愛媛県松山市の道後温泉そばにある伊佐爾波神社(いさにわじんじゃ)は、別名、湯月八幡・道後八幡とも呼ばれます。
社殿は、石清水八幡宮、宇佐八幡宮と日本でも3例しかない八幡造で、国の重要文化財に指定されている他、松山城主・松平定長が奉納した太刀(銘・国行)も重要文化財となっています。
もともとは湯築城があった伊佐爾波岡の丘に鎮座していたようで、今から2000年前に、第14代天皇である仲哀天皇と神功皇后が道後温泉を訪問した際の行宮跡に創建されたと言います。
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河野氏が湯築城を築城した際に、現在地に移転となりましたが、湯築城の守護神として河野家から崇敬され、道後七郡の総守護となり、宝厳寺と石手寺も伊佐爾波神社の別当寺でした。
まぁ、古くから栄えた湯治場(温泉)は、どこでもこのように階段がある程度長い「神社」があるものです。
お湯にゆっくり浸かるだけでなく、毎日参拝したりする「散策」も、信仰も兼ねて健康維持などで重要だったと言う事です。
松山藩主・加藤嘉明の時代には、松山城の守護神と定めた松山八社八幡の一番社となり、社領として久米郡井合に100石の寄進を受けています。
1661年、弓の名手と言われる松山藩主・松平定長が、江戸城にて弓の競射を命じられた際には、伊佐爾波神社(湯月八幡宮)にて必中祈願をし、無事に役目を果たすと、祈願成就の御礼として社殿を新しくすることにしました。
1667年5月15日に完成した新社殿が、現在の本殿です。
伊佐爾波神社へのご参拝ですが、階段は西側にあります。
なお、南側から東へと坂道を登って行きますと、参拝用の駐車場が本殿裏にありますので、車で行けば、階段を登る事はありません。
下記の地図ポイント地点は、皆様の健康の為に、西側の階段下(入口)を示させて頂いております。
頑張って登りましょう。(^^)/
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