北海道の函館には、石川啄木ゆかりの観光地も複数あります。
石川啄木は貧困の中、家族を残して函館に赴くと弥生尋常小学校の代用教員となりました。
元町公園からもほど近い、函館市立弥生小学校です。
当時の児童は1100人いたと言い、明治半ばの函館は、東京より以北で最も人口の多い近代都市だったのです。
その後、昭和には2000名いた小学生も、近年では120名ほどとなり、統廃合もささやかれているようです。
それはさておき、函館における石川啄木関連の史跡・観光スポットは下記の通りになります。
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啄木小公園
22歳頃の石川啄木が函館に滞在していたのは僅か4ヶ月(132日間)ですが、気に入った大森浜と砂山の歌を詠んでいます。
その縁もあり、1958年(昭和33年)、大森浜沿いに「啄木小公園」が整備されています。
青年時代に啄木の詩に触れ感銘を受けた本郷新作の作による「石川啄木の銅像」が設置されました。
台座には「潮かおる北の浜辺の砂山のかの浜薔薇(はまなす)よ今年も咲けるや」と、石川啄木の歌が刻まれています。
現在は5台ほど止められる無料駐車場も増設されていますので、気軽に立ち寄れるようになっています。
すぐ隣には「土方歳三函館記念館~土方・啄木浪漫館」もあります。
立待岬
立待岬(たちまちみさき)は函館山の南端に突き出た岬で、晴れていれば津軽海峡をはさんで下北・津軽半島も望む景観が素晴らしいポイントです。
亡くなるまで面倒を見ていた宮崎郁雨らが、大森浜を望むこの地に「石川啄木一族の墓」を建立しました。
歌集「一握の砂」に収められた「東海の小島の礒の白砂に/われ泣きぬれて/蟹とたはむる」の歌が刻まれていると言います。
時間がある方は、行きだけ函館山ロープウェイにて函館山に登り、ハイキングがてら立待岬へと降りて来る登山道もありますよ。
風が強いと、帽子など吹っ飛んでしまいますので、ご注意を。
アクセス・行き方ですが、函館市電の終点「谷地頭」停留所から歩くと、約20分ほどですが、ちょっと上り坂となります。
クルマの場合には無料駐車場が40台あり、気軽に訪れることができます。
当方のオリジナルGogoleマップにてご確認願えますと幸いです。
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