たけはら町並み保存地区は、広島県竹原市本町にある重要伝統的建造物群保存地区で「安芸の小京都」と呼ばれます。
瀬戸内海の海上交通の要所であることから、平安時代には京都・下鴨神社の荘園として栄えました。
江戸時代に入ると、製塩業が盛んになり、竹原の港町から出荷されました。
その当時、裕福だった家並みが、よく保存されています。
棒瓦葺き、意匠をこらした格子窓をもつ重厚な屋敷が軒を連ねます。
森川邸
竹原・森川邸(旧森川家住宅)は、大正5年頃の建物で、質の高い住宅建築になっています。
主屋の他に離れ座敷・茶室・土蔵など屋敷構など、改造が少ない状態で、そのまま残っています。
内部は有料拝観可能です。
竹鶴酒造
竹鶴酒造(たけつるしゅぞう)は、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝の生家となります。
2014年9月から放送されたNHK連続テレビ小説「マッサン」の主人公のモデルであったため「亀山酒造」のロケ地にもなりました。
もともとは、江戸中期の1660年代に「小笹屋」(おざさや)と言う屋号で製塩業を営んでいました。
そして、冬季の余剰労働力を活用するため「酒株」を得て、1733年(享保18年)から酒造業を始めたとの事です。
明治に入ると、当主が「竹鶴」を姓名にしたため、蔵元の姓と酒名が同じという全国でも珍しい酒蔵となっています。
現在も酒造業を行っており、観光施設ではありませんので、建物内部を一般見学することはできません。
憧憬の広場
マッサンこと、ニッカウィスキーの創業者・竹鶴正孝と妻リタさんの銅像ができました。
竹鶴リタさんは、明治27年(1894年)生まれのイギリス人で、竹鶴政孝さんがウイスキー蒸留を学ぶため、イギリスに渡っていた際に現地で結婚しました。
当時、国際結婚は珍しく、どちらの家も反対したと言います。
旧松阪家住宅
竹原・旧松阪家住宅は、唐破風の屋根や庇、出格子など、堂々とした構えが印象的な豪商の屋敷です。
建物は江戸時代末期1820年頃に建てられ、明治12年に改築されたもので、松阪屋は、製塩業や醸造業など手広く、商いをしていたといいます。
内部は有料拝観が可能です。
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竹原観光の交通アクセス・行き方ですが、JR呉線・竹原駅より徒歩で約15分となります。
駐車場は主に2通りあり、竹原の町並みに近いのは、有料駐車場の「新町市営駐車場」になります。
無料で止める場合には、徒歩5分ほどの「道の駅・たけはら」が良いでしょう。
見学所要時間は最低30分からとなります。
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