有珠山ロープウェイ(うすざんロープウェイ)は、北海道有珠郡壮瞥町字昭和新山にあるロープウェイです。
20世紀の100年間で、4回噴火したと言う世界的に見ても活発な活火山「有珠山」を、まじかに体験できます。
この記事では、少しでもお安くお得に、またせっかく訪問したのに、何か見逃していたと言う事が無いよう、ご伝授したいと存じます。
まず、有珠山ですが、標高737mの活火山で、約2万年前の噴火で洞爺湖ができた際に、洞爺カルデラの南麓に形成されたと考えられています。
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昭和19年には、突然、麦畑の地面が隆起して噴火すると、約2年間で、標高400mを越える「昭和新山」ができました。
その昭和新山は、国の特別天然記念物になっています。
有珠山ロープウェイの乗り場は、その昭和新山の脇にある駐車場からとなりますので、昭和新山を目指す=有珠山ロープウェイにも乗れると言う事になります。
道路も観光バスが問題なく通行できる道ですので、レンタカーなどでも安心して訪れることができますが、多少、カーブはあります。
よって、酔いやすい方は、酔い止めなどを持参できると良いかと存じますが、そんなに厳しい山道ではありません。
最近において有珠山は、2000年(平成12年)に噴火しています。
この時は、洞爺湖温泉の近い山麓で噴火し、熱泥流が温泉街まで到達して、住民らは長期間の避難を余儀なくされました。
約16000人が避難しましたが、噴火前に迅速な避難が行われるなどしたので、ケガ人や死者など、人的被害はありませんでした。
ただし、噴火したあとには、多数の主要幹線道路が通行止になる被害を受けています。
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執筆時点での噴火警戒レベルは1で、活火山であることに留意と、気象庁より発表されています。
噴火の前には、前兆として有感地震が多発すると言う特徴がありますので、事前に噴火しそうだと言うのがわかりやすい傾向があるのが、有珠山です。
念のため、訪問前に、気象庁の火山情報をチェックすることをお勧め致します。
と言う事で、昭和新山の駐車場には、お土産物店・レストランや、昭和新山クマ牧場もありますので、意外と、過ごすのに時間を使えます。
有珠山ロープウェイが動いている時間・営業時間ですが、朝8時頃~18時頃までで、季節によって変動します。
麓の昭和新山・山麓駅から、有珠山・山頂駅までの乗車時間は約6分です。
1370mの距離を、遅すぎず、早すぎず、丁度良いスピードで空中散歩できます。
通常は15分間隔ですが、混雑時にはその2倍のダイヤで運行します。
眼下には洞爺湖だけでなく昭和新山も見えます。
ただし、有珠山ロープウェイまで、乗車される方は、全員ではありません。
もちろん、運賃が必要であったり、GWやお盆は混雑すると言う理由もありますが、やはり「時間」が必要と言う事もあります。
しかし、また、違う景観が待っていて、絶景を楽しめますので、せっかくここまできて、お時間が許すのであれば、有珠山ロープウェイも、お勧めです。
昭和新山や洞爺湖も眼下に見えて、とても素晴らしい景色です。
山頂の洞爺湖展望台は、段差もないので、車いす見学も可能です。
洞爺湖有珠山ジオパーク
有珠山ロープウェイにて、ロープウェイ山頂駅に降りましたら、天気が良い場合、歩いて5分ほどのところにある、有珠火口原展望台へも行くことをお勧め致します。
途中、階段にはなりますが、太平洋・室蘭方面の展望がある展望台に歩いて行けます。
ロープウェイの往復だけでしたら、乗車時に混雑していなければ、だいたい見学所要時間は40分ですが、プラス20分で、この有珠火口原展望台も楽しめます。
麓との気温差は約5℃低いですので、春・秋などは長袖ジャケットなどがあると良いかも知れません。
下記は有珠山の火口です。
荒々しい有珠山の様子も間近で見れます。
冬季は、当然ですが、ダウンジャケットなど防寒服が必要です。
また外輪山遊歩道が整備されており、5月くらいから10月は、外輪山展望台まで、往復2時間のトレッキングすることも可能です。
火口原展望台から「有珠登山道合流地点」までの遊歩道は長さ1.1kmです。
ただし、火山で立入禁止区域も多いため、グルッと一周することはできません。
また、トレッキングする場合には、軽登山以上の靴や雨具など、装備も万全で。
洞爺湖の高台にある「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」では、2008年7月に「洞爺湖サミット」も開催され、アメリカのブッシュ大統領など主要7カ国とEU代表が参加しました。
これら支笏洞爺国立公園の景観は、世界に誇れる素晴らしいところです。
有珠山ロープウェイの割引券・クーポン券などですが、旅行会社「HIS」サイトにクーポン券がありますので、事前にプリンターで印刷しておく必要があります。
大パノラマがある有珠山ロープウェイへの交通アクセス・行き方ですが、下記の通りになります。
JR洞爺駅から道南バス洞爺湖温泉行き(15分)で、洞爺湖乗換、道南バス昭和新山行き(15分)で昭和新山の駐車場(冬期間は運休)
クルマの場合、道央自動車道の伊達ICより車で15分です。
新千歳空港からは、道央道・千歳IC~伊達IC、国道453号線を経由して、距離が約155キロ、約2時間となります。
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なお、昭和新山の駐車場は「有料」で、普通車は1日500円、バスは1日2000円になります。
GW(ゴールデンウィーク)、夏休み期間中などは駐車場が多少混雑しますので、朝に到着できると良いです。
・昭和新山 国の特別天然記念物である火山とは?
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