見残し海岸(みのこし-かいがん)は、高知県土佐清水市の足摺岬から西へ24キロ、クルマで30分ほどのところにある千尋岬の海岸です。
竜串層といわれる地層が景勝地となっており、砂岩・泥岩が長年の波の浸食や、風化で岩肌に無数の襞と甌穴など奇石が無数にあります。
屏風岩がよく知られるほか、博打岩、人魚御殿などの見所があります。
ただし、歩いて行ける竜串海岸と違って、千尋岬の先には陸路で繋がっていないため「船」に乗って行く必要があります。
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その千尋岬の見残し海岸の海中には、シコロサンゴの生息域となっており、水中を覗ける「見残し行きグラスボート」が出て行ます。
見残し海岸へのグラスボートに乗船した場合、見残し海岸には接岸して上陸・散策することができます。
上陸せずに往復する場合には約30分、見残し海岸に上陸して散策する場合にはプラス30分~60分で、帰りは来た便に乗船と言う感じになります。
ただし、風が強かったり、海が荒れていたりすると、欠航になったり、出航できても上陸できず、往復だけになることもあります。
下記は、見残し海岸の人魚御殿で、3つの穴が開いています。
見残し海岸へのグラスボートは、竜串観光汽船(竜串発)・たつくし海中観光(レスト竜串発)の2社が運行しています。
出航の時刻表がめ定期便ではなく、お客さんが集まったら随時出航(20分~30分間隔)するといったところです。
途中、海中が濁っていなければ、シコロサンゴなどのポイントにも寄ってくれます。
以上のように、見残し海岸へのグラスボートは、単にサンゴを見て戻ってくる訳ではなく、見残し海岸に上陸・散策もできる遊覧船になっているのが特徴です。
足摺宇和海国立公園に属しますが、見残しという地名は弘法大師がこの景勝地を見残したことから関係しているとされています。
下記写真は「しし岩」です。
1年中熱帯魚が見られるのが、竜串の珊瑚礁でして、だいたい11月~2月は、プランクトンも少なくて、透明度が高いのでお勧めです。
ただ、訪問した1月下旬は、低気圧が去った2日後で、海も濁っており、テーブルサンゴは見えず、見残し海岸にも上陸できませんでした。
竜串海岸も、2000万年~1500万年前に堆積した砂が岩石となり、浸食されてできた海岸です。
たつくし海中観光(レスト竜串発)のグラスボードに乗船しますと、海から竜串海岸を望むこともできる遊覧となります。
大竹・小竹・らんま石・かぶと石・鯉の滝登りなどの奇岩・奇勝が点在しますが、海から見ても、よくわからなかったので、実際に海岸沿いを歩いたほうが、良さそうです。
いずれも、ベビーカーは困難です。
岩肌は、蜂の巣状に穴が開いている箇所もありました。
海のギャラリーから桜浜海水浴場に続く、奇勝奇岩の壮大な風景。竜串には激しい風や波の浸食作用によって【蜂の巣構造】と呼ばれる特徴的な岩肌をはじめ、大竹・小竹・らんま石・かぶと石・鯉の滝登りなどの名称で呼ばれる奇岩・奇勝が点在し、 地学教材の宝庫と言われています。圧倒的な自然の造形美を堪能することができます。
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たつくし海中観光に乗船する場合には、レスト竜串の無料駐車場に止めて、右奥へ進むと乗船券売れ場があります。
たつくし海中観光の乗船場より先に歩いて行けば、足摺海底館もあります。
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