中国地方観光

岡山後楽園 日本三名園の1つを存分に楽しむ方法と駐車場など

岡山後楽園

スポンサーリンク



岡山・後楽園

岡山・後楽園(こうらくえん)は、江戸時代初期の岡山藩2代藩主・池田綱政(いけだ-つなまさ)が、1687年から作らせた元禄文化を代表する大名庭園であり、国の特別名勝に指定されています。
ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは三ツ星に認定されました。
岡山城の背後にあることから「御後園」または「後園」と呼ばれていました。
広さは東京ドームの約3倍で、池田綱政が14年の歳月をかけた4万坪の庭園が「岡山後楽園」と言う事になります。
水戸城下の偕楽園金沢城兼六園とともに日本三名園とされる大名庭園です。


スポンサーリンク



当初は、藩主の居間となる延養亭(えんようてい)や、園内に点在する建物の座敷からの眺望を楽しむという要素の強い庭園でした。
能を好んでいた池田綱政は、能舞台で家族や領民が見守る中、自ら舞ったこともあったと言います。

岡山後楽園

1691年には、家臣ら約800人を招待して祝儀の餅を配ったと言う記録もあります。

3代・池田継政(いけだ-つぐまさ)の時代には、能舞台周辺の建物を大きくしたり、園内の中央に唯心山を築いて水路を巡らせたり、沢の池と廉池軒の池を結ぶ「ひょうたん池」を新たに設置しました。
こうして、建物から庭を見るだけでなく、庭を歩いても楽しめる回遊性が備わったのです。

岡山後楽園

藩主が賓客をもてなした延養亭(えんようてい)を中心に、池泉回遊式の庭園となっており、岡山城や周辺の山を借景としています。

そして、池田継政は、参勤交代で岡山を留守にする間、日程を定めて、領民でもこの庭の見学を許したと言いますので、素晴らしいですね。
この特別公開とも言うべく、一般公開は、江戸時代の間、歴代藩主も継続したそうです。

岡山後楽園

明治4年(1871年)、庭園を所有していた池田家は「御後園」を「後楽園」と改め、明治17年、名園保存を目的として岡山県に後楽園を譲渡しました。

岡山後楽園

1945年の岡山空襲では、後楽園の建物も、大半が焼失しましたが、茂松庵、能舞台、観射亭、延養亭、栄唱の間などのが復元されています。

岡山後楽園

下記は延養亭(えんようてい)だと思います。
藩主が普段、住まいとした建物が延養亭です。

延養亭(えんようてい)

下記は鶴鳴館(かくめいかん)ですが、江戸時代から伝わっていた建物は戦災で焼失したため、山口県岩国市にあった大名の吉川邸を移築したものと言います。

鶴鳴館

能舞台や延養亭の内部は非公開ですが、イベント時には見学ができるようなときもあるそうです。

岡山後楽園

開放感ある庭先に岡山城が見える景色は、とても風情もあります。
一旦園内に入れば、周るのビルがほとんど見えないように工夫もされています。

岡山後楽園

下記は慈眼堂(じげんどう)です。
池田綱政が1697年に建立したものです。

慈眼堂(じげんどう)

背後には、花崗岩(かこうがん)を36個に割って組み上げた烏帽子岩(えぼしいわ)があります。

烏帽子岩

下記は、御舟入跡でして、今は、水はありませんが、昔は隣の旭川に舟で出入りできたそうです。

御舟入跡

岡山後楽園は年間を通じて、イベントも開催されており、今でも国民に親しまれている日本庭園「後楽園」と言えるでしょう。
建物は時間貸しもありますので、部屋をレンタルも可能です。
そして、この景観ですので、桜や紅葉の季節にも行きたいところです。
岡山後楽園と岡山城は、後楽園の南門から出て、徒歩のみで渡れる橋「月見橋」を渡って連絡しています。

岡山後楽園

藩主・池田綱政が一番好きだったと言う廉池軒の隣にある「さざなみ茶屋」さんで、殿様がお気に入りだった同じ景色を眺めながら、抹茶を頂きました。(下記は廉池軒)

