天白磐座遺跡(てんぱくいわくら)は、大河ドラマ「おんな城主・直虎」でも注目の井伊矢・渭伊神社の裏手にあります。
薬師山と言う標高41mの小高い丘上にあるのですが、渭伊神社から徒歩1~2分といった感じで、比較的簡単に訪れる事ができる大変貴重な遺跡です。
麓には神宮寺川と言う川が流れていますが、その川のせせらぎの音も大きく聞こえてくる厳かな環境で、渭伊神社の本殿から左手奥へとちょっと登ると大きな岩がいくつも見えてきます。
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巨石の地面からは、大きな土師器や陶器の破片などが多量に発見されてやり、古墳時代には既に祭祀場として使用しれていた事が伺えます。
なお、1997年に発掘した出土品から磐座祭祀が行われていたのは平安中期までと考えられているが、始まりは当然、人間が住み付いた頃からでしょう。
特に大きな2つの岩は注連縄で結ばれていおり、厳かな雰囲気を演じています。
巨石祭祀遺跡としては大変貴重で、古代人の精神や宗教観などを解明する重要な手がかりとして注目されているそうです。
渭伊神社
渭伊神社(いい-じんじゃ)の創祀年代は不詳ですが、日本三代実録の866年12月26日の項目に「遠江国正六位上蟾渭神」が従五位下に昇格したとする記述があります。
この「蟾渭神」と言う神社が、延喜式神名帳に見受けられる渭伊神社の古い名前だと推定されています。
蟾渭神の「蟾」と言う感じは「ひき」と読み、意味としてはヒキガエルのことを差します。
カエルは水を呼んで雨を降らせると考えられており、農耕民族からは「水の精霊」とあがめられました。
井戸や井水を祭祀対象とした神社だったようですが、かつては正八幡宮と呼ばれ、龍潭寺の境内に鎮座していたそうです。
さて、天白磐座遺跡の見学を行う場合には、渭伊神社を目指して、渭伊神社の無料駐車場を拝借するとOKです。
下記の地図ポイント地点がその駐車場がある場所となります。
地図は縮尺を変えてご覧願います。
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