高千穂神社(たかちほじんじゃ)は、宮崎県西臼杵郡高千穂町にある神社です。
古くは、十社(じっしゃ)大明神、十社宮などと呼ばれてきました。
主祭神は一之御殿(いちのごてん)が高千穂皇神(たかちほすめがみ)で、二之御殿は十社大明神になっています。
御利益は、縁結び・夫婦円満が有名で、諸願成就・農産業・厄祓も良く知られています。
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創建は不明ですが、およそ1900年前、神武天皇(初代天皇)の兄・三毛入野命(みけいりののみこと)が神籬を建てて、今の天皇家の先祖がまだ日向にいたときの祖神・日向三代(瓊瓊杵尊・火折尊・鸕鶿草葺不合尊)と、そま配偶神を祀ったのに創まりとされます。
三毛入野命に関しては、高千穂・二上山の乳ヶ岩屋にいた「鬼八」(きはち)という悪神が、人々を苦しめていたので、退治して、高千穂の地を治めたと伝わります。
なお、七ヶ池に住む祖母岳明神の娘である鵜目姫命(うめひめ)が、鬼八に捕らわれていたのを助け出し、三毛入野命の妻になったと言う事になっています。
もちろん、日本書紀に出てくるような話ですので、諸説あります。
まぁ、簡単に申し上げれば、高千穂の有力者である鬼八を、三毛野命がやっつけて、高千穂を手に入れ、鵜目姫を妃にしたと言う事ですね。
そして、日向をにて力をつけた神武天皇らは、高千穂から出発して海を渡り、大和を制し、畝傍山の麓・橿原に都を開いて、初代天皇になったと言う事になります。
樹齢800年の「夫婦杉」(めおとすぎ)があり、その周りをカップルや友達同士で、手を繋いで三周すると、縁結び、家内安全、子孫繁栄の3つの願いがかなうとされています。
平安時代末期からは、延岡を中心に勢力を持った土持氏が高千穂も領しており土持宣綱、鎌倉時代には高知尾政重らが保護したようで、源頼朝・畠山重忠らが神宝を奉納するなどしています。
下記は、源頼朝が奉納したと言う、国の重要文化財の「鉄造狛犬」で、高千穂神社の本堂・右側の建物内にあり、窓からガラス越しに拝見することができるようになっています。
ご朱印やお守りは、毎日、大丈夫で、見学所要時間は、神社だけでしたら20分といったところです。
なお、高千穂神社では、天鈿女命が舞ったことから始まったとされる高千穂の夜神楽が伝承されています。
高千穂の夜神楽
高千穂神社で行われる国の重要無形民俗文化財に指定されている「高千穂の夜神楽」は、11月22日、11月23日の神楽まつり開催日以外、原則として「毎日」行われています。
高千穂神楽の予約は不要で、先着300名、毎日、夜神楽(よるかぐら)を体感できます。
夜神楽が行われる場所は、高千穂神社の境内にある「神楽殿」となります。
受付は、毎晩19時からで、先着300名さまとなります。
入場料は、中学生以上700円、小学生までは無料となります。
椅子などはなく、畳敷きの大広間に、正座などして見学すると言う感じです。
そのため、座布団の持参が自由となっています。
開演は20時からで、約1時間の演目となります。
高千穂に伝わる夜神楽は、天照大神が天岩戸にお隠れになった際に、岩戸の前で、天鈿女命(あめのうずめのみこと)が舞ったのが始まりと伝わるものです。
通常の高千穂の神楽は、夕方から翌日の昼まで20時間くらい、各集落の神楽の舞手が交代で奉納する本格的なものです。
そのいわゆる各集落の本物の神楽も、マナーと節度を守れば自由に見学できますが、高千穂神社では、三十三番の神楽の中から代表的な4番「手力雄の舞」(たぢからお)「鈿女の舞」(うづめ)「戸取の舞」(ととり)「御神体の舞」が、毎晩、奉納・演舞されていると言う事になります。
もちろん、神社の無料駐車場も利用できますので、文末のアクセス情報もご確認頂けますと幸いです。
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高千穂神社への交通アクセス・行き方ですが、高千穂バスセンターから徒歩15分の距離となります。
無料駐車場が約100台確保されていますので、当方のオリジナル地図にて、駐車場の場所をポイントしておきます。
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