廉池軒

吉備団子付で350円(税込)ですので、お安かったですし、冷暖房完備でしたので、暑い夏でも涼しく休憩もできました。

岡山後楽園の観光所要時間は目安として1時間~2時間といったところです。
見学所要時間は最低30分あれば良いですが、きっちり見学しますと2時間はあったほうが良いです。
岡山城はプラス40分必要です。

岡山後楽園・地蔵堂

岡山後楽園のオープン時間

休園日は無しの年中無休です。
3月20日~9月30日は、午前7時30分~午後18時
ただし、8月と10月には夜間のライトアップが21時まであり、入場が延長される場合があります。
10月1日~3月19日は、午前8時~午後17時です。
※行事開催により時間変更があります。

岡山後楽園

ペットを連れての入園は禁止されています。

入園料

個人券は大人(15歳~64歳)が400円、中学生・高校生までは平成30年3月31日まで特別に無料、65歳からは140円です。
岡山城との共通券は560円となりますので、岡山城も訪問できる時間があれば、セットでぞうぞ。
クレジットカードが使えます。
観光案内所などで割引クーポンも手に入るようです。


スポンサーリンク



アクセス

岡山駅から歩くと30分ほど、タクシーだと1200円くらいでしょうか?

有料駐車場は560台で1時間100円です。
駐車場は広いのでGWなど混雑時期も、だいたい駐車できます。

岡山城側の駐車場は料金が高いですので、岡山後楽園の下記の駐車場がベストです。
下記の地図ポイント地点が、その駐車場入口となります。

どうぞ、岡山後楽園、お楽しみ頂けますと幸いです。

岡山城の雄姿と宇喜多家の思い~岡山城のみどころと歴史
倉敷の人気観光スポット「倉敷美観地区」
瀬戸大橋をクルマで渡るなら与島PAにて瀬戸内海を満喫しよう
吉備津神社 桃太郎伝説もある荘厳な国宝の本殿や回廊
吉備津彦神社 磐座でパワースポットも得られる備前一宮
最上稲荷 神仏習合が残る貴重なお寺
鬼ノ城 鬼の居城とされる展望も良い空中要塞
池田光政「仁政」の心を忘れなかった生まれながらの藩主
水戸の偕楽園 領民でも入れた大規模な大名庭園
金沢「兼六園」見どころなど知って得して欲しい情報
山陽・山陰の史跡や城跡めぐりに便利な地図


スポンサーリンク



髙田

投稿者の記事一覧

最後までご高覧賜りまして、誠にありがとうございます。
旅行会社勤務時の経験なども活かしまして国内旅行の情報提供中。
日本航空さんに年間10~30回搭乗して日本国内を巡っており、観光地での楽しみ方、お得な過ごし方などを掲載しております。
国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級、温泉ソムリエ、普通救命修了。
メディアさまへの写真類の提供・テレビ出演依頼などを賜ることもございますが、自己紹介ページの下部よりご連絡をお願い申し上げます。

関連記事

  1. 日御碕 日御碕の解説 1時間でまわる効率が良い散策・ハイキング方法
  2. 尾道・浄土寺 尾道「浄土寺」の解説 国宝・国の重要文化財がたくさん
  3. 不動院岩屋堂 不動院岩屋堂~鳥取郊外の岩窟の中にあるお寺でまさに穴場スポット
  4. 玉作湯神社 玉作湯神社「叶い石」「願い石」正式なお参り方法【玉造温泉】
  5. 最上稲荷 最上稲荷 神仏習合が残る貴重なお寺 初詣も人気
  6. 湯薬師広場たらい湯 湯薬師広場たらい湯【玉造温泉】天然の化粧水を無料で汲める
  7. 鞆の浦 鞆の浦(とものうら)の古い街並とみどころ~仙酔島の五色岩も
  8. 吉備津彦神社 吉備津彦神社 磐座でパワースポットも得られる備前一宮

スポンサーリンク




コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

Rakuten-Link

【PR】

スポンサーリンク

只今の人気ページ(月間)

Rakuten-Link

おすすめ記事

  1. 雨引観音 格式ある建物もある風光明美なパワースポット 雨引観音
  2. 大井川鉄道の解説「うんちく情報」はじめての大井川鐵道~SL予約方法も 大井川鉄道の解説
【PR】
PAGE TOP