北山崎(きたやまざき)は、岩手県下閉伊郡田野畑村北山の三陸海岸沿いにある断崖絶壁の人気景勝地です。
日本ジオパークにも指定されており、海のアルプスとも呼ばれるダイナミックなリアス式海岸が約8㎞にわたり続いています。
三陸復興国立公園の北方にあたり、日本交通公社「自然資源・海岸の部」での評価において、最高ランク特A級に唯一の格付けとなった、日本が誇る観光地です。
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海面からの高さは200mほどある絶壁です。
きちんとした展望台が設置されています。
台地は海底から隆起したもので、のち火山活動があり、溶岩が海へ流れ出た際に、岩が砕け、火山砕屑岩として積もった層が押し出されたと考えられています。
その後、氷河や大津波などで削られて断崖地形になりました。
特に、北山崎断崖は、粉砕された火山砕屑岩の堆積層が厚かったため、残った奇岩も多い断崖になったようです。
高山植物のシロバナシャクナゲが群生する散策コースもあり、毎年6月上旬〜7月上旬には、白く美しい花が咲きみだれます。
体力のある方限定になりますが、浪打ち際まで階段736段を降りる散策コースもあります。
かなりしんどいようですが、波打ち際から高さ200mの絶壁は、迫力もあるとの事です。
今回は、3月末で外気温6℃と、とちょっと季節外れだったのと時間の関係で、断念しましたが観光船で海から眺めるのも良さそうです。
島越漁港からは「北山崎断崖クルーズ観光船」(所要50分)と言う遊覧船が出ています。
乗船した場合には、船の上からウミネコへのエサやりができるウミネコ用パン(200円)がお勧めです。
また、羅賀漁港からは、事前予約が必要ですが、サッパ船アドベンチャーズもあります。
サッパ船は、漁師さんが使うような小型船のため、岩に開いている「穴」をくぐり抜けて行くと言う技も楽しめます。
北山崎への交通アクセスですが、三陸鉄道リアス線の普代駅から、普代村営バス「黒崎線」に乗車し、終点「北山崎展望台」バス停下車となります。
バス停・駐車場から、北山崎展望台(ウッドデッキの第1展望台)へは片道5分ほどの徒歩になりますが、高低差はほとんどないので、車椅子・ベビーカーでもOKです。
駐車場から第1展望台の往復だけであれば、観光所要時間は20分ほどになります。
その間に、お土産物や軽食類を提供しているお店が数店並んでいますので、ランチも可能です。
トレイもあります。
北山崎がある田野畑村(たのはたむら)のあたりは、道路の交通量も少ないですが、かなり辺鄙なところでもありますので、どうぞ運転にはお気をつけて。
今回は、3月末で、道路などは積雪もなかったのですが、現地では雪が舞い、少し天気が悪かったです。
なお、岩手県を含む三陸海岸沿いでは、2011年の東日本大震災にて津波が押し寄せました。
下記の写真は、震災遺構「明戸海岸防潮堤」がある明戸海岸です。
17メートルを超える津波で破壊され、砂浜自体が1mほど沈下しました。
現在は新しく、高さ12mの防波堤が完成しています。
新しく駐車場も完成しており、宮古市「たろう観光ホテル」などと共に、震災遺構として、メモリアル公園などを中心に整備される模様です。
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今回、ものスゴク微力ですが、行くことによって復興に貢献したい思いで訪れました。
改めまして、一日も早い復興をお祈り申し上げる次第です。
以上、浄土ヶ浜と並ぶ三陸の二大絶景のご紹介でした。
・龍泉洞 ドラゴンブルーと呼ばれる透き通った地底湖
・浄土ヶ浜 一番効率よく浄土ヶ浜を楽しむ方法
・震災遺構「たろう観光ホテル」
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