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忍野八海とは
忍野八海(おしのはっかい)は、河口湖と山中湖の間に存在する湧水群です。
国指定の天然記念物、名水百選、そして富士山-信仰の対象と芸術の源泉として世界遺産(世界文化遺産)にも登録されている忍野八海の魅力と攻略法をご紹介致します。
まずは、忍野八海の成り立ちからです。
忍野八海は富士山などの雪解け水が、地下の溶岩の間を流れて、約20年かけて伏流水として地表に湧出していると考えられています。
そして、ココ、忍野の地にて8箇所の泉となって湧き出ており、その水は山中湖を水源とする相模川(桂川)に流れています。
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20年も溶岩の中を流れた水のため「ろ過」されており、非常に透明度の高い、透き通った水が湧き出ていると言う事になります。
800年(延歴19年)に富士山が大噴火(延暦噴火)した際には、宇津湖が溶岩で分断されて、忍野湖と山中湖が誕生したそうです。
しかし、忍野湖はやがて水がすべて流れてしまい、その湖の跡に、湧水池がいくつか残ったのが、忍野八海です。
「八海」の名は、富士講で富士山に登山する際に、8つの湧泉を巡礼したことから「八海めぐり」となりました。
池本屋さんの前にある大きな池は「中池」と言いますが、この中池は人工的に作った池ですので、正式な忍野八海には含まれません。
しかし、その美しさは見事であるため、忍野八海で一番の人気スポットとなっています。
最も湧水量が多いのが「湧池」(わくいけ)です。
深さは約5m、そこから横に水中洞窟が伸びているそうで、確認できた長さは55mと言います。
湧池の脇には、蕎麦屋さんがあり、おいしい日本そばを頂くことができます。
水が違うので、本当においしいですよ。
近くに有料拝観の「はんのき資料館」があります。
資料館と言うよりは、庭園などを散策できるコースと言う感じで、広いので富士山をバックに綺麗なところとなっています。
この、はんのき資料館の中に入ると目に飛び込んでくる大きな池「榛の木池」も人工池です。
ただし、その敷地内の奥にある別の池「底抜池」(そこなしいけ)は、忍野八海の池のひとつとなります。
水温は14℃と、他の忍野八海の池よりも、水温が1~2度高めです。
はんのき資料館は有料なので、忍野八海を訪れる中国人観光客も、お金を払って入ることはありませんので、騒がしくなく、とてもゆっくりと見学することができます。
池にいるコイに餌を上げたり、ニジマスのつかみ取り体験ができるスペースもありますので、小学生くらいのお子様連れにも良いですよ。
タオル持参で行きましょう。
下記は「銚子池」(ちょうしいけ)です。
間欠的な湧水になっているそうです。
忍野八海「濁池」(にごりいけ)は、川に隣接していますが、桜の木もありますので、4月下旬頃は見事だと思いますよ。
なお、忍野八海のうち7つの池は、上記でご紹介した付近に点在するのですが、最大の大きさを誇る「出口池」(でぐちいけ)は、約1kmほど離れたところにあります。
歩くと約15分、クルマで移動した方が良いです。
忍野八海で一番賑わっている観光スポットは、下記のマップの湧池の左側となります。
とにかく、この透き通った水の流れは、一度見たら、思い出に残る事間違いなしです。
デートにも良いですし、家族サービスにも最適で、心が洗われます。
富士山ドライブの際にはぜひ立ち寄りたいところです。
忍野八海へのアクセス
忍野八海への行き方ですが、東京の新宿駅からの場合「中央高速バス」の富士五湖方面行きに乗車して「忍野八海」バス停下車がべりです。
高速が混雑していなければ、所要時間は約140分です。
電車の場合、富士急の富士山駅で下車し、路線バスの「内野行き」に乗車して「忍野八海入口」バス停下車となります。
車の場合、駐車場はいくつか点在します。
下記の地図が参考になるかと存じます。
鏡池と湧池の間の道路は、歩行者が非常に多いので、事実上、クルマは通行が困難とお考え願います。
私のお勧め駐車場としては、下記の地図ポイント地点となります。
上記のポイント地点は、池本屋さんと言うお店の駐車場で、買い物をすれば無料と言うような感じです。
池本屋さんは、忍野八海でも1番ではないか?と思うくらい、大変お客さんで賑わっている土産物店ですので、事実上、池本屋さんで買い物をすると思いますよ。
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