猿島は東京湾の真ん中に浮かぶ、周囲1.6kmの「島」です。
幕末の1847年には、徳川幕府が国内「初」となる台場(砲台)を築きました。
東京湾の入口を防衛する重要拠点になることから、明治時代以降も「要塞」として整備され、レンガのトンネルや通路が完成しています。
しかし、実戦で使われることは無く太平洋戦争後はアメリカ軍に接取されました。
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返還されたあとは、大蔵省の管轄となりましたが、現在は横須賀市が委託を受ける形で猿島公園として散策路などが整備されており、2003年には無償で横須賀市に譲渡されました。
三笠公園脇の桟橋から定期船も運航されており、特に夏は海水浴でにぎわいます。
要塞跡の遺構は、映画・天空の城ラピュタを連想されるとして人気もあるようで、国の史跡になっています。
猿島航路の乗船券を購入する際には、猿島の入園料も別途徴収されますので、ご確認申し上げます。
下記のように通路が「切通し」になっております。
切通しの横には穴を掘った兵舎や弾薬庫があったそうです。
横須賀の港を防衛する上でも、とても重要な位置ですからね。
トンネルの壁も煉瓦になっております。
このトンネルは小型トラックも通れる大きさで、弾薬など運ぶためのものですね。
出口の先には・・。
出口の先は、更に周辺が垂直の崖になっています。
右を向けば、今度は人が通れる大きさのトンネルがあります。
レトロな感じで、とても良い雰囲気ですね。
砲台の跡は、猿島に何箇所かあります。
下記のような洞窟型のスペースもありました。
北側の展望台も兼ねている砲台跡にでました。
下記は展望台と言う名称になっていますが、は第二次世界大戦時に設置された観測所跡です。
現在は老朽化の為か、建物は立入禁止で、展望台に登るのも禁止されています。
下記も砲台跡ですが、砲身を穴に差して砲撃するような構造です。
猿島航路の船は、3月~11月は毎日運航ですが、12月~2月の冬季はは土日祝日のみの運航となります。
猿島までの所要時間は約10分です。
乗船券売り場は下記の地図ポイント地点となります。
三笠桟橋までは京急の横須賀中央駅から徒歩15分ですが、専用駐車場は三笠公園共にありません。
クルマの場合には、付近に点在するコインパーキングなどに止める形となりますので、ご注意ください。
【PR】JAFの会員証、又は、横須賀軍港巡りの当日半券で猿島航路の割引を受けられますが、割引の場合にはクレジットカードは使えません。
バーベキューセットの貸し出しを受ければ、BBQもできます。(機材の持ち込みは不可ですが、食料は持込み可能です。)
土日祝はBBQに必要な機材をインターネットで事前予約しておくと良いでしょう。
なお、ゴミの収集場所はありますので、その点は安心です。
猿島の電力は発電所があって燃料から発電しています。
レンタルショップは平日でもやっていますが、オーシャンズキッチンなどの売店は、私が訪れた平日は閉まっていましたので、長い時間滞在する場合、ランチなどは持参した方が無難です。
夏は海水浴が人気でして、サンシェードやテントなどの持ち込みも可能ですが、宿泊は禁止です。
あと、雰囲気が良いのでコスプレで撮影されるような場合には、参加者を募集する型での撮影会が禁止されています。
条例違反となってしまいますので、ご注意願います。
単純に猿島の要塞などを見て歩く分には、現地で60分あれば充分ですので、船の乗船も含めますと、観光所要時間は約90分程度となります。
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