樫野埼灯台(かしのざきとうだい)は、和歌山県東牟婁郡串本町沖にある紀伊大島の東端・断崖にあります。
日本の灯台の父とされる、リチャード・ヘンリー・ブラントンが、日本で最初に設計して、1870年7月8日(明治3年6月10日)に初点灯した、日本最初の石造灯台と言う歴史ある灯台です。
現在は自動点灯の無人灯台ですので内部へは入れませんが、外部の階段から灯台の上にある展望台に無料で登ることができます。
明治23年には、、オスマン帝国海軍のエルトゥールル号が遭難する事件があった場所としても知られるため、樫野埼はトルコ関係の施設もいくつかあります。
エルトゥールル号遭難事件は、台風による強風にて、紀伊大島の樫野埼に連なる岩礁に座礁し、機関部に浸水したエルトゥールル号が水蒸気爆発を起こした事件であり、たくさんのトルコ兵が命を落としました。
しかし、樫野の村民が、夜中に総出で生存者の救助活動を行い、貴重な食料の蓄えである、卵・サツマイモ・鶏などの食事を提供しました。
トルコ人の遭難者に温かい対応を行ったことかせ、今でもトルコは親日だと言われるように、日本や日本人への好印象となったのです。
その恩返しとして、1985年のイラン・イラク戦争の際に、トルコ政府が、自国民の救出に向かわせたトルコ航空の旅客機2機を、イランから逃れることができない日本人約200名に提供したことは有名です。
この話は、2015年に「海難1890」として映画化もされました。
・海難1890~トルコ軍艦遭難「エルトゥールル号遭難」の逸話ストーリー
下記はトルコ記念館です。
今回、開館時間前でしたら入れませんでしたが、フリゲート艦エルトゥールル号が座礁した近くに建てられており、当時の遺品のほか、トルコ政府から寄贈された品々が展示されています。
トルコ軍艦遭難慰霊碑もあり、5年ごとに在日本トルコ大使館と串本町により、慰霊祭が開催されています。
イギリス人が植えたと言う樫野埼灯台周辺に咲く水仙の見頃は12月下旬~1月下旬で、西洋水仙は2月〜3月となります。
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交通アクセスですが、JR紀勢本線(きのくに線)の串本駅から熊野交通バスで約40分、樫野埼灯台口バス停下車して遊歩道を歩くこと徒歩3分となります。
約90台の無料駐車場からも同じく徒歩3分となります。
駐車場までの道路は、対面通行できる広さであり、交通量も少なく、ドライブは問題ありません。
自転車(サイクリング)で訪れるには、紀伊大島のループ橋と言い、島の中の道路も起伏に富んでいますので、大変そうです。
樫野埼の観光所要時間は約20分~30分となります。
・海難1890~トルコ軍艦遭難「エルトゥールル号遭難」の逸話ストーリー
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