同されやすいので、現在の「春日大社」と更に名称を変えた。
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春日大社・参拝のコツ
春日大社の有料駐車場、バス停から南に進むと二之鳥居がある。
この付近までは自転車でも来ることができる。
そして、緩やかな坂道を登って行くと南門に到達する。
この参道にはさまざまな形の釣燈籠・石燈籠があるが庶民らが寄進してきたものだ。
奈良・春日大社の場合、一般的な神社にある拝殿がない。
そのため、無料エリアで一般参拝する場合には幣殿の前にて参拝することになる。
初穂料を納める回廊内特別参拝(いわゆる有料拝観)を行った場合には、本殿前の中門(国の重要文化財)から参拝ができる。
せっかくなので、有料拝観して頂きたい。
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有料拝観の順路どうりに行くと、最初は御蓋山浮雲峰遙拝所にたどり着く。
かきのように経路途中に若干の登り坂・下り坂あり。
下記は建物の中が暗くなっていて、燈篭に灯りが灯っている「万燈籠再現・藤浪之屋」。
なお、春日大社・国宝殿では、国宝352点、国の重要文化財971点を含む約3000点を収蔵・一部公開している。
春日大社では春日大社、夫婦大国社、若宮神社、金龍神社、水谷九社めぐりの特別御朱印と5種類の御朱印を頂くことができるようだ。
下記は、桂昌院奉納の灯籠・
桂昌院(けいしょういん)は江戸時代の女性で本庄宗正の娘。
徳川家光の側室となり5代将軍・徳川綱吉を産んだ。
春日大社の御朱印は、春日大社の南門から入って左手に社務所の一番奥で頂くことが可能。
春日大社、夫婦大国社、若宮神社、金龍神社、水谷九社めぐりの特別御朱印と合計5種類の御朱印がある。朝8時から閉門まで。
ラクな参拝方法
春日大社は奈良の市街地からはちょっと高いところにある。
そのため、春日大社に行く際には、100円の「くるっとバス」を利用すれば登り道を歩かなくて済む。
よって、奈良公園近辺の東大寺・興福寺など周る予定の場合には、最初に春日大社を訪れると一番ラクな行程になるだろう。
帰り道は下り坂なので近鉄奈良駅まで歩いても約30分。
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クルマの場合は、春日大社の有料駐車場に1日止めて、最後に「ぐるっとバス」で春日大社に戻るパターンも良い。
ただし、奈良ではどこも駐車場が混雑しやすいので、朝早く到着できると更に良い。
小生の場合、このあとは東大寺・法華堂(三月堂)に歩いて向かった。(約1km、15分)
春日大社から東大寺の大仏殿まで歩くと約1.2km、鹿さんと触れ合いながらで徒歩25分。
春日大社だけの見学所要時間は40分~60分程度。
国宝館なども見ると更に時間が必要。
駐車場の場所などは、当方のオリジナル地図「大阪・京都・奈良方面」にてポイントしている。
大坂・京都・奈良など関西方面の史跡
スマホ画面などで表示して「検索窓」から検索して、カーナビ設定することでも使用可能。(徒歩ナビとしても可能)
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