敦賀赤レンガ倉庫は、福井県敦賀市の敦賀港にある国登録有形文化財です。
敦賀の赤レンガ倉庫は、1905年(明治38年)に建築された赤いレンガの建物です。
ヨーロッパからロシアのウラジオストックの間に長距離鉄道が敷かれると、日本からヨーロッパに渡る方法が、船舶だけでなく、ユーラシア大陸を鉄道で横断することも可能になりました。
そのウラジオストックへ渡る航路は、主にこの敦賀港が日本の玄関口となった訳です。
そのため、敦賀港は、ロシア・ウラジオストックに渡る外国航路の港として大いに栄えました。
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2019年NHK大河ドラマ「いだてん」の主人公・金栗四三も、日本人で初めてオリンピック出場を果たすのに、東京から敦賀にやってきて、航路を利用しています。
そのため、敦賀では、船舶などに給油する「石油」を備蓄するための施設が必要になったのですが、今のように安全な石油タンクなどは無い時代です。
火災が発生した際の防火対策として、重さ約400キロの防火扉を全部閉めて、火事が街に広がらないように設計された「赤レンガ倉庫」を建てて、この倉庫の中に危険物を保管したと言う事になります。
紐育(ニューヨーク)スタンダードカンパニーが建てました。
現在は、国登録有形文化財にも登録され、2015年10月に再整備されると観光施設としてオープンし、南棟がレストラン館、北棟がジオラマ館、南側の敷地がオープンガーデンとして観光客・地元皆様に親しまれています。
南側にグルッとまわって、赤レンガ倉庫の庭(ガーデン)に入って、倉庫の中へと進みます。
倉庫の中は、鉄道模型のジオラマ館だけでなく、敦賀ならではの海・山の幸や、手作りスウィーツなどが頂けるレストランが、いくつもテナントとして入っていました。
その一番奥が、有料入場となる「ジオラマ館」になっており、大正後期から昭和初期の敦賀の最盛期が、再現されていてるHOゲージの鉄道模型が走行しています。
4K動画も全部で7本撮影致しました、よければ、下記よりご覧頂けますと幸いです。
赤レンガ倉庫の見学所要時間は、ジオラマ館も見ますと、約40分~60分といったところです。
館内にはレストランもいくつかありますので、ランチ・昼食を取るのにも良いところです。
冷房・暖房も効いています。
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敦賀赤レンガ倉庫への交通アクセス・行き方ですが、JR敦賀駅からコミュニティバスで約8分、金ヶ崎緑地バス停下車となります。
または、JR敦賀駅から「ぐるっと敦賀周遊バス」の観光ルートで11分、赤レンガ倉庫バス停下車です。
クルマの場合には、北陸自動車道・敦賀ICから約7分となります。
営業時間・定休日などは公式サイトにてご確認賜りますと幸いです。
駐車場の場所は当方のオリジナル地図にてポイントしております。
最後にもうひとつ、敦賀の歴史的建物「ランプ小屋」をご紹介申し上げます。
敦賀港駅跡・ランプ小屋
ランプ小屋と言うものは、かつて明治時代の主要な駅には必ずあった建物になります。
当時の木造客車は、電気を使っていませんし、その後のSLや現代のデーゼル車のように、動力を使って電気を発電することもしていません。
そのため、車内の照明には「灯油ランプ」を天井にぶら下げるなどして、明かりを灯していました。
特に、夜間に明かりが必要なたる、夕暮れ時に停車する主要駅では、掛員(係員)が各客車の屋根に上がって、作業窓からランプをつり下げる作業を行っていたそうです。
その、ランプと燃料を保管しているために、使われた建物は「ランプ小屋」と呼ばれました。
燃料を保管しますので、危ないので、独立したひとつの建物を建てて、木造ではなく、主に「レンガ」で建てたわけです。
やがて、車両の車軸から発電する方式が採用されると電気照明が普及しました。
そのため、大正時代には、ランプ小屋も、灯油カンテラの保管など、限定的な使われ方をしたため、取り壊されたランプ小屋も多くなった模様です。
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現在では、日本全国に約22箇所の駅にて、ランプ小屋が現存します。
旧・敦賀港駅のランプ小屋がある場所も、当方のオリジナル地図にてポイントしてあります。
無料駐車場も完備されています。
鉄道と港の「ジオラマ館」に関しては下記にて詳しく別途ご紹介もさせて頂いております。
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