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日本三景として名高い有名観光地「松島」の観光情報でございます。
かの松尾芭蕉が奥州行脚するのに、楽しみだった1つが風雅の地・松島(まつしま)で「松島やああ松島や松島や」と芭蕉が詠んだとも言われています。
松島にある文化財としてまずは瑞巌寺からご紹介したいと存じます。
瑞巌寺
瑞巌寺(ずいがんじ)は、臨済宗妙心寺派の寺院で、平安時代の創建とされます。
古くは松島寺とも呼ばれていました。
瑞巌寺の総門から境内に入ると真っ直ぐに参道があります。
しかし、是非、右手の脇道を抜けてみて下さい。
下記のような洞窟遺跡(修行場)が岩肌に無数あります。
下記は松島湾で捕れた鰻(ウナギ)の供養碑となる「鰻塚」です。
これらは、参道を真っ直ぐに進んでは見落としてしまいますので、是非、右側に進むの脇道を散策してみて下さい。
瑞巌寺は平泉の奥州藤原氏の保護を受け、鎌倉時代には北条時頼が旅の僧として松島に訪れると瑞巌寺の祭りを見学しており、北条家の保護も受けました。
しかし、火災なども相次ぎ、戦国時代の終わりには廃墟同然になっていたようです。
そこで、仙台城を築いた伊達政宗が瑞巌寺を再興することを思いつきます。
ただし、これには、浅瀬もあり、座礁しやすい「松島湾」を目の前にしたこの松島海岸を軍事目的で要塞化する考えもあったようです。
伊達政宗が自ら縄張り(設計)し、木材は遠く紀州の熊野山中から切り出し、海上輸送したそうです。
大工は梅村彦左衛門家次一家や、刑部左衛門国次ら名工130名を招きました。
瑞巌寺の洞窟遺跡群の道も抜けると、有料拝観受付となる中門の手前で参道と合流します。
下記は有料拝観となり、国宝に指定されている瑞巌寺の本堂です。
1604年から1609年まで再建工事が施され「松島青龍山瑞巌円福禅寺」として現存する国宝建物・本堂(元方丈)と庫裏(くり)が完成しました。
本堂の内部は、靴を脱いで参拝が可能となっており「上段の間・上々段の間」など装飾豊かで貴重な文化財を見学できます。
ただし、内部の撮影は禁止です。
また、国宝の庫裡(庫裏)も見学可能ですので、忘れずに行きましょう。
この庫裏は、京都の妙心寺、妙法院と並び日本三大庫裡のひとつとされていますが、たしかに大変大きくて立派な庫裏です。
ちなみに、庫裏と言うのは寺院の「台所」の建物を差します。
また、庫裏の南側には宝物館・青龍殿があります。
一見、別料金が必要とも感じられると思いますが、有料拝観の料金内で入館できますので、是非どうぞ。
撮影は禁止ですが、伊達政宗の木造などが展示されています。
他にも、伊達政宗の正室・愛姫が眠る「陽徳院」も隣接していますが、通常は非公開でして、特別公開(不定期)の時にしか拝観できません。
さて、松島・瑞巌寺の有料拝観時間は、朝8時からです。
閉館は4月~9月17時まで、3月と10月は16時30分まで、2月と11月16時まで、1月と12月は15時30分と早いですのでご注意を。
拝観料は、2016年現在、高校生以上700円、中学生・小学生400円でした。
JR松島海岸駅からは徒歩5分ですが、駐車場はありませんので、付近のコインパーキング利用となります。
すぐ脇には円通院もありますので、時間が許せば是非お立ち寄りください。
円通院
円通院(えんつういん、圓通院)は、19歳で早世した伊達光宗の菩提寺でもあります。
下記の山門で有料拝観受付となります。
山門を抜けますと、緑豊かな境内となっていました。
そして、左手に折れますと、石庭や池が待ち受けてくれています。
ライトアップもされるようですが、恐らく紅葉の時期はスゴク綺麗だと存じます。
伊達光宗は、第2代藩主・伊達忠宗と、徳川秀忠の養女・振姫の間に生まれた次男で、将来の第3代藩主として期待されていたそうですが、1645年、日光に参詣して江戸についたところ体調を崩して亡くなりました。
下記の円通院・三慧殿が、伊達光宗の御霊屋(おたまや)となります。
国の重要文化財に指定されている三慧殿の厨子には、慶長遣欧使節としてヨーロッパに渡った支倉常長が持ち帰ったバラと、フィレンツェを象徴する水仙が描かれているそうですが、内部はずっと手前からしか見れませんでした。
