立山黒部アルペンルートは、北アルプスの標高3000m級の山々がある中部山岳国立公園を貫く、世界でも有数の大規模な山岳観光ルートの事を言い、1971年(昭和46年)6月1日に全通しました。
富山県の立山駅(立山黒部貫光)から、長野県の扇沢駅(関電トンネル電気バス)を結ぶ、交通路の名称で、総延長は37.2km、最高標高地点は、室堂の2450mになります。
様々な特徴ある、乗り物を乗り継ぎながら、巡ることができるため、お子様でもお年寄りでも、気軽に、雄大な日本の自然や絶景を、楽しむことが可能です。
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立山黒部の知っておきたい基本事項
標高が高く豪雪地帯のため「冬季」は行けません (12月~4月頃は積雪により閉鎖)
春先は、積雪量にもよりますが、概ね、GW前から開通しますが、7月くらいまで残雪が残る。
秋は11月30日が最終になることが多い。
交通アクセス
立山黒部アルペンルートは、長野県の大町から入る方法と、富山県の立山から入る方法の2通りあります。
いずれも、マイカー規制となり、自転車(サイクリング)も規制されていますので、公共交通を利用するのが一般的です。
長野ルートでは、自動車・自転車・バイクにて直接「扇沢駅」まで行けます。
電車の場合、最寄り駅はJR信濃大町駅で、路線バスで扇沢に向かいますが、長野駅・高山駅からも特急バスがあります。
富山ルートの場合は、自動車・自転車・バイクにて直接「立山駅」まで行けます。
もしくは、富山地方鉄道でも立山駅に行けます。
長野から富山に抜ける片道コース(逆ルートもOK)で利用しても良いですし、途中で折り返す往復なども自由なように、キップも販売されています。
アルペンルートでは、乗り継ぎと申しましても、切符を買った区間の、それぞれの乗り物は「単独」ですので、必ず、駅で改札を出ます。
よって、乗り継ぐため、改札を出ずに、次の区間に乗車すると言う、都市的な乗車感覚は捨ててください。
時間指定されていなければ、何時の出発で、次の目的地に進んでも大丈夫です。
土日祝、GW、夏休み・秋の行楽シーズンなど、混雑時には、購入時点で、1本目、2本目くらいまで、乗車時間が指定されることもあります。(指定を受けないと乗車できない)
なお、混雑時には臨機応変に、立山駅~黒部湖間は、時刻表記載のダイヤ以外に、当日の臨時便(増発)が出ます。
乗り物ごとに切符を購入もできますが、最初に乗車する駅にて、目的地までの切符を通しで、まとめて購入できます。
片道で抜けるコース(立山~扇沢)も、まとめて購入できますし、途中で折り返す、往復キップも購入できます。
クレジットカードも使えます。
例えば、扇沢から乗車して室堂まで行って往復し、扇沢に戻ってくるには、6時間以上、掛かる場合もあります。
そのため、午後から入ると、行ける区間は限られます。
また、山は、午後には雲や霧が掛かったり、天気が悪くなることが多いですので、山の風景を楽しむにも、朝9時までに最初の乗車することをお勧め致します。
通常期でも、朝8時くらいから始発があります。
混雑時の所要時間目安
立山駅から扇沢駅までの、乗り換え時間を含めない合計移動時間は約2時間です。
しかし、繁忙期は各々の交通機関の待ち時間が1~2時間に及ぶことがあり、出発した時刻によっては、同日中の通り抜けが、できなくなることもありますので、ご注意願います。
通過(立山駅~扇沢) 片道所要時間 6~7時間(混雑時+2時間程度)
立山駅~室堂の往復 所要時間5~6時間(混雑時+1時間程度)
扇沢~室堂の往復 所要時間6~7時間(混雑時+2時間程度)
立山駅~黒部ダムの往復 所要時間8~9時間(混雑時+2時間程度)
扇沢~黒部ダムの往復 所要時間2時間(混雑時+1時間程度)
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繁忙期のアルペンルートの利用者数は、まだ寒いゴールデンウィークは1日1万2000人~1万6000人。
夏休みのお盆期間中は、1日1万2000人~1万5000人、秋の連休は1万8000人が、おおよその目安です。
可能であれば、混雑する日程を外すと良いのは、言うまでもありません。
混雑を回避するためには、最初に乗る乗り物を、とにかく「朝一番」など早い便に乗車できるように、早朝に到着するのが鉄則です。
この早朝到着は、山登りする場合の鉄板と変わりありません。
そのためには、信濃大町温泉や、立山駅近くのホテル・旅館に前泊しても良いですし、高速道路ETCの深夜割引で早めに到着できるように行けると良いです。
立山駅も扇沢も、駐車場の営業時間は24時間で、トイレも24時間利用可能です。
乗り継ぎが途切れる唯一の区間としては「黒部ダム」の横断があります。
黒部ダムは、トンネル部も含めると約800m、歩いて渡る必要がありますが、道は概ね平坦です。
あると良い持ち物
室堂などで、散策する場合、未舗装の道もありますので、靴は、最低限スニーカーがお勧めです。
山の天気は気まぐれですので、折りたたみ傘・レインコートなどの雨具も必要です。
天気予報が晴れでも、山の天気は急変することがあります。
2500m近い山岳ですので、思ったよりも日焼けします。
5月~9月は、日焼け止め・帽子・サングラスなどが必要です。
気圧が低く空気が薄いため、健康な方でも高山病の症状が出る場合があります。
急病になっても、緊急搬送は困難です。
高山病を防止するためには、水分を多くとる事が必要です。
ジュースの自動販売機は、各乗り場付近でもありますので、飲料は手に入ります。
立山黒部アルペンルートでは、ペットと同伴するのは禁止になっています。
ただし、訓練を受けた盲導犬と一緒に、観光を楽しむことは可能です。
お得なキップ
立山アルペンルートを楽しむ場合、個人・グループ・家族で、個人的に訪問する方法と、旅行会社のツアー・旅行会社の個人手配にて訪れる方法と、概ね2通りあります。
