室堂「地獄谷」は、中部山岳国立公園の立山・室堂にある噴煙地で、住所は、富山県中新川郡立山町芦峅寺ブナ坂外11国有林になります。
灰白色の山肌、吹き上げる水蒸気、ブツブツと泡立つ様が、エンマ台から見学できますが、まさに「地獄」のような景観になっています。
この弥陀ヶ原火山は、約10万年前の噴火でできた、火砕流台地になります。
立山(雄山・大汝山・富士ノ折立)は隆起した山ですので、火山ではありません。
平安時代の中頃から、修験者が立山に入ります。
そして、立山には地獄があると知られるようになりました。
現在、立山・弥陀ヶ原は、気象庁が常時観測している火山です。
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2000年頃に、立山・地獄谷に一般観光客もハイキングできる遊歩道が整備されました。
しかし、2011年から、噴気活動が活発化しており、地獄谷周回コースは、観光庁の指示で、立入禁止となっています。
地獄谷の向こうに見えるのは、大日連峰の主峰「奥大日岳」(標高2611m)です。
地獄谷を見下ろせる「エンマ台」までは、噴気活動に関係なく、室堂平の散策が可能です。
そのエンマ台では、火山ガス情報ステーションの小屋があり、常時監視しています。
そして、エンマ台から先に進める、りんどう池をグルッと周って「【PR】らいちょう温泉 雷鳥荘」に至るルートは、火山ガスが強い場合、通行に制限がかかる場合があります。
今回は、火山ガスは問題なく、通行できました。
下記は、リンドウ池の向こう側にある雷鳥荘の建物ですが、すぐ脇からは、噴気が上がっていました。
雷鳥荘の辺りからは、雷鳥沢を望め、真下には立派な「雷鳥沢キャンプ場」が見えました。
剱御前(標高2777m)も良く見えます。
「【PR】らいちょう温泉 雷鳥荘」の付近では、火山ガスが発生した際に、タオルを水でぬらせるように、水場も用意されていました。
雷鳥荘から戻るには、同じ道を引き返すしかなく、登り道で、階段などがあるため、帰りはキツイです。
エンマ台から先は、地獄谷からの火山ガスが流れて来る区間となるため、ガス濃度にご注意願います。
トレッキング・ハイキングの所要時間ですが、室堂ターミナルかに「【PR】らいちょう温泉 雷鳥荘」まで、単純に往復する場合、みくりが池・エンマ台を経由して、往復60分ほどになります。
下記は、室堂の地獄谷、雷鳥荘、血の池、みくりが池などを撮影した4K動画です。
室堂を散策する場合、地面は石畳か未舗装で、とがった石も、ゴツゴツしているところがあります。
そのため、サンダル・ハイヒールなどの靴はケガの元になります。
最低限スニーカーで訪問しましょう。
室堂駅からは石の階段の上り下りもありますので、車イスは困難です。
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なお、春(4月~6月)は、室堂駅から出ると、一面はまだ積雪となっています。
冬山装備(防水性のジャケット・ズボン、帽子、手袋、登山靴・トレッキングシューズなど)の装備が必要です。
快晴時は、日差しが強いですので、サングラス・ゴーグル、日焼け止めも必須です。
夏(7月~9月)は、比較的訪れやすいです。
ただし、天気予報が晴天でも、山の天気は、突然の変化しますので、雨具はあると良いでしょう。
平地よりも10℃~15℃も気温が低いですので、服装にはご注意ください。
紅葉の時期・見ごろは、9月下旬~10月上旬頃となります。
初雪は10月に入ると降りますが、積雪になっても、まだ溶けやすいです。
11月に入ると、例年の場合冬山となり、吹雪になることもあります。
最後に、ゴミは必ず持ち帰りましょう。
・室堂平「立山室堂」3時間で効率よくトレッキングするお役立ち情報
・みくりが池の解説
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