本堂となる大悲亭は、伊達光宗の江戸納涼亭として使用していた建物を解体移築したものとなります。
本堂の中には、聖観世音菩薩が安置されています。
また、本堂の近くの庭園もなかなか立派でした。
下記は、支倉常長が持ち帰ったバラの庭となる「白華峰西洋の庭」です。
園通院の拝観時間は、年中無休で4月~11月が朝8時30分~17時で、12月~3月は朝9時~16時となっています。
拝観料は2016年現在、大人300円、高校生150円、中学生・小学生100円でした。
駐車場はありませんので、付近のコインパーキング利用となりますが、下記の地図ポイント地点の駐車場が最寄りとなります。
次は松島観光では欠かせない五大堂です。
五大堂
松島の観光船乗り場からも近い小島に五大堂(ごだいどう)があります。
この五大堂は坂上田村麻呂が奥州遠征の際、807年に毘沙門堂を建立したのが始まりと言われています。
伊達政宗が瑞巌寺の再興に先立って1604年に再建し、東北では最古の桃山建築と考えられ、国の重要文化財に指定されています。
また、伊達政宗の隠し砦という説もあります。
五大堂のある島とは橋で繋がっており、拝観は無料で自由ですが、夕方になると橋は渡れなくなります。
五大堂への渡り口は下記の地図ポイント地点となります。
五大堂からは、海に浮かぶ島々の展望も良いですので、是非訪れてみて頂ければと存じます。
次はちょっと足を延ばして、福浦島です。
福浦島
福浦島(ふくうらじま)は、松島海岸の東に浮かぶ、ちょっと大き目な島で県立自然公園福浦島となっています。
全長252メートルの朱塗りの橋で陸と結ばれていますので、すぐにわかります。
福浦島ですが、上陸するには下記の福浦橋を渡って行くのですが、その手間で有料入園となります。
大人200円、子供100円、営業時間は朝8時~17時(11月~2月は16時30分まで)です。
福浦島の中は散策路が整備されており、先端の方角に「展望台」がありますので、目指してみました。
歩きやすいですが、ハイヒールだとちょっと大変だと思います。
島内には茶店があり軽食もありましたが、お弁当持参も良いです。
一部は砂浜に降りて、海辺でちゃぶちゃぶもできてしまいます。
下記は弁財天です。散策コースの途中にありました。
下記は見晴台からの松島の展望です。
雨が降り出してきましたので、写真暗いですが、ご勘弁願います。
陸から松島を体感するのには、ココ福浦島は一番です。
途中、多少に坂道はありますが、そんなにキツクはありません。
見晴台まで行って、観光所要時間は約30分といった感じです。
福浦島へ渡る際の有料駐車場ですが、下記の地図ポイント地点が最寄りの駐車場となります。
駐車場に隣接して軽食もある無料休憩室もありました。
各地図は縮尺を変えてご覧ください。
ただし、大きな地図で見るとYahoo!の仕様でポイント場所がずれてしまうようなので、枠内で縮尺を変えてご覧頂けますと幸いです。
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さて、松島への行き方・アクセスですが、JR仙台駅からの場合、JR仙石線にて松島海岸駅下車となります。
クルマの場合ですが、松島にはコインパーキングや有料駐車場が点在していますので、土日祝などで混雑していなければ、そんなに駐車場は心配ありません。
また、三陸自動車道の開通で高速でのアクセスもラクになりました。
道の駅もあります。
上記でご紹介した施設などを周って、だいたい1時間30分くらいの観光所要時間でした。
ゆっくり見ると2時間は必要です。
今回は「宮島」「天橋立」 と並ぶ日本三景松島の「地上編」と題させて頂きましたが、松島は船に乗って松島湾を巡るのも非常にお勧めです。
260もの松島湾に浮かぶ島々が迎えてくれます。
ただ、写真がないので、いつになるか分かりませんが、3度目松島の際に、UPしたいと存じます。
以上、ご覧頂きまして、誠にありがとうございました。
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