日帰りなどで考えている場合には、個人的な方法がベストかと存じます。
宿泊したり、立山までの移動など手段が乏しい場合、失敗しないためにも、旅行会社のツアーや、個人手配を利用するのも良いです。
旅行会社のツアーや、個人手配は、下記のようなプランがあります。
プランにより、観光バスで行く添乗員付きや、添乗員なし(個人手配で自分で行動)などありますので、説明をご確認いただくなど、ご注意願います。
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初めて立山アルペンルートを訪れる場合には、上記から確認もできる、添乗員がいるツアーだと安心して、周ることができると存じます。
費用的にも、個人で行くよりは、ツアーのほうが、安い場合が多いです。
下記では、往復の交通や宿泊などの個人手配で、基本的に団体ツアーではないプランもあります。
個人手配のプランをご確認願います。
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その他、JR東海・JR西日本の商品としては、往復のJRと 立山黒部アルペンルートを「通り抜け」できる、往復割引キップも発売されており、日帰りなどでも、割引を受けられます。
雪の大谷ウォーク
4月10日、開通前になりますが、立山黒部アルペンルートオープンカーニバルが、長野側の大町温泉郷にて開催されます。
戦国時代の富山城主・佐々成政(さっさ-なりまさ)が、厳冬の立山越えをした「さらさら越え」が再現されます。
立山・雪の大谷ウォークは、美女平駅~扇沢の間になります。
扇沢駅付近では、高さ10m以上の雪壁に挟まれた「雪の大谷」を散策しながら、春の立山を実体験することができます。
時期は概ね4月中旬~4月下旬となりますが、準備ができ次第のため、積雪量により、開通時期は、毎年異なります。
なお、5月に入ってからでも、雪の大谷は残っていますので、高原バスに乗車するなどすると、見学可能です。
だんだん、雪は解けてきますが、7月上旬頃まで、小さく残っているケースが多いです。
紅葉めやす
温暖化により、少し紅葉するのが、下記より遅い傾向がありますが、概ね、下記の日程で紅葉が見ごろとなります。
9月 中旬 3000mの主稜線
9月 下旬 室堂平・大観峰・タンボ平
10月上旬 弥陀ヶ原
10月中旬 黒部ダム・扇沢
10月下旬 美女平・日向山高原
11月上旬 立山駅
立山・室堂での宿泊
室堂に宿泊しますと、晴天時には夜の星空が、とてもキレイです。
流れ星も、10分おきくらいに見れるでしょう。
ただし、平地より外気温が15℃くらい低いです。
4月・5月、10月・11月には、朝の外気温は、マイナスになる場合も多いです。
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日本秘湯の会でもある、温泉宿としては、日本最高所にあるホテルで、地獄谷を望みます。
ただ、室堂から、未舗装の散策路を約15分歩き、階段もありますので、スーツケースといったキャスター付バッグ荷物は超困難です。
道路が無いので、宅急便の宅配サービスも不可です。
室堂ターミナルなどのコインロッカーを利用して、必要な荷物のみ持参して宿泊するのも一考です。
特に雨天となってしまったら、移動が大変ですが、視界が悪い場合はスタッフが道案内してくれます。
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■【広告】ホテル立山
室堂の駅の上層部(2階以上)が、ホテルになっており、改札から、外に出ることなく、チャックイン可能な、日本最高所に位置するホテルです。
宅配で荷物を事前に送ることもできますが、立山黒部アルペンルート内は宅配区域外のため、指定された方法にて4日前に到着するように、発送してください。
当日、手荷物の回送サービス(アルペンポーターサービス)も2000円程度でありますが、朝8時頃までの受付となります。(要確認)
大浴場には、温泉が供給されました。
夕方には、みくりが池方面の案内つき散策、夜9時頃からは星空観察会もあります。
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■信濃大町温泉
扇沢側(長野側)で宿泊される場合には、下記の温泉旅館が、とてもお勧めです。
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■立山駅
立山駅付近にも良い温泉旅館が多いです。
下記のホテルは、立山駅が目の前ですので、とても便利です。
宿泊すれば、駐車場も困りません。
お昼の「おにぎり弁当」も無料で頂いて出発可能です。
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あと、立山ケーブルカーを廃止にして、ロープウェイ化し、尚且つ、称名滝-大観台の区間も、ロープウェイを新設する計画もあるようです。
輸送力も1時間720名から、1400名に倍増するとの事です。
・関電トンネル「電気バス」の解説 扇沢乗車方法も
・黒部ダムの解説 みどころ・散策情報
・黒部湖遊覧船ガルベ 黒部湖の解説
・黒部ケーブルカーの解説 黒部平の紅葉
・立山ロープウェイの解説 混雑状況も
・立山「大観峰」の紅葉 黒部湖や後立山連峰の絶景
・立山トンネル「トロリーバス」立山黒部貫光8000形無軌条電車
・室堂平「立山室堂」3時間で効率よくトレッキングするお役立ち情報
・みくりが池の解説
・室堂「ミドリガ池」 (みどりが池)の解説
・室堂「地獄谷」の解説 エンマ台
・室堂「血の池」の解説
・室堂「りんどう池」の解説
・【PR】立山黒部アルペンルートの格安ツアー旅行 (個人旅行もあります)
・黒部峡谷 損をしない黒部トロッコ列車終点「欅平」の楽しみ方
・当方のオリジナル関東周辺地図
・当方の北陸関連オリジナル地図
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