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大福寺(崖観音)
大福寺(崖観音)は、千葉県館山市船形にある真言宗・智山派の寺院で、正式名称は普門院船形山大福寺・崖観音となります。
境内の船形山の中腹にある崖に観音堂が築かれており、朱塗りの「崖の観音」と呼ばれ、親しまれています。
創建は養老元年(717年)とされ、行基が東国行脚のした際に、地元漁民の海上安全と豊漁を祈願して、山の岩肌にある自然石に十一面観世音菩薩となる磨崖仏(岩肌を彫った仏像)を彫刻したのが始まりとされます。
その後、慈覚大師(794年~863年)が堂宇を儲けたと言われています。
ところどころ、岩肌に穴(岩窟)が開いていて、雨をしのげるような箇所もあるため、修行僧が利用もしていたのでしょう。
地質が安山岩質凝灰岩と、成分上は安山岩に相当する凝灰岩のため、穴を掘りやすいと申しましょうか、加工し易いのが特長でして、館山にある赤山地下壕も見どころです。
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崖観音まで登りますと、目の前にひろがる相模湾はとても風光明媚と言えます。
また、南に面している崖にあるため、冬でも暖かく夏は風もあり、まさに瞑想するにも天国のようなところに感じました。
130段ほどの階段の上にありますが、期待感が強いせいか、そんなにキツク感じませんでした。
現在の観音堂は2016年に全面修復されたものとなります。
境内はペット(犬・猫など)禁止となっています。
交通アクセス
JR内房線・那古船形駅から徒歩約15分です。
バスで行く場合には、JR館山駅から日東バス「なむや行き」に乗車して、崖観音前バス停下車の徒歩約2分となります。
駐車場は無料で約20台になり、公衆トイレも完備されていました。
駐車場の場所は当方のオリジナル関東地図にてポイントしています。
スマホで表示して、目的地として選択し「ナビ開始」にすれば、カーナビ代わりにもなります。
自動車用、歩行用でも、ナビとしてお使い頂けると幸いです。
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執筆時点での拝観時間は朝8時~16時30分まででした。
御朱印は、納経所で8:30~16:30です。
見学所要時間は20分~30分ほどです。
お盆期間中は、お墓参りの檀家さんも多く駐車場も混雑しますので、はずしたほうが賢明です。
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