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清水寺(きよみずでら)は、京都府京都市東山区清水、音羽山の中腹にある寺院で、国宝とユネスコ世界遺産になっており、年間550万人以上の観光客が参拝します。
創建は諸説ありますが、奈良時代の778年に賢心(延鎮)が京都の音羽山で清らかな水を見つけて修行したのが始まりとされます。
そして、坂上田村麻呂が修行中の賢心に出会い、自邸を本堂として寄進して清水寺になりました。
戦国時代には、豊臣秀吉から寺領130石を受けており、江戸幕府になっても130石が継承されています。
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そんな京都の清水寺ですが、現時点での最大の難関である「駐車場」から明記して行きたいと存じます。
清水寺の駐車場
清水寺の駐車場ですが、清水寺じたいには駐車場がありませんので、近隣の有料駐車場利用となります。
※駐車料金は消費税改正もあり、変更となっている場合がありますので、ご参考までに留めて頂けますと幸いです。
一番のお勧めは「京都市清水坂観光駐車場」で、2時間約1000円程度で、普通車59台になります。
しかし、観光バス55台も止める駐車場でして、平日でもお昼前には満車気味となります。
土日は止められても最大2時間となりますが、強制ではありません。
この京都市清水坂観光駐車場が満車の場合には、その先の右側にある「清水門前駐車場」が良く、最も清水寺に近いと言えます。
正式にはTOYOCARMAX清水門前駐車場(東洋カーマックス清水門前駐車場)と言いますが、40台ほど止められます。
1時間800円、以後30分毎に400円といった感じです。
駐車場の窓口にて、駐車場所のプレートと引き換え券をもらいます。
そして、帰りに引換券を窓口に提出して、清算し、出る際に、駐車プレートを返却します。
帰り道として、右折するか左折するか聞かれます。
右折すると、クルッと曲がって一方通行の狭い道を下がって行きますので、左折で広い道を降りて行った方が早いと思います。
この清水門前駐車場も満車の場合、クルマを止める場所は厳しくなります。
当方のオリジナル地図では、清水寺周辺のコインパーキングの入口をポイントしておりますので、空いているところがあれば、止めて頂ければと存じます。
最後の希としては「パークファースト茶わん坂」駐車場が64台と比較的大きいですが、アクセス路は狭いです。
清水寺近くの駐車場は、観光タクシーも駐車するため、より一層、混雑に拍車がかかっています。
近年は修学旅行だけでなく外国からのツアー客もたくさん訪問しますので、道路も常に渋滞していると言う感じです。
なお、GW・お盆時期・秋の行楽シーズン・初詣には、清水寺の駐車場に入れる道路じたいが、観光バス・タクシーが優先され、一般車は進入不可になる場合がありますので、そうなりますと、近くの駐車場はありません。
よって、土日祝の昼くらいであれば、まったく違うところにクルマを止めて、タクシーや電車で清水寺に向かったほうが早い場合もあります。
どうしてもクルマで行く場合には、朝1番、8時台に到着するようにしたいところです。
将来的には地下駐車場などの整備を期待したいところです。
電車でのアクセス方法は、末筆に記載させて頂きます。
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次は、清水寺を参拝する際に、抑えておきたい・見逃したくない、見学ポイントです。
清水寺見学ポイント
清水寺・仁王門
清水寺に入りますと、まず正面に「仁王門」が見えてきます。
鎌倉時代末期の金剛力士像を安置した、室町時代の朱塗りの門で、国の重要文化財になっていますので、記念写真を撮影しておきましょう。
その北側に馬駐があります。
馬駐
馬駐(うまとどめ)は、室町時代の建物で、その名の通り、参詣者が馬を繋いだところとなります。
今で言う駐車場と言う事ですが、これも国の重要文化財になっています。
階段を登り、先に進みますと、西門と三重塔が見えてきます。
西門と三重塔
西門は江戸時代1631年の建立で、国の重要文化財です。
ちょっと特殊な門で貴重なのですが、くぐることはできず、外観しか見れません。
その後ろにある三重塔も国の重要文化財で、高さは30.1メートルあります。
そして、平屋の随求堂の前に出ます。
随求堂と胎内めぐり
随求堂(ずいぐどう) は、1718年(享保3年)に建立された寺院です。
ご本尊は秘仏の大随求菩薩像で、2018年にご開帳されましたが、それも222年ぶりのことでした。
この清水寺・随求堂の地下は、暗闇を歩くことができる「胎内めぐり」になっています。
有料でひとり100円です。
別名で「戒壇めぐり」(かいだんめぐり)」と言い、ご本尊である「大随求菩薩のお腹の中」がイメージされています。
通路は真っ暗で、何も見えません。
右手にビニールに入れて自分の靴を持ち、左手にて手すり・壁を確認しながら、前の人にぶつかりつつ、ゆっくりと進むと言う感じです。
最後、出口近くになると、随求石が置かれていて、触るとご利益があります。
胎内巡りは、朝9時~16時まで、所要時間は約5分程度になります。
随求堂の右手から奥へと進むと、いよいよ、清水寺の本体です。
朝倉堂(拝観料支払い)
下記の朝倉堂(国の重要文化財)からは、有料拝観エリアとなります。
ちなみに、一乗谷城主・朝倉貞景が寄進した訳ですが、のち再建されたものが現在の建物となります。
手前にある窓口にて、拝観料を支払うと、入場券を渡されます。
その入場券(拝観券)を、上記の場所にて「見せる」と入れると言う感じです。
すでに高いところですので、下記のような展望もあります。
そして、いよいよ清水寺と言う事になります。
清水寺(本堂)
清水寺の本堂は国宝に指定されています。
徳川家光が寄進して江戸時代の寛永10年(1633年)に再建されたのが現在の建物で「清水の舞台」とも呼ばれ、崖にせり出した構造になっています。
なお、訪問した際には、約40億円をかけて、本堂の檜皮屋根葺き替え工事中でして、本堂は防水シートで覆われていました。
ただし、清水の舞台には立てますし、建物内部の見学もできるようになっています。
工事は2020年3月に終了する予定とのことです。
思い切って物事を決断することを「清水の舞台から飛び降りるつもりで」とよく言いますが、実際に江戸時代には200名以上が、勇気を出して飛び降りていたそうです。
明治5年からは禁止されており、今では、悪い風習と言う事で、飛び降りる人はいません。
ご本尊の千手観音立像は、33年に1度開扉の秘仏になっています。
次回のご開帳は、2032年頃と推測されます。
本堂を抜けましたら、左手に折れて、1段高いところにある地主神社にもぜひ、足を運んでください。
地主神社
地主神社(じしゅじんじゃ)は、その土地の地主神を祀っており、縄文時代にはすでに信仰があったと考えられています。
大国主を主祭神で、平安時代には嵯峨天皇、円融天皇、白河天皇が行幸しており、桜の名所としても知られています。
江戸時代までは清水寺の鎮守社が、この地主神社でした。
現在の社殿は、徳川家光が江戸時代の寛永10年(1633年)に造営したもので、本殿・拝殿・総門が国の重要文化財に指定されています。
縁結びの神さまとして有名で、若い女性やカップルには、大変人気のスポットになっています。
狭い境内の中に、2つの守護石「恋占いの石」があり、10メートルほど離れていますが、目を閉じた状態で、石から石に辿り着ければ、恋が叶うとされています。
試していた日本人女性がおられましたが、だんだん右にそれてしまっておられましたので、まっすぐ歩くのは、難しそうです。
その次には、奥の院に向かいましょう。
奥の院
奥の院と申しますと、本堂からだいぶ山の上であったり、離れていると言う印象がありますが、清水寺の場合にはとても近いので、助かります。
奥の院も国の重要文化財になっていますが、その奥の院からは、清水寺の本堂を見渡すことができる場所になっています。
その奥の院から先に進むと、緩やかに坂を下って眼下にある音羽の滝に出れます。
ただし、下り坂とは言え、少し距離がありますので、お急ぎの方は、戻って、本堂脇からの階段を下がって行くと、音羽の滝に早く出れます。
音羽の滝
音羽の滝は、3本の筧(かけい)から湧水が流れ落ちており、この清水が「清水寺」の名前の由来になった霊水です。
ひしゃくが設置されており、実際に、湧き水に触れたりすることができます。
とても冷たい水でした。
以上で見所は、ほぼおしまいで、あとは、門前町(松原通り)に戻ることになります。
アテルイとモレの慰霊碑
仁王門方面・松原通りに戻る途中、左手に蝦夷のリーダーで、坂上田村麻呂に敗れて、京都に連れて来られて処刑されたアテルイとモレの慰霊碑がここにありました。
なお、清水寺の有料エリアは一方通行でして、逆回りはできませんので、念のため、付け加えておきます。
見学所要時間・観光に必要な時間は、仁王門からで約60分~90分といったところです。
清水寺の御朱印
御朱印は、本堂の東側に御朱印所があります。
本堂の裏側・舞台を抜けた先になります。
なお、御朱印は、清水寺にある各お堂と、地主神社も含めると、全部で10種類以上あります。
期間限定の御朱印を行っている場合もありますので、できる限り多く頂くと良いみたいです。
清水寺での昼食・夕食ですが、松原通りにはお土産物店だけでなく飲食店も豊富ですので、困りません。
困るのは混雑していると言う点ですので、昼の時間をうまくずらすなど工夫できると良いかと存じます。
清水寺への交通アクセス・行き方ですが、電車の場合、京阪電気鉄道・京阪本線「清水五条駅」から徒歩約25分、または「祇園四条駅」から徒歩約30分になります。
バスの場合「清水道」または「五条坂」バス停にて下車して、徒歩約10分です。
いずれにしても、緩やかな登り坂を、登って行きます。
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3名~4名程度であれば、タクシーにて行けるところまで、行ってもらったほうが早いと存じます。
タクシーの場合、京都駅から清水寺まで早ければ所要時間10分、料金は1000〜1300円くらいです。
帰りも、タクシーが止まっているところがありますので、清水寺からタクシーで他の場所に行けると存じます。
・蝦夷・アテルイ(阿弖流為)と坂上田村麻呂の戦い
・平等院鳳凰堂をスムーズに見学する攻略法と駐車場情報や宇治情報など
・京都の寺院・史跡探索にも便利な地図
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