長野県須坂市にある米子不動尊(よなごふどうそん)は、成田の不動尊、新潟菅谷の不動尊と並ぶ日本三大不動尊の1つです。
古くから「米子のお不動さん」と呼ばれており、家内安全・無病息災・五穀豊穣・厄除け・商売繁盛・当病祈願などに御利益があるとされます。
宗派は真言宗豊山派ですので、素晴らしいですね。
この米子瀧山不動寺は、奈良時代の僧・行基が開山したとする古刹です。
行基が自ら大日如来を刻んで本尊とし、奥之院に安置したと伝わっているそうです。
1559年、春日山城主の上杉謙信が京へ上洛した際、将軍・足利義輝より、平安時代に嵯峨天皇の勅願を受け鎮護国家のため、弘法大師(空海)が一刀三礼によって刻んだ「不動明王」を授かります。
1561年9月、第4次・川中島の戦いで、上杉謙信はその不動尊を本陣に祀り、戦勝祈願の護摩をたいたとされています。
して、武田信玄の軍師・山本勘助の「きつつき戦法」を見破ったのは不動明王の霊験だとして、帰り道に、重臣・柿崎景家、甘糟景持、直江実綱らが、不動明王を奥之院に安置し、寺号が「米子瀧山威徳院不動寺」改められました。
現在の米子不動尊にいるご住職・ご家族は、真田家の御子孫となります。
なお、米子不動尊の御神体は、米子大瀑布として知られる不動滝となり、国の名勝に指定されています。
その不動滝と権現滝の間にあるのが、奥之院です。
夏の間はご本尊は奥之院に移り、9月になると里に下りて来るとの事です。
通常は米子不動尊の場所(里宮)からクルマで30分の標高1300m地点の駐車場まで入れます。
そこからは登山となり徒歩で山道・階段など一周約90分~120分で、米子大瀑布の展望台までグルッと周れるそうですが、軽登山の装備や熊除けは必要です。
ただし、道が狭いため、紅葉の時期はマイカー規制となり「湯っ蔵んど」から片道50分のシャトルバスのみで行けると事です。
また、冬季は通行止となりますが、米子不動尊までは通年通行可能です。
マイカー規制情報は、須坂市のHPにてその都度ご確認をお願い申し上げます。
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さて、米子不動尊までのアクセス・行き方ですが、下記の地図ポイント地点が参拝用駐車場となります。
ちょっと山の中ですので、道が狭いと想像していたのですが、予測よりは走りやすい道路でした。
バスの場合、須坂駅から「すざか市民バス」(長電)の米子線で、終点・米子不動尊下車となります。所要時間は約40分です。
タクシーだと、須坂駅から約20分となります。
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