橋杭岩(はしぐいいわ)は、和歌山県東牟婁郡串本町の海岸にある奇岩群で、国の名勝、国の天然記念物にもなっている南紀の観光名所です。
約1500万年前の火成活動にて、海底に堆積していた泥岩層の間に、流紋岩(マグマ)が貫入し、その後、海の波による侵食によって、柔らかい泥岩部が速く侵食された結果、硬い石英斑岩が杭状に残り、橋脚が並んだような岩の連続となったものです。
とても珍しいですね。
串本から大島に向かって、約40個の岩柱が幅約850メートルに渡って直立しています。
朝日がとてもキレイな情景になることからも、日本の朝日百選にも認定されています。
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沖にある弁天島は、弘法大師も訪れたことがあるとされますが、干潮時には弁天島まで歩いて渡ることができます。
ただし、インスタ映え的には、海水に浮かぶ岩の方がキレイですので、満潮時が一番良いかも知れません。
あまりにも非現実的ではありますが、弘法大師の伝説もあります。
なんでも、弘法大師(空海)が天の邪鬼と、夜の間に朝日が昇るまで、大島まで架ける橋をどっちが早く作れるかと、競争をしたそうです。
しかし、負けそうになった天邪鬼(あまのじゃく)は、鶏の鳴きまねをして、夜が明けたと思わせました。
そのため、弘法大師は作業を止め、橋が完成することなく、杭だけで終わったという伝説があります。
私は、日本昔話などは大好きでして、浦島太郎・桃太郎・金太郎、鳥取の白兎、カッパ伝説など、おおいに興味がありますが、さすがに、この弘法大師の話は、空海さんを、少しバカにしているように思えてしまいます。
もう少し、マシな物語にならなかったのか?と、ちょっと残念に感じます。
例えば、人魚がかくれんぼした場所で、干潮のときには海水が引くので、村人も参加できたなど・・。
これもダメですね。(^-^)
ただ、このような景勝地では、こんな感じで、自分で伝説を考えてみるのも、一考かと存じます。
昔は国道42号沿いに、ただの駐車スペースがあるだけでしたが、2013年に道の駅「くしもと橋杭岩」がオープンしました。
橋杭岩の見学は無料で、道の駅には2階に展望台も設置されています。
写真では全体像が収まらないため、動画でも撮影してみましたので、1度ご覧頂けますと幸いです。
毎年11月には「橋杭岩のライトアップ」も行われるようです。
交通アクセスですが、電車(鉄道)の場合、JR紀勢本線「串本駅」から徒歩約20分、またはタクシーで約2分となります。
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