龍泉洞(りゅうせんどう)は、日本の岩手県下閉伊郡岩泉町にある鍾乳洞(しょうにゅうどう)で、国の天然記念物に指定されています。
神秘的な雰囲気が素晴らしい、人気の洞窟・鍾乳洞です。
岩泉湧窟(いわいずみわっくつ)とも言います。
秋芳洞(山口県美祢市)、龍河洞(高知県香美市)と共に「日本三大鍾乳洞」とされます。
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見学可能として公開されている洞窟の長さは約700mですが、実際に確認されている長さは4088mで、その先もまだ続いており5km以上あるとも言われています。
ちなみに、同じ岩泉町にある安家洞は、長さ23キロ702メートルと日本一長い洞窟として知られます。(一般見学は、入口から700m地点の千枚皿まで)
下記は入口付近の様子です。
下記はチケット売り場でして、クレジットカードも使えるようになっていました。
しかし、不慣れなようで、あとで確認しましたら、入場券が1枚多くて、料金も多く取られていまして、幻滅したのが記憶に新しいところです。
入口からは、龍(リュウ)が通って、できたという細長い「百間廊下」と呼ばれる洞窟が続きます。
狭い通路は探検気分が味わえます。
そして、少し進むと、鍾乳石の造形が現れ始めます。
足元は舗装されていますが、完全に濡れていますので、滑りにくい靴が良いです。
写真ですとわかりにくいですが、下記は亀のカタチをしたカメ石です。
1968年に洞窟探検家が、潜水中に事故で死亡したことから、以降、調査が見合わせになっています。
第一地底湖の深さは水深35mで、湧水になっています。
第二地底湖の深さは水深38mで、北側にある山からの水が沸いていることが調査から判明しているとの事です。
第三地底湖は深くて水深は98mもあります。
観光コースはここで引き返すことになりますが、途中までは一方通行で周回できるようになっています。
ただし、折り返し地点から戻る際には、かなりキツイ階段を登っていくことになります。
滑って落ちないようご注意願います。
足が悪い方は、厳しいですので、ちょっと来る方に迷惑を掛けますが、折り返しのところからは元の道を戻った方が良いでしょう。
禁止事項は下記のとおりです。
洞内は、禁煙・飲食禁止です。
鍾乳石を折ったり、傷つけたりすることは禁止されています。
地底湖などに硬貨(コイン)を投げ入れるのは禁止です。
ペットは入れませんが、ゲージがあれば事務所で預かってくれます。
洞内は、写真撮影が許可されています。
しかし、スマホなど、落としてしまうと回収困難な場合がありますので、落とさないようにご注意願います。
見学できる地底湖は3つですが、地底湖は全部で7つ発見されています。
暗い所も多いので、写真ではわかりにくいです。
動画も撮影してみましたので、よければ、ご覧頂けますと幸いです。
世界有数の透明度を誇ることから、龍泉洞地底湖の水として名水百選にも選ばれました。
毎秒約1.5トンの湧水ですが、橋を渡って入口の近くに「龍泉洞」の自然水が飲める、水飲み場も設置されています。
ペットボトルがあれば、多少ですが持ち帰りもできます。
お土産ショップにある珈琲(コーヒー)もホント絶品とのことです。
岩泉ヨーグルも人気です。
下記は、龍泉洞の水の通販です。
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なお、観光のため整備していたところ、龍泉洞の入口から道路を挟んだ向かい側にある山肌にも、1967年に龍泉新洞(りゅうせんしんどう)が発見されました。
調査の結果、龍泉洞の水が一旦地下を通って、清水川の下を流れて、龍泉新洞の「泉」で湧いていることが判明していると言うので、スゴイですね。
龍泉洞のチケットは、龍泉新洞も共通券になっています。
龍泉新洞を訪れる方は少なく、貸切状態でした。
ただし、龍泉新洞の内部は撮影禁止のため、写真がなくご紹介できません。
蝦夷(えみし)が暮らしていた痕跡もあるそうです。
2011年3月11日、東日本大震災のときには、龍泉洞・龍泉新洞も、洞窟が崩れたりしなかったと言う事で、かなり頑丈なようです。
龍泉洞の見学所要時間は、入口から入って、混雑していなければ20分ほどになります。
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見学路には階段が結構ありまして、上り下りしますので、足腰に自信のない場合には、最終地点までには行かずに最初の地底湖から戻ることをお薦めします。
足が悪い方には、洞窟用の専用車イスも借りられます。
サンダルやヒールだと少し歩きづらいですし、足場が濡れていると滑りやすいのでスニーカーなどがベストです。
しかし、かがんで進んだりすることはなく、ヘルメットも不要な見学しやすい洞窟で、内部は年間通じて約10度の気温となっており、冬は暖かく、夏は涼しいです。
洞窟内にトイレはありませんので、ひんやりすると、トイレに行きたくなります。
事前に必ず済ませておきましょう。
GWやお盆期間は、どこも、同じですが、長蛇の列で並びますので、夏場は水分補給にご注意願います。
夏でしたら子供は、ちょっとした川遊びも可能です。
龍泉洞の入口付近には、ハート形の「恋人の聖地」モニュメントも設置されていましたので、デートスポットとしても良さそうです。
龍泉洞を訪れる際には、是非、割引になるクーポン券をご利用なさるのが良いかと存じます。
インターネットで検索すると、出て来るかと存じます。
あと、【PR】JAF会員証でも割引を受けられます。
※【PR】JAF割引は無くなったと言われました。
前述のとおり、入場料は隣接する龍泉新洞科学館と共通(セット)になっています。
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龍泉洞までの交通アクセス・行き方ですが、電車の場合、三陸鉄道北リアス線岩泉小本駅から、岩泉町民バス「小本線」で約45分、龍泉洞バス停下車となります。
東北新幹線で来た場合には、盛岡駅からのJRの長距離路線バスが便利です。
盛岡駅から岩泉行き(龍泉洞)で2時間15分くらいです。
自家用車でも、盛岡市から約2時間となります。
龍泉洞の住所は岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字神成1です。
駐車場はいくつかありますが、一番近い駐車場の場所を当方のオリジナル東北地図にてポイントしておきました。
混雑する時期には、現地の係員さんの指示に従って、止められるところに停めた方が早いと存じます。
2人以上であれば、岩手県北バスさんの定期観光バスで盛岡駅から日帰り観光すると便利かも知れません。
※人数が少ない時には観光タクシーなどになる場合があるようです。
宿泊するなら、近くにある【広告】龍泉洞温泉ホテルがお勧めです。
龍泉洞まで徒歩10分の距離となります。
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龍泉洞は、新幹線の駅からも遠いですが、足を延ばしてみる価値はあります。
雨の日でも、楽しめる観光スポットです。
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