飛鳥寺
飛鳥寺(あすかでら)は、奈良県高市郡明日香村飛鳥にある真言宗豊山派の寺院。
創建としては、日本書紀によると奈良時代の596年に蘇我馬子が建立したとある。
その頃の情勢としては、厩戸皇子(聖徳太子)が皇太子・摂政となって、蘇我馬子は聖徳太子と一緒に政治運営して仏教を奨励。
冠位十二階や十七条憲法を定めた頃で、飛鳥寺を建立すると蘇我氏の氏寺にした。
要するに、当時の飛鳥寺は蘇我馬子は領地にあり、日本最初の本格的な寺院となった。
聖徳太子ゆかりの寺で、現存する日本最古の木造建築物である法隆寺は607年の創建のため、法隆寺よりちょっと前に飛鳥寺ができたと言えよう。
建築にあたっては、百済から多くの技術者が来日したようで、飛鳥寺の構成も法隆寺に近かったと判明している。
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626年、蘇我馬子は死去。
石舞台古墳が蘇我馬子の墓とされる。
710年、平城京に遷都となると、飛鳥にあった薬師寺、厩坂寺(興福寺)、飛鳥寺などは新都へ移転した。
飛鳥寺の建材や瓦も運ばれたようで、奈良では元興寺と名を変えている。
ただし、飛鳥寺の大仏だけは、本元興寺と名を変えて飛鳥に残った。
現在の飛鳥寺とされる寺院は安居院と称しており、幕末の1828年に建てらたもので、釈迦如来像(飛鳥大仏)を安置している。
日本最古の仏像とされる飛鳥大仏は国指定の重要文化財。
<注釈> 平安時代と鎌倉時代に火災で修復したあとがあるため、国宝にはならない模様。
広大だった飛鳥寺は、現在、こじんまりとした安居院(あんごいん)のみとなるが、飛鳥寺跡としては国史跡となっている。
境内は無料自由だが本堂内の飛鳥大仏の見学は有料拝観になる。
飛鳥寺の見学所要時間は20分くらい。
また、現在の飛鳥寺の西側には、蘇我入鹿の首塚がある。
<注釈> 蘇我馬子 → 蘇我蝦夷 → 蘇我入鹿と続いたが、645年、蘇我入鹿は中大兄皇子と中臣鎌足によって殺害された。
奈良の元興寺は律令制度が崩壊すると衰退し、東大寺や興福寺が勢力をつけた。
しかし、元興寺・極楽坊本堂などは国宝として現存している。
交通アクセス
橿原神宮前駅から奈良交通バスの岡寺前行きに乗車して所要10分、飛鳥大仏前バス停下車し徒歩約1分。
無料駐車場は未舗装だが広い。
境内の奥にトイレあり。
レンタサイクルで訪問されている方も多かった。
受付で御朱印もOK。
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境内駐車場の入口だが当方のオリジナル地図「大阪・京都・奈良方面」にてポイントしている。
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スマホ画面などで表示して「検索窓」から検索して、カーナビ設定することでも使用可能。(徒歩ナビとしても可能)
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