北海道標津郡中標津町にある、養老牛温泉(ようろううしおんせん)にある、無料で入浴できる混浴露天風呂でございます。
この地の発見したのは西暦1700年頃とされ、アイヌの人々が温泉利用していたと言います。
標津川の上流、バウシべツ川沿いにある山中に湧くのが「からまつの湯」となり、混浴露天風呂となっています。
国有林の中にあるため、営林署の職員さんによって現在の小屋が建てられたと言います。
北海道のこのような野湯は、道路から離れていたりするところも多く、歩いて行かないとダメと言う露天風呂も多いのですが、からまつの湯は、温泉のすぐ脇まで、クルマで侵入できますので、とても訪問しやすい野湯です。
脱衣所は簡易な手作り感がありますが、念のため男女別に分かれています。
下記の右が男性用、左が女性用です。
正直に申し上げますと、大自然の中ですので、虫さんも飛んでます。
下記は男性用の更衣室の内部ですが、2名も入ると一杯です。
扉はありませんので、露天風呂の浴槽付近からは一部は見えてしまいます。
女性用の脱衣所は、あとから建てたのか、少し新しいです。
扉は、上半身を隠す程度の板の仕様となっていました。
水着での入浴は禁止ですが、バスタオル巻きでの入浴は、男女共に許可されています。
入浴する勇気が出なかったら、足湯だけでも試してみると良いのではと存じます。
脱衣所のすぐ前には、からまつの湯の源泉があり、源泉温度は77.9℃です。
湯船が熱くて入れない場合には、ここで冷水を調整して投入してください。
すぐ脇は、バウシべツ川の渓流となっています。
川の中に入って、冷水浴もできてしまいます。
湯船は、まず混浴露天風呂がありますが、クルマで来るときの橋からも見えてしまいます。
24時間入れますので、夜間でも大丈夫ですが、照明はないので、ランタンなどがあると良いかも知れません。
星はとてもよく見えるところですが、その分、熊さんにも注意は必要です。
深さは結構ありまして、首までたっぷりと浸かることができました。
湯船の底は玉砂利がしかれており、汚れもなく綺麗でした。
もちろん、100%源泉かけ流しです。
なお、源泉の奥のほう、女性用更衣室の隣に、別の湯船もありました。
説明を読みますと優先順位が記載されていて、最優先が「家族」、次が「カップル」、その次が「女性」、最後に「独身男性?」とありました。
どうやら、私は「除外」のようですので入浴は遠慮致しましたが、誰もいらっしゃらなかったので、写真だけ1枚、失礼してみました。
このように、野生動物も出て来るであろう、大自然の中にある本物の野天湯と言えます。
先客がおられましたら、挨拶くらいはしたいですね。
無料ですので、マナーを守ってありがたく入浴致しましょう。
持ち物は、普通のタオル1枚、女性はバスタオル2枚は必要です。
台風のあとなど、川が増水した場合には、危険と言う事もあり、入浴禁止になる場合があります。
源泉名:養老牛温泉
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉・硫酸塩泉
pH7.1
成分総計不明
温泉特徴:無色透明
加温なし・加水なし
循環なし・すべて100%掛け流し
シャワー類なし(洗い場なし)
交通アクセス
電車の場合、かなり不便で、実質無理かと存じますが、念のためご案内いたしますと、JR釧網本線の標茶駅から阿寒バスに乗車して約60分、計根別バス停にて、養老牛行きの中標津町営バスに乗り継いで約15分となります。
養老牛のバス停から更に1.7kmほど歩きますので、徒歩約30分くらいといったところでしょうか?
女満別空港からはレンタカーで約1時間30分です。
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道道505号線から、砂利道のわき道に入って、川に架かる小さな橋を渡ると左手に10台ほどの駐車スペースがあります。
道路沿いに看板などはないので、カーナビ設定しておかないと、恐らく通り過ぎます。
場所は当方のオリジナル北海道地図にて、正確な場所をわかるようにしています。
カーナビ代わりにもなりますので、ご活用願います。
近くには、養老牛温泉の旅館「だいいち」などもあり、有料ですが日帰り入浴もできます。
この「だいいち」の露天風呂も素晴らしいロケーションです。
往復の航空機と旅館や、レンタカーなど、セット料金にて割引での旅行予約もできますので、ぜひ、旅の計画をなさってみて頂ければと存じます。
時間が許せば、摩周湖観光もお楽しみ頂ければと存じます。
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