北陸観光

永平寺~およそ800年の歴史を持つ厳しい座禅修行の道場


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永平寺

永平寺(えいへいじ)は、福井県吉田郡永平寺町にある曹洞宗の大本山です。
フランスの旅行ガイド本「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」では、永平寺が二つ星の評価を受けています。

曹洞宗の大本山としては、あとは能登から横浜・鶴見に移転した總持寺(総持寺)があり、永平寺と両大本山と呼ばれます。
昔、永平寺は訪れたことがありますが、久しぶりです。

永平寺は有料拝観ができます。



なお、寺の外を回って見学すると言うよりは、自分の靴をビニール袋に入れて、寺の建物の「内部」を見学するタイプになっています。
そのため、券売機でチケットを購入して進むと、最初は、雲水さんから永平寺の歴史などについて、説明があります。
その3分ほどの説明を聞いた後、自由に建物の内部を見学して廻って良いと言う方式です。

逆に申し上げますと、外の部分は大半が立入禁止で、建物を撮影するのはちょっと困難と言う感じです。
ただし、建物内部はフラッシュをたたなければ、写真撮影は許可されています。

観覧時には携帯電話は禁止で、マナーモードにする必要があります。
あと、雲水(僧侶)さんにカメラを向けるのは厳禁です。
左側通行で、もちろん禁煙となります。
建物内部の参拝ですので、雨の日でも大丈夫な観光スポットと言えます。

下記は通用門で、この門の内部左側に券売機があります。
写真を交えながら永平寺の歴史も紹介してみましょう。

大本山永平寺は、鎌倉時代の1244年に、道元が波多野義重(はたの-よししげ)の願いを受けて、越前(福井県)に大仏寺(大佛寺)(だいぶつじ)を建立したのが始まります。
この大佛寺は、2年後に永平寺と名称が変わりました。
意味は「永久の和平」です。

この禅僧・道元(どうげん)は、京都・久我家が出自であると考えられており、色々な説がありますが、1200年1月2日生まれで、父は内大臣・源通親(久我通親、土御門通親)、母は太政大臣・松殿基房(藤原基房)の娘である藤原伊子とも言われます。
3歳の時に父を、そして8歳で母を亡くしたようで、1213年に道元は、母の叔父がいた比叡山に入り、 天台座主・公円のもと修行に励み、1214年、仏法房道元と称しました。

24歳となった貞応2年(1223年)には、明全と博多から船で宋に渡ると、天童山にて如浄(にょじょう)禅師のもと、座禅修行に励みました。
ちなみに、一緒に渡航した明全は、2年後に病に倒れ、日本の地を2度と踏むことはできませんでした。
なお、宋にて道元はついに悟りの境地を認められ。印可証明を受けると、28歳の1227年(安貞元年)に日本へ帰国を果たしています。

「ありのままの姿がそのまま仏法であり、日々の修行がそのまま悟りである」と境地を語っています。

1233年、34歳になると京都・深草に興聖寺を開いて、本格的な僧堂(坐禅堂)を建立すると次第に名声が高まり、多くの弟子を迎えています。
しかし、大きな集団となった興聖寺へは比叡山から圧力が加わるようになり、宋で学んだ如浄禅師からは「国王大臣に近づかず、深山幽谷にて仏の道を行じ、仏の弟子を育てなさい」との教えを受けていたこともあり、移転することを決意します。

そして、越前の地頭で、六波羅探題・引付頭(ひっけとう)のひとりである波多野義重(はたの-よししげ)や佐々木信綱のの招きを受けて、越前の山中に移り、傘松峰・大仏寺(さんしょうほう-だいぶつじ)を建立したのです。

現在でも深山幽谷の地には、永平寺の山門(さんもん)、仏殿(ぶつでん)、法堂(はっとう)、僧堂(そうどう)、庫院(くいん)、浴室(よくしつ)、東司(とうす) の七堂伽藍(しちどうがらん)が築かれています。
そして、修行僧が道元禅師により定められた、厳しい作法を守って、今でも160名が毎日、禅の修行を営んでいます。

道元は、1247年(宝治元年)に、執権・北条時頼の特請をうけて、鎌倉に赴くと、約6ヶ月間、鎌倉御家人など多くの人々を教化しています。
しかし、1252年(建長4年)の夏頃から体調を崩し、1553年には永平寺を懐奘(えじょう)禅師に譲りました。
その後、療養のため京都の俗弟子・覚念の邸宅にて養生しましたが、1253年8月28日に54歳で生涯をとじました。
死因は瘍(ガン)と考えられています。

永平寺は室町時代になると後陽成天皇などより「曹洞宗第1道場」などの勅額を贈られ、歴史ある日本の禅修行の場として知られるようになりました。

道元を招いた波多野義重の本拠は相模国波多野荘(神奈川県秦野市)で、波多野氏の子孫は、現在でも檀家筆頭となっています。

ただし、何度も火災に遭っていることから、現存している建物は比較的新しい時代のものばかりで、一番古いのが小戸時代の1749年に建造された「山門」(トップ写真)と言う事になります。

国宝としては普勧坐禅儀、国の重要文化財は鎌倉時代の1327年に製造された梵鐘、あとは南宋時代の高祖嗣書といった寺宝がありますが、建造物では国宝・重要文化財はありません。

禅宗建築七つの堂宇(山門、仏殿、法堂、僧堂、庫院、浴室、東司)を七堂伽藍と呼びます。
承陽殿(じょうようでん)は、道元禅師の御真廟(ごしんびょう)、すなわちお墓と言う事で、日本の曹洞宗、発祥の根源であり聖地になっています。

現在も当時のまま修行生活が続けられています。
今でも、全国の曹洞宗のお寺さんなどより、若い僧侶が多く修行されていて、日本一修行が厳しいお寺として永平寺は知られます。
日々の掃除は「動の坐禅」とも呼ばれているそうで、廊下や階段はピカピカです。

ただ、廊下は板敷ですので、冬は靴下で歩くのは寒そうでした。

永平寺・参禅研修

永平寺では3泊4日の参禅研修(修行体験)もあります。
携帯・スマホは当然預けることになります。
参籠(さんろう)という1泊2日の簡略化されたコースもあるようです。

初日の集合時間は13時頃のようです。
なんでも、起床は午前3時30分です。
曹洞宗では特に「食」が大切ですので、食事をとるにしても、その動作ひとつひとつに作法があり覚えることが多く、箸をおく角度も決まっているそうです。
精進料理も食べる際にも、音を立ててはいけません。
1回の座禅の時間は40分で、ひたすら壁に向かいますが、背筋をずっと伸ばしていなくてはならないようです。
当然の事であり、素晴らしい参禅体験だと存じますが、私には到底無理な話です。
何人もの雲水さんが指導にあたり、行動するのも、モタモタしていると怒られます。
1回15名前後のようですが、体調不良となり、途中で下山される方も何名かおられるようです。

下記が浴室となりますが、入浴は毎日ありまして、就寝は21時です。
入浴中は、一切の私語が禁じられているそうでして、永平寺三黙道場のひとつです。

座禅している足が痛くなるなど、2日目が一番キツイそうですが、無事に4日間終えて下山されると、今まで見ていた世界とは違う世界が見えると言います。

参禅研修は人気でして、問い合わせ・申し込みはすべて「電話」になります。

通常の参拝

大人個人500円
小中学生200円
障がい者手帳をご提示の方200円(付き添いの方は500円)

参拝時間は朝8時30分~夕方17時まで(11月1日~4月30日の冬季は16時30分まで)



永平寺門前の再構築プロジェクトが推進中で、藤田観光さんにより、外国人にも対応した新しい和風ホテルが2019年秋にオープン予定です。

交通アクセス

福井駅から、えちぜん鉄道の勝山永平寺線に乗って永平寺口駅(旧・東古市駅)にて、京福バスの「永平寺」行きに乗り換えで、終点下車となります。
JR北陸本線の福井駅から、京福リムジンバス(特急)にて「永平寺門前」行きのバスもあり、運賃はこちらの方が安いです。
昔は、永平寺駅があったのですが、京福電気鉄道は2000年と2001年と半年の間に、立て続けに2回も正面衝突事故を起こし、永平寺線はそのまま廃止となっています。

永平寺には、町営駐車場が、町営第1駐車場、町営第2駐車場、町営第3駐車場と3つあります。
しかし、町営駐車場は一番近いP1でも、徒歩約10分と「遠い」ので、旅行者にとって往復20分のロスは大きいです。
そのため、土日祝やお正月、お祭り・イベント時期でなければ、山門近くに民間駐車場やお土産物店の買い物客用駐車場が便利です。
土産物店の駐車料金は500円ですが、例えば2000円以上、買い物や飲食すると、500円を返してくれると言う仕組みになっています。

冬季は積雪しますので、当然ですが、スタッドレス・タイヤ、チェーン携行などお願いします。
お土産は、永平寺そばなどがおいしいです。
当方の中部をゆく史跡地図もご参照頂けますと幸いです。

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髙田

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旅行会社勤務時の経験なども活かしまして国内旅行の情報提供中。
日本航空さんに年間20~30回搭乗して日本国内を巡っており、観光地での楽しみ方、お得な過ごし方などを掲載しております。
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