奈良県の山の中に洞川温泉(どろがわおんせん)の近くには洞川湧水群があります。
洞川湧水群と言うのは、奈良県吉野郡天川村にある「ごろごろ水」「神泉洞」「泉の森」の3つの地下水・湧水をまとめた呼び名となります。
そのうち、このページでは、泉の森(いずみのもり)をご紹介させて頂きます。
標高は約840m、川にかかる赤い歩道橋を渡ると、薄暗い杉木立のなかに蔵王権現をまつる小さな社殿があります。
ここは四方を山に囲まれた秘境・洞川の表鬼門で、疫病や悪人の侵入を防ぐために守護神として祀られているようです。
その左奥にある斜面の岩窟から、あふれ出ているのが「泉の森」となります。
村人たちは、今でも、病人が出ると、この神水をもらいにくることが多いと聞きます。
泉の森は、樹齢300年を越える神木の奥にある斜面の洞穴から、こんこんと湧き出ている清水となります。
石灰岩の地層が隆起したカルスト地形を長年掛けて湧出するのが、この洞川湧水群となります。
古くより「神の水」として大切に保存されており、賑やかな洞川温泉街から歩いて10分ほど離れているため、秘境のような雰囲気となっています。
泉の森は、自由に立ち入りことが許可されており、誰でも洞穴から湧き出る、清らかな様子を見学可能です。
また、ペットボトルなどを持参すれば、採取・飲用も可能です。
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交通アクセスは、近畿・吉野線の「下市口駅」から奈良交通バス・洞川温泉行きにて「洞川温泉バス停」下車の徒歩20分となります。
泉の森(泉の森大神) に駐車場はありませんが、路肩に短時間であれば、駐車可能です。
すぐ脇には、キャンプ・宿泊利用が可能な「森の泉オートキャンプ場・小広荘」があります。
ゲストハウスやログハウスもありますが、近くにコンビニやスーパーはありませんので、事前に食材などは購入してから訪問する必要があるかと存じます。
キャンプ場の水道は、当然「湧き水」です。
毎年6月半ば頃には、ホタルが飛び交います。
冬期は外気温がマイナス20℃になるときもあるため、閉鎖されます。
なお、神泉洞は私有地(大峯山の天然水として販売に使われている)のため、見学はできないようです